白子はどの部位を指す?基本情報や下処理方法をご紹介
作成日: 2024/09/25
冬の味覚として知られる白子。高級食材として珍重される一方で、その正体や調理方法に戸惑う方も多いのではないでしょうか。実は白子は、魚の精巣を指す言葉です。主にタラやフグ、サケなどの魚から取れる白子は、濃厚でクリーミーな味わいが特徴で、日本料理では欠かせない食材の一つとなっています。本記事では、白子の基本情報から下処理方法、おいしい食べ方まで詳しくご紹介します。白子の魅力を存分に味わうためのポイントを押さえて、冬の食卓をより豊かなものにしましょう。
白子とは?基本情報を解説
白子はどういう食材なのでしょうか?早速ご説明します。
白子はどこの部位?
白子は、オスの魚の精巣を指す言葉です。冬の時期になると真鱈の精巣を鍋などに入れて食べたり、白子ポン酢や天ぷらなどにして食べます。
実は真鱈以外にも下で紹介するように様々な魚から白子はとれますよ。
よく誤解されがちですが、白子はメスからとれる「魚卵」ではなく「精巣」なので注意しましょう。
地域によって異なる呼び方
地域によって白子の呼び方が異なり、東北地方では「キク」「キクワタ」「ダダミ」など、さまざまな呼び方で親しまれています。
また、京都では「雲子(くもこ)」と呼ばれています。
白子が取れる魚の種類
白子が食用として利用される代表的な魚には以下のようなものがあります。
・タラ(真鱈)
・フグ
・サケ
・アンコウ
・ハモ
これらの魚の中でも、特にタラの白子が人気で、冬の味覚として広く親しまれています。
白子の特徴
白子の味わいと食感白子は、濃厚でクリーミーな味わいが特徴です。さらに上品な甘みを感じることができ、高級感のある風味を持っています。白子の食感は、外側がプリプリとした弾力があり、中身はトロトロとした滑らかさが特徴です。この独特の食感が、白子の魅力の一つとなっています。加熱方法によって食感が変わるため、好みに合わせて調理方法を選びましょう。
白子の下処理方法
白子の下ごしらえは、おいしく食べるために欠かせない工程です。
正しく下処理を行うことで臭みがとれ、滑らかな食感になりますよ。
これから手順をご紹介します。
※タラの白子を使用します。
材料 【タラの白子200g分】
タラの白子・・・200g
☆塩水
水・・・・・・・600cc
塩・・・・・・・大さじ1
【冷やす用】
氷水・・・・・・適量
手順
①ボウルに水(分量外:適量)を入れ、白子を入れてやさしく洗って水気を切る。一口大に切る。ボウルをさっと洗い、☆を入れて混ぜ、白子を入れてやさしく洗いながらぬめりをとる。流水で洗い流して水気をふきとる。
②鍋にたっぷりの湯をわかし、弱火にする。白子を少量ずつ入れて30秒ほどゆで、氷水にとって水気をふきとる。
ポイント
・筋や血管がある場合は取り除きましょう。
・塩水は3%塩分が目安です。
・加熱調理をしてから召し上がる際は、①の手順のみ行ってください。
詳しい手順を動画で知りたい方はこちらの動画をご視聴ください。
白子を美味しく食べる活用レシピ
白子を使ったおすすめのレシピをご紹介します。とろっとクリーミーな白子をご家庭で味わってみましょう。
リッチな味わい♪鱈ちり鍋
ふわふわで濃厚な白子がたまらないおいしさ♪たらのうまみがたっぷりのスープで、シメは雑炊がおすすめです!
居酒屋の味♪白子ポン酢
さっと湯通しした白子にお好みの薬味を添えてポン酢をかけるだけ!茹で時間30秒であっという間に出来上がる手軽な一品。下処理も簡単なのでぜひお試しください♪トロトロ&クリーミーな白子とポン酢の相性は抜群で、特に旬の白子は病みつきになること間違いなし!副菜やおつまみとしておすすめです。
とろける味わい♪白子の天ぷら
外はサクッと中はとろっとクリーミー!一度食べればやみつきになること間違いなし!おつまみにぜひお試しください♪
シンプルなごちそう♪ 焼き白子
たらの白子をトースターで焼くだけの簡単レシピ!表面は香ばしく、中はとろとろクリーミーでたまらないおいしさです。
白子を堪能しよう!
白子は、その独特の食感と濃厚な味わいで多くの人を魅了する冬の味覚です。適切な下処理を行うことで、より美味しく安全に楽しむことができます。この冬は、白子の奥深い魅力に触れ、日本の食文化の豊かさを再発見してみてはいかがでしょうか。