デリッシュキッチン

プディングとプリンの違いとは?由来や歴史、簡単に作れるレシピもご紹介

作成日: 2020/12/18

更新日: 2025/05/26

日本では、「プディング」というとお菓子の「プリン」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。確かに、プリンもプディングの一種なのですが、プディングと呼ばれる食べ物はプリンのようなお菓子だけとは限りません。プディングと呼ばれる食べ物はたくさんあるのです。
この記事では、日本ではあまりよく知られていないプディングについて解説します。

目次

  1. プディングとはどんな料理?
    1. プディングの特徴
    2. プディングの歴史
  2. プディングとプリンの違い
    1. 日本のプディングの語源
  3. プディングの種類
    1. クリスマスプディング
    2. サマープディング
    3. パンプディング
    4. ライスプディング
    5. ヨークシャープディング
    6. カスタードプディング
  4. プディングのおすすめレシピ
    1. クリスマスプディング
    2. サマープディング
    3. 卵焼き器パンプディング
    4. カステラプディング
    5. カフェオレパンプディング
    6. イチジクプディング
    7. 巨大チーズパンプディング
    8. ライスプディング
    9. ヨークシャープディング
  5. 食べたいときにすぐ作れるのが魅力

プディングとはどんな料理?

プディングとは、イギリスで5世紀ごろから食べられている伝統的な家庭料理のひとつです。卵や牛乳、小麦粉、香辛料などの材料を使って蒸し固めた料理をまとめてプディングと呼んでいます。

プディングの特徴

プディングとは、イギリスで昔から家庭料理として親しまれてきた蒸し料理の総称です。
味や形は使われる材料や作り方によって違いますが、牛乳や卵を使って蒸し固め、ふんわりとした食感とほんのりとした甘味を持つ仕上がりが特徴です。食事として食べるものとデザートとして食べるものがあり、その内容は多岐にわたります。

プディングの歴史

中世のヨーロッパでは、穀物や肉を腸詰めにして蒸し上げる保存食として親しまれており、甘いデザートというよりも主食に近い存在だったのです。
特に長期間の航海を行う船乗りたちには、日持ちのするこの料理が欠かせなかったといわれています。

その後、時代が進むにつれて砂糖や卵、ミルクを使ったレシピが広まり、現在のような甘くなめらかなスイーツとして定着しました。こうした変遷を経て、プディングはイギリスを代表するデザートの一つとなったのです。

プディングとプリンの違い

日本で「プリン」と呼ばれるものは、英語では「カスタードプディング」に該当し、卵と牛乳、砂糖を使って蒸し上げた滑らかなデザートです。
一方、英語圏での「プディング」は非常に幅広く、甘いものから肉を使ったものまで多種多様。蒸したり焼いたり冷やしたりと調理法もさまざまで、料理のカテゴリとして扱われています。
つまり、日本での「プリン」は「プディング」の一種であり、海外ではその一例に過ぎません。名称の背景には、文化や食習慣の違いが反映されているのです。

日本のプディングの語源

日本に入ってきたのは江戸時代の終わりごろといわれています。カスタードプディングという言葉が日本人の耳にはカスタードプリンと聞こえたために、省略して「プリン」と呼ばれるようになりました。

このことは、他のプディングが日本に入ってこなかったことも関係しています。プディングといえばカスタードプディングしかないのですから、わざわざ「カスタード」と前につけて呼ぶ必要がありません。ですから、日本でプリンと呼ばれるものはプディングの一種であると考えるべきでしょう。

プディングの種類

クリスマスプディング

ドライフルーツやナッツをふんだんに使い、長時間蒸して作るイギリスの伝統的な冬のデザート。洋酒の香りが深みを添えます。

サマープディング

パンにベリー系の果実をたっぷり重ねて冷やし固めた、イギリス生まれの夏向きスイーツ。爽やかな酸味が特徴です。

パンプディング

バターを塗ったパンに卵液をかけて焼き上げる、家庭的であたたかみのある一品です。

ライスプディング

お米を牛乳で煮て、砂糖やシナモンで味付けした、ミルク粥のようなデザート。温かくても冷たくても美味しくいただけます。

ヨークシャープディング

小麦粉、卵、牛乳を混ぜた生地をオーブンで焼き上げた、ふわふわの食感が魅力の料理。ローストビーフの付け合わせとして定番です。

カスタードプディング

日本でおなじみのプリン。卵、牛乳、砂糖で作るなめらかな食感が魅力で、カラメルソースがアクセントに。

プディングのおすすめレシピ

プディングの特徴やプリンとの違いがわかったところで、今度は実際にプディングを作ってみましょう。ここからは、見た目も味も異なるおいしいプディングのレシピを9つ紹介します。

クリスマスプディング

クリスマスプディングは、イギリスでは昔から食べられている伝統的なお菓子です。ドライフルーツをたっぷり入れ、洋酒やスパイスを効かせて作ります。
お客様のおもてなしにも使える芳醇な香りの贅沢なプディングです。

サマープディング

身近にある食パンで作れるプディングです。ソースにも飾りにも甘酸っぱいベリーをふんだんに使って作ります。冷たく冷やして食べましょう。
ひんやりと冷たく口当たりがさっぱりしているので、暑くても食べやすい夏にぴったりなデザートです。

卵焼き器パンプディング

小腹が空いたときに、食パンを使って気軽に作れるプディングです。卵焼き器を使うことで、切り分けやすい四角い形に焼き上がります。メープルシロップをたっぷりかけて食べましょう。
クリームやフルーツでデコレーションしてもおいしく食べられます。

カステラプディング

材料を混ぜて電子レンジにかけるだけで簡単に作れる、カステラベースのプディングです。おやつに何か欲しいと思ったら、すぐに材料を集めて作れます。
しっとりとした舌ざわりと優しい甘さがたまりません。

カフェオレパンプディング

電子レンジだけで調理できる手軽なプディングです。とろけたマシュマロがクリームのようなくちどけになります。コーヒーのほろ苦さとマシュマロの甘さが絶妙のバランスです。
インスタントコーヒーと食パンで作るので、朝食にもおすすめです。

イチジクプディング

大きくカットしたイチジクをたっぷり使った大きなプディングです。イチジクの赤い断面が花のように見えて、食卓が華やかになります。
パーティーやおもてなしのデザートにもおすすめです。

巨大チーズパンプディング

フレンチトーストの中にカマンベールチーズが丸ごと入ったようなビッグサイズの豪快なプディングです。材料を合わせて電子レンジにかけるだけなので、とても簡単に作れます。
チーズの塩気とカラメルの甘さの組み合わせが絶妙でクセになるおいしさです。

ライスプディング

日本人にはなじみの深いお米をベースにしたプディングです。おかゆのようなとろりとした舌ざわりとほのかな甘さは、疲れた心や体を優しくときほぐしてくれます。食欲がないときや体調がすぐれないときのエネルギー補給にもぴったりです。
温かくしても冷たくしてもおいしく食べられます。

ヨークシャープディング

イギリスではローストビーフなどメインディッシュの付け合わせとしてよく食べられている食事用のプディングです。家にある材料だけで気軽に作れます。
肉料理に添える家庭料理として親しまれてきたものなので、ローストビーフなどの肉汁をたっぷり吸わせるようにすると本格的な味を楽しめます。

食べたいときにすぐ作れるのが魅力

プディングには、卵や牛乳、小麦粉など、多くの家庭に常備されているような材料だけで作れるものもあります。小腹が空いて「何かおやつが欲しい」と感じてから材料を探しても、間に合うかもしれません。さまざまなタイミングで食べられるプディングは種類が豊富です。
今回紹介したレシピを参考に、さっそく作って食べてみましょう。

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