いさきとは?おいしい食べ方やレシピをご紹介
作成日: 2021/11/29
さまざまな種類がある白身魚ですが、いさきもそのひとつです。くせのない上品な味わいで、釣りなどでも楽しまれています。そんないさきは、どのような魚なのでしょうか。
この記事では、いさきについて特徴やおいしい食べ方、いさきを使ったレシピなどをご紹介します。
いさきについて
いさきとはどのような魚なのか、詳しくご紹介します。
いさきとは
いさきは、スズキ目イサキ科に属する海水魚で、内湾にはほとんどおらず外洋に面した磯や沿岸近くに生息している魚です。くせのない白身で食べやすく、釣りの対象としても楽しまれています。
名前の由来については諸説あり、斑点が多いことから斑点の古い呼び名である「いさ」と、魚という意味の「き」で「斑魚(いさき)」になった、などといわれています。ほかにも、磯に住む魚という意味で「磯魚(いさき)」とも呼ばれます。
また「鶏魚」と書くこともあり、これはいさきに鶏のトサカに似た背びれがあることから、この漢字が付けられたといわれています。
いさきの稚魚は、ウリ坊のような縞模様があることから「うりぼう」と呼ばれています。
いさきの旬・おもな産地
いさきは、新潟県以南から屋久島あたりまで幅広い範囲に渡って生息している魚で、おもな産地は長崎県、福岡県、山口県です。また、海外では台湾や朝鮮半島南岸、中国付近にも生息しています。
旬は5月頃から7月頃までの梅雨の時期で、この時期は産卵期と重なり「麦わらいさき」や「梅雨いさき」とも呼ばれています。
いさきの味
旬の時期のいさきは脂がのっており、柔らかい身が特徴です。甘味のある脂は旨味が強く上品な味わいです。
いさきのおいしさをそのまま味わえる刺身や塩焼きが人気ですが、くせのない魚なので煮付けやムニエル、から揚げなど、どんな料理にもよく合います。
また、いさきは白子も食べることができます。いさきの白子はクリーミーで臭みが少なく、濃厚な味わいが楽しめます。
いさきの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
ここからは、いさきのおいしい食べ方やレシピをご紹介します。
【生】
新鮮ないさきが手に入ったら、刺身など生で食べるのがおすすめです。いさきのとろけるような脂を十分に楽しめますよ。
イサキのなめろう
たっぷりの香味野菜を加えたいさきのなめろうは、食材の旨味が合わさってたまらないおいしさです。いさきを使うことで上品な味わいに仕上がります。
漬けイサキの香味和え
いさきを調味料に漬けて香味野菜と和えるだけで完成です。ごま油がよいアクセントになっていますよ。丼にアレンジするのもおすすめです。
【焼き物】
定番の塩焼きもおいしいですが、ここではひと味違うハーブを使ったレシピをご紹介します。
イサキの簡単ハーブマリネ焼き
いさきを丸ごと調味料に漬け込んだあと、フライパンで蒸し焼きにします。豪華な見た目なのでおもてなしにもぴったりですよ。いさきのさっぱりとした白身にハーブやレモンの風味がよく合います。
【煮物】
煮付けにすると、柔らかいいさきの身が際立ちます。
いさきの煮付け
丸ごと煮付けにしたいさきは、身がほろほろと柔らかく旨味たっぷりです。いさきを加えるときは煮汁が煮立った状態で入れましょう。ご飯によく合う一品です。
【揚げ物】
いさきを揚げ物にすると食べごたえのある一品に仕上がります。
いさきのからあげ
サクサクふわふわの食感がたまらない、いさきのからあげです。塩だけで食べたり、めんつゆにつけて食べてもおいしいですよ。おつまみにもおすすめです。
【アクアパッツァ】
魚介の濃厚な旨味を楽しめるアクアパッツァはいかがでしょうか。
イサキのアクアパッツァ
いさきとあさりの旨味が濃縮されたアクアパッツァは、シンプルな味付けながら濃厚なおいしさです。見た目も華やかなのでホームパーティーやおもてなしにもおすすめですよ。フライパンひとつでできるのも嬉しいポイントです。
いさきをいろいろな料理で楽しもう
いさきは、スズキ目イサキ科に分類される海水魚です。くせのない白身の魚で、日本でも広い範囲に生息しています。
どんな調理法でもおいしいですが、新鮮ないさきが手に入ったら生で食べるのもおすすめです。特に旬の時期は脂がのっていて、上品な旨味を楽しめますよ。ご紹介したレシピを参考に、いさきを味わってみましょう。