ホエーとは?乳清との違いや使い道を解説!
作成日: 2021/07/15
ヨーグルトの表面に水分が浮いてくることがありますが、この液体は「ホエー」といいます。
そのまま一緒に食べることもできますが、水切りヨーグルトなどを作ったあとには、たくさんのホエーが残ります。捨ててしまうこともあるかもしれませんが、実はこのホエーにはさまざまな使い方があります。
この記事では、ホエーについて、作り方や活用方法などをご紹介します。
ホエーとは
ホエーは、牛乳から乳脂肪分や主要なたんぱく質であるカゼインなどを除いた液体のことで、「乳清」や「ホエイ」とも呼ばれています。
牛乳は、8割程度が水分であるため、チーズを作るときなどに牛乳に含まれる固形成分を固めると、副産物として大量のホエーができます。
チーズの本場であるヨーロッパでは、大量に出るホエーが豚などの家畜のえさに使われることがあります。
日本でも酪農が盛んな北海道などには、ホエーをたっぷりと飲ませて育てられるホエー豚がいます。豚がホエーを飲むことで、肉質がよくなるといわれているようです。
ホエーの作り方
ますはホエーの作り方をご紹介します。
水切りヨーグルトやカッテージチーズを作る過程で、ホエーができあがります。
水切りヨーグルト
水切りヨーグルトはチーズのような味わいで、料理やお菓子作りに使います。
水気を切る時間によって、食感や風味を変えることができますよ。ボウルにのせたざるの上にキッチンペーパーをしき、ヨーグルトを入れて時間を置きます。ボウルに出てきた水分がホエーです。
カッテージチーズ
温めた牛乳にレモン汁を入れて、こすだけで作ることができるカッテージチーズ。
サラダなどに入れると、さわやかな風味を加えることができます。このチーズをこすときに出る水分がホエーになります。
ホエーの使い道
いろいろな使い方ができる、ホエーの使い道をご紹介します。
肉を漬ける
・ホエーでサラダチキン
鶏むね肉をホエーに漬け込んでから加熱することで、ホエーに含まれる乳酸の力でしっとりとした仕上がりになります。
お家で手作りのサラダチキンを作ってみましょう。
・ホエーで柔らかチキンカツ
鶏むね肉をホエーに漬け込んでからチキンカツにすると、驚くほどしっとり仕上がります。
冷めてもやわらかいので、お弁当にもぴったりです。
リコッタチーズを作る
・自家製リコッタチーズ
パンケーキなどに使われるリコッタチーズは、お家でも簡単に作ることができます。
本来リコッタチーズは、再加熱したホエーに牛乳を入れて作られますが、こちらのレシピでは、酢で牛乳や生クリームを固めて手軽に作ることができます。
お菓子に使う
ホエーは、小麦粉やホットケーキミックスを使うパウンドケーキ、スコーンなどのお菓子や、パンを作るときの水分として活用することができます。
また、パンケーキなどを作るときに入れる水や牛乳の代わりに、ホエーを使うこともできます。
スープに使う
ホエーをスープの水分として使うと、酸味やコクがプラスされ、後味がさっぱりしたスープになります。
コンソメスープ、中華スープ、味噌汁といった、どんなジャンルの汁物にも合いますよ。いつもの汁物で手軽にホエーを取り入れてみましょう。
ドリンクに使う
ホエーは、牛乳やカルピス、砂糖やはちみつなどを混ぜ合わせると、独特の酸味が和らぎドリンクとしておいしく飲むことができます。
加熱が不要で、材料を混ぜるだけなので簡単に作ることができます。お好みのアレンジで楽しみましょう。
使い道いろいろ!ホエーを活用しよう
こちらの記事では、ホエーの使い道についてご紹介しました。
ホエーは、水切りヨーグルトやチーズを作るときの副産物として得られる液体です。
お菓子やパン、ドリンクに使ったり、スープなどの汁物に活用できます。また、鶏肉をホエーに漬けておくと、パサつかずにしっとり仕上がりますよ。
これまで使い方が分からず捨ててしまっていた人も、ぜひホエーを再利用してみましょう。