おしるこ(お汁粉)とぜんざい(善哉)の違いとは?おすすめレシピもご紹介
作成日: 2021/10/21
更新日: 2021/10/22
あんこなどを使った甘味である、おしるこ(お汁粉)とぜんざい(善哉)ですが、それぞれ何が違うのかご存知でしょうか。この記事ではおしることぜんざいについて名前の由来や語源、地域ごとの呼び方の違いに加えて、おすすめのレシピもご紹介していきます。
本格的なものから、簡単にできるものまでさまざまなレシピがあるので、気になったものは是非作ってみて下さいね。
おしることぜんざいの違い
おしることぜんざいの違いを、名前の由来や語源などに加えて、地域ごとの特徴についてもご紹介していきます。
おしることは
水分が多めの小豆あんを汁状にし、砂糖を加えて甘く煮たものに、焼きもちや白玉団子、栗の甘露煮などを加えたものを汁粉といい、その別名がおしるこです。
小豆の粒が残っているつぶあんを使用したものと、こしあんなどを使った粒が残っていない2種類のタイプがあり、地域によっても定義が少し変わります。
おしるこは江戸時代ごろからの歴史があり、当時は甘い味付けではなく、塩味のものでした。
また、もともとはさらしあんという乾燥した粉状のあんを使った汁物であるため、「汁」と「粉」でおしるこ(お汁粉)と呼ばれたとも言われています。
ぜんざいとは
ぜんざいとは小豆を砂糖で甘く煮た甘味のひとつです。一般的には、汁が少なく、豆の粒が残っているものをいいます。ぜんざいの名前の由来は複数あります。
ひとつ目は、仏教用語の「善哉」からという説です。善(よき)哉(かな)という意味があり、仏教発祥の地であるインドで用いられていた古代語であるサンスクリット語では、「素晴らしい」という意味です。
ぜんざいをはじめて食べた僧侶が善哉と叫んだことから、命名されたと言われています。
ふたつ目は、出雲地方の「神在祭(かみありさい)」で振る舞われる「神在餅(じんざいもち)」からという説です。神在餅がぜんざいの原型であり、じんざいもちという名前がなまってぜんざい(善哉)となったと言われています。
地域ごとの違い
おしることぜんざいですが、地方によって少し特徴や定義が異なります。
3つの地方について、それぞれご紹介していきます。
関東
関東でおしることは、小豆を砂糖で甘く煮た汁に、餅や白玉団子などを入れた汁物です。小豆の粒が残っているものを、「田舎汁粉」や「小倉汁粉」と呼び、粒が残っていないものを「御前汁粉」といいます。ぜんざいとは汁気のないあんを餅などにのせたもののことを言います。
関西
関西でおしることは、こしあんを使った粒のない汁に餅などを入れたものです。粒が残っている汁の中に餅などを入れたものをぜんざいと呼びます。関東でいうぜんざいのことは、「亀山」や「金時」と言います。
九州
九州も関西同様、主に、こしあんの汁をおしるこ、つぶあんを使ったものをぜんざいと言いますが、餅入りのものをおしることし、白玉団子入りのものをぜんざいとすることもあります。
DELISH KITCHENのおしるこ・ぜんざいレシピ
最後におしるこやぜんざいのおすすめレシピをご紹介します。
【おしるこ】
お手軽おしるこ
使用する食材は切り餅とこしあんの2つだけで簡単に作れるおしるこです。こしあんと水を耐熱容器に入れ、レンジで加熱し、そこに塩と切り餅を入れてさらに加熱するだけで作れますよ。
つぶあんしるこ
つぶあんを使ったおしるこです。切り餅はトースターでこんがりと焼き色がつくまで焼いておきましょう。つぶあんと水を煮る際に、塩を少し加えることで、あんの甘みが引き立ちますよ。
【ぜんざい】
本格ぜんざい
乾燥あずきから作る本格的なぜんざいです。あずきは指で潰せるくらいの硬さを目安に煮ていきます。自分で作ると甘みをお好みで調整できるので、甘すぎるのは苦手という方にもおすすめです。
白玉ぜんざい
ゆであすき缶を使って簡単に作れすぜんざいです。白玉団子は白玉粉に水を加え、耳たぶ程度の硬さにまとめたものを、団子状にしお湯で茹でて作ります。茹でた白玉団子は氷水に入れてさましておきましょう。
かぼちゃぜんざい
あすきの他にかぼちゃを使った優しい甘さが特徴のアレンジぜんざいです。かぼちゃはレンジで加熱し柔らかくしておくことで、時短にも繋がりますよ。かぼちゃの形が崩れないよう、煮る際に優しく混ぜましょう。
地域によっておしることぜんざいの定義は違う
今回はおしることぜんざいについて、名前の由来や種類、呼び方の違いなどについてご紹介しました。
おしることぜんざいは定義が地域によって異なりますが、どちらも小豆を使った甘味です。レシピもご紹介しているので、是非作ってみてくださいね。