DELISH KITCHEN

鏡餅の意味とは?鏡開きや飾り方についてもご紹介

作成日: 2021/11/11

お正月といえば、丸いお餅にみかんが乗った「鏡餅」を飾るご家庭も多いでしょう。昔からの風習ですが、飾っているけれど鏡餅の意味や由来はわからないという方もいるかもしれません。

この記事では、お正月に鏡餅を飾る理由や語源、飾り方などを詳しく解説します。また、鏡餅を使ったレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 鏡餅について
    1. 鏡餅とは
    2. 鏡餅の意味と由来
  2. 鏡餅の飾り方
    1. 飾り方
    2. お供えする場所
    3. お供えする期間
  3. 鏡開きについて
    1. 鏡開きとは
    2. 鏡餅は食べられるのか
  4. 鏡餅をおいしく食べるDELISH KITCHENのレシピ
    1. 【食事】
    2. 鏡餅明太ピザ
    3. 揚げ鏡餅のおろしがけ
    4. もちもち明石焼き
    5. 鏡餅のモチトロ和風スープ
    6. 【おやつ】
    7. 鏡餅で甘辛おかき
    8. 鏡餅おしるこ
    9. 鏡餅大福
  5. 鏡餅を飾って新年をお祝いしよう

鏡餅について

ここでは、鏡餅とはどんなものか詳しく解説します。

鏡餅とは

鏡餅とは、大小の丸いお餅2個をひと重ねにしたものです。お餅の原料になるお米は、日本人にとって大切なものです。貴重なお米をついて作ったお餅は、昔の人にとって特別なものでした。

そのため、正月お祝いのときに神仏に供えるものとして、古くから親しまれてきたのです。

鏡餅の意味と由来

昔から鏡には神様が宿るとされ、神聖なものとして扱われていました。そのため、お餅を鏡に見立てて「鏡餅」と呼ぶようになったようです。

日本では、年が明けると、年神様と呼ばれる神様が訪ねてくるという言い伝えがあります。鏡餅をお供えすることで神様と新年をお祝いし、1年の良運を願うという意味が込められています。

鏡餅の丸い形は人の魂(心臓)を表したものです。また、神社に祭っている鏡が円形であることから丸い形になったともいわれています。
鏡餅が大小2つ重なっているのは、「月(陰)」と「日(陽)」を表しています。幸福と財産(福徳)重なって縁起がよいとされているようです。

鏡餅の飾り方

ここからは、鏡餅の飾り方をご紹介します。

飾り方

三方(さんぽう)と呼ばれる器に、四方紅(しほうべに)という和紙を敷きます。紙垂(しで)、裏白(うらじろ)、譲り葉(ゆずりは)を重ね、その上に鏡餅をのせ昆布や橙(だいだい)で飾ります。

鏡餅の飾りには、さまざまな意味が込められています。思いを込めてお供えしましょう。
・四方紅…四方から災いを退ける
・裏白…夫婦仲むつまじく相性がよく、白髪になるまでの長寿祈願
・譲り葉…新しい葉が出てから古い葉が落ちるので家系が続くように
・橙…1本の木に何代も実がなることから、代々家が続くように

飾りは地域によっても異なり、干し柿や昆布、するめなどを飾るところもあります。

お供えする場所

鏡餅は床の間にお供えするのが基本です。床の間のない家が多い現代では、リビングや台所、子供部屋など、年神様に来ていただきたい場所にお供えします。

鏡餅が何個かある場合は、メインのものを床の間に置き、ほかのものを神棚や仏壇に飾りましょう。テレビの上や低い場所は避け、家族が集まる場所の高い位置にお供えするのがよいとされています。

お供えする期間

鏡餅をお供えするおすすめの日は、12月28日です。八は末広がりなので、縁起がよい数字とされているからです。避けたほうがよい日は12月29日と12月31日。29日は苦を連想させる、31日は「一夜飾り」となり縁起が悪いとされています。

お供えを下ろすのは、1月11日が一般的です。江戸時代初期、1月11日は商家の仕事はじめの日にあたり、使用人や得意先にお餅をふるまっていました。そこからお供えを下ろす日として定着したようです。1月4日、1月15日にお供えを下ろす地域もあります。

鏡開きについて

ここからは、鏡開きについてみていきましょう。

鏡開きとは

鏡開きとはお供えを下ろし、お雑煮やお汁粉などにして食べる行事です。「切る=切腹」を連想させるため、刃物を使わず木づちや手で割っていました。

しかし「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」という言葉を使って「鏡開き」と呼ばれるようになりました。

鏡開きでは刃物を使わず木づちなどで叩き、食べやすい大きさに割ります。鏡餅が固くて割れない場合は、水に浸して数時間おくとやわらかくなって分けやすくなります。

鏡餅は食べられるのか

鏡餅は食べることができます。鏡餅を食べることで年神様の力をいただけるという意味があります。家族で食べながら、新しい年の無病息災を願いましょう。

また、鏡開きは長寿を願う「歯固めの儀」としても受け継がれています。固い鏡餅を食べられる丈夫な歯で、元気に過ごせるように祈願します。

鏡餅をおいしく食べるDELISH KITCHENのレシピ

最後に鏡餅をおいしく食べるレシピをご紹介します。1年の幸福と健康をお祈りしながらいただきましょう。

【食事】

鏡餅を使ったおかずやスープをご紹介します。

鏡餅明太ピザ

縁起のよい鏡餅で、カリカリもちもち食感のピザを作りましょう。明太子とお餅、チーズの組み合わせは相性抜群。食事としてだけでなく、お酒のおつまみにもぴったりです。

揚げ鏡餅のおろしがけ

カリカリ、もちもちの食感のコントラストがクセになる料理です。揚げもちの油っぽさを大根おろしが和らげてくれるので、さっぱりといただけます。お好みでのりをのせるのもおすすめです。

もちもち明石焼き

ふわふわ生地と鏡餅のもちもち感、2つの食感が味わえる明石焼きです。和風だしがふんわり香っておいしくいただけますよ。食卓の真ん中にたこ焼き器を置いて、家族みんなで楽しみましょう。

鏡餅のモチトロ和風スープ

おろししょうがを入れた、体の温まる和風スープです。お雑煮に飽きてきたときにもおすすめ。肉と野菜、お餅が入っているので、食べごたえがあって夜食や朝ごはんにぴったりです。

【おやつ】

鏡餅はおやつにも活用できます。

鏡餅で甘辛おかき

乾燥して固くなってしまった鏡餅は、おかきにするとおいしく食べられます。砂糖としょうゆの甘じょっぱさがやみつきに。お酒のおつまみから子供のおやつまで、家族みんなで楽しめる味です。

鏡餅おしるこ

鏡餅は、おしるこにすることでより無病息災を願うことができるといわれています。ゆであずき缶を使って簡単におしるこを作りましょう。固くなった鏡餅は、水と一緒にレンジで加熱するとやわらかくなります。

鏡餅大福

鏡餅を使った、レンジだけでできるお手軽和菓子です。こしあんを丸めたり、包んだり、家族みんなで楽しみながら作れますよ。お好みでフルーツを入れたり、あんを粒あんや白あんに変えるのもおすすめです。

鏡餅を飾って新年をお祝いしよう

鏡餅は「神様と新年をお祝いし、1年の良運を願う」という意味を込めてお供えするものです。意味を知ってからお供えすることで、よりご利益があるかもしれません。

また、鏡餅を使ったレシピもご紹介しました。飾るだけではなく家族みんなでいただいて、新しい年を元気に過ごせるようにお願いしましょう。

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。