DELISH KITCHEN

手作りに挑戦してみよう!お食い初めメニューをご紹介

作成日: 2021/09/24

大切な我が子のお食い初めは、愛情をたっぷり込めて手作りに挑戦してみませんか。
昔ながらの行事で作る料理はハードルが高そうに見えるかもしれませんが、意外と簡単に作れるものが多いですよ。すべてを手作りするのはもちろん、挑戦できそうな料理だけを手作りにしても、思い出に残るお食い初めになるはずです。

この記事では、お食い初めの意味や献立、おすすめのレシピをご紹介します。

目次

  1. お食い初めとは
  2. お食い初めに必要なもの
    1. 食器
    2. 祝い箸
    3. 歯固め石
  3. お食い初めの献立
    1. 【お頭付きの鯛】
    2. 鯛の塩焼き
    3. 【煮物】
    4. 根野菜の煮しめ
    5. 【香の物】
    6. 紅白なます
    7. たこときゅうりの酢の物
    8. 【赤飯】
    9. お赤飯
    10. 【お吸い物】
    11. はまぐりのお吸い物
  4. 一生に一度の大切な行事!思い出に残るお食い初めを!

お食い初めとは

お食い初めは、生後100日頃に行うお祝いの行事で、「100日祝い」や「百日祝い(ももかいわい)」「真魚初め(まなはじめ)」とも呼ばれています。
「赤ちゃんが一生食べ物に困ることのないように」という願いを込めて、初めて口にする食べ物として一汁三菜を用意します。

とはいえ、この時期の赤ちゃんは、まだ大人と同じものを食べることはできません。
そのため、本当に食べさせるわけではなく、食べさせる真似をします。用意した料理は、お食い初めに参加した人でいただきましょう。

お食い初めに必要なもの

お食い初めでは、食器や祝い箸のほか歯固め石を用意します。

食器

お食い初めに使用する食器には古くからのしきたりがあるものの、これから使える実用性の高いものを選んでも問題はありません。

しきたりに沿って行う場合は、男の子なら朱塗りの漆器を、女の子なら外側が黒塗りで内側が朱塗りの漆器を用意しましょう。
男女で色が異なるのは、お食い初めが始まった平安時代には男の子のほうが優遇されており、黒よりも朱色のほうが位の高い色とされていたからです。

現代は、男女どちらが位の高い色を使うといった考え方はしませんが、本格的に行いたい場合は色も意識してみてください。

祝い箸

お食い初めには、さまざまなお祝いのシーンで使用する祝い箸を用意します。
祝い箸は両端が細くなっている箸で、片側は実際に食べる人用、もう片方は神様用という意味があります。

本格的にしたい場合は、柳の白木を使った祝い箸を用意しましょう。
柳は生命力が強いうえにとても丈夫で縁起がよいとされており、白い色が邪気を祓うと考えられてきたからです。

歯固め石

歯固め石は、丈夫な歯が生えることを願うために用意します。
歯固め石として販売されている石があるほか、河原などで拾ったりお宮参りに行った神社から借りてきたりすることも可能です。

お食い初めの献立

お食い初めでは、どのような献立を用意するのでしょうか。
最後に、お食い初めの献立レシピをご紹介します。

【お頭付きの鯛】

お祝いで欠かせない食材といえば、お頭付きの鯛ですよね。
鯛はおめでたい赤色をしていることや、「めでたい」という言葉と語呂が通じることから縁起のよい魚とされています。

また、頭から尻尾まで丸ごと用意することで、「最初から最後まで全うするように」との願いも込められています。

北海道ではキンキ、京都ではホウボウという魚が用意されることもあります。

鯛の塩焼き

お頭付きの鯛も、下ごしらえをしっかりしてオーブンで加熱をすれば、ホクホクに仕上がります。
加熱している間にほかの料理を準備することもできそうです。かぼすを添えて彩りと香りもアップさせましょう。

【煮物】

穴が空いていることから「見通しがきく、先行きが明るい」という意味があるれんこん、「すくすくと成長するように」と願いを込めるたけのこなど、縁起のよい食材を使う煮しめもお祝いの献立のひとつです。

愛知県の一部では、はんぺんを入れる場合もあります。

根野菜の煮しめ

お食い初めの献立だけでなく、おもてなしにもぴったりな華やかな煮しめです。
鮮やかなにんじんや絹さやも使って根菜を花の形にすれば、目でも楽しめるひと品になりますよ。

【香の物】

いわゆる漬物の香の物には長寿の意味があり、「香の物=幸のもの」とかけてこのように呼んでいます。

香の物は、紅白なますやたこの酢漬けを用意するのが一般的です。
紅白なますは紅白でおめでたいから、たこの酢漬けは「多幸(たこう)」にかけて選ばれています。

紅白なます

紅白なますはササっと作れるお手軽レシピです。
にんじんと大根を千切りにしたら、砂糖や酢で甘酸っぱく味付けをします。材料も作り方もシンプルなのに、箸が止まらなくなる味わいです。

たこときゅうりの酢の物

こちらの酢の物も材料を和えるだけで簡単に作れます。
酢の物に使用する基本の調味料、砂糖や塩、酢のほかに、しょうゆを加えて風味をアップさせましょう。コリコリのたことシャキシャキのきゅうりの食感を楽しめます。

【赤飯】

小豆の赤とごはんの白で、縁起のよい紅白に仕上がる赤飯。
赤飯には魔除けの意味もあるといわれています。赤ちゃんが健やかに成長するよう、願いを込めて用意してみてください。

なお、北海道や東北では、小豆ではなく甘納豆を使った赤飯を用意する場合もあります。

お赤飯

小豆をゆでて、もち米やお米と一緒に炊飯器で加熱をすれば、もっちりおいしい赤飯が作れます。
炊飯する際は、小豆のゆで汁も使うことがポイントです。覚えておくと便利なレシピですよ。

【お吸い物】

「吸うちからが強くなるように」との願いを込めてお吸い物を用意します。

お吸い物には、はまぐりを使いましょう。
同じ個体の貝殻以外ぴったり重ならないはまぐりには、「良縁に恵まれるように」という意味も込められています。

はまぐりのお吸い物

昆布でだしをとる、本格的なお吸い物です。
はまぐりからもだしが出るので、調味料は最小限で十分。見た目でも味でもアクセントとなる菜の花を添えましょう。

一生に一度の大切な行事!思い出に残るお食い初めを!

お食い初めは「一生食べ物に困ることのないように」という意味を込めて行う行事です。
使用する食器や箸、歯固め石はもちろん、献立のひとつひとつにも意味があります。大切な我が子が健やかに成長するよう、しっかり行ってあげたいですね。

今回ご紹介したレシピは、どれも作りやすいものばかりなので手作りにも挑戦してみてください。

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