しまあじとはどんな魚?旬の時期やレシピもご紹介
作成日: 2021/12/13
普段の食生活でもなじみ深い魚のひとつである、あじ。そのなかでも「幻の魚」として有名なのがしまあじです。高級魚であるしまあじには、どのような特徴があるのでしょうか。
この記事では、しまあじについて味わいや旬の時期、さばき方からおいしい食べ方までご紹介します。
しまあじについて
まずは、しまあじの特徴についてみていきましょう。
しまあじとは
しまあじはスズキ目アジ科の魚で、背が青緑色、腹は銀白色をしています。ある程度の大きさになるまでは、口先から尾にかけて体に一本の黄色い縦じまが見られるのが特徴です。
天然物のしまあじは獲れる数が少ないため、高級魚として扱われています。
しまあじの旬・産地
しまあじの旬は6~8月ごろです。養殖されているものは1年中、手に入ります。冬の産卵期に向けて脂がのってくるので、刺身など生で味わうなら旬を少し過ぎた9月ごろのものがおすすめです。
おもな産地は、太平洋側の地域である伊豆諸島や三浦半島沖のほか、高知県、鹿児島県などです。
しまあじの味
しまあじはしっとりしていてほどよく脂がのっており、味のよさは高級魚の中でも格別です。「幻の魚」と呼ばれ、上品な旨味とコクがあり後味も優れています。
しまあじの旨味を存分に味わうには、新鮮なうちに刺身で食べるのがおすすめです。また、加熱しても身が硬くなりにくいので、焼き物や揚げ物、煮物にしてもおいしくいただけます。
しまあじの選び方
しまあじを選ぶときは、目が澄んでいるか、エラが鮮やかな赤色をしているか、身が締まっているかをチェックしましょう。これらがそろっているものは鮮度が高いといえます。
目が濁っていたりエラが茶色っぽくなっているもの、身が柔らかいものは味が落ちている可能性が高いので避けるようにします。
しまあじのさばき方
はじめにうろこや、とげ状のうろこであるぜいごを取ったあと、頭を切り落とし内臓を取り除きます。包丁を寝かせて、骨に沿って手前に引くように切っていきましょう。裏返して同様に切り、骨を取ります。
詳しいさばき方については、以下の動画をご覧ください。あじのおろし方になりますが、しまあじも同じようにさばくことができます。
しまあじの保存方法
しまあじの冷凍保存の方法についてご紹介します。
はじめに塩または酒をふって5分ほどおき、臭みを取ります。キッチンペーパーで水気をふき取り、ラップで包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍しましょう。
冷凍の保存期間の目安は、2~3週間ほどです。
詳しくは、こちらの動画で解説しています。
しまあじの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
最後に、しまあじの食べ方とレシピをご紹介します。レシピでは通常のあじを使っていますが、しまあじでも同じように調理できます。
【刺身】
新鮮なしまあじは、生のまま刺身で食べるのがおすすめです。ほかのあじとは違った上品な味わいが楽しめます。
アジの刺身の切り方
しまあじを刺身で食べるなら、秋に獲れる脂ののったしまあじがおすすめです。とろけるような脂と旨味を味わえますよ。
【カルパッチョ】
脂がのったしまあじは、カルパッチョにするとさっぱりといただけます。
アジのカルパッチョ
レモンの爽やかな酸味とオリーブオイルの風味がきいたカルパッチョです。おろししょうがの辛味と香りがよいアクセントになっていますよ。かいわれやミニトマトが料理に彩りを添えてくれます。
【焼き物】
しまあじは脂がのっているので火を通しても身が硬くならず、ふっくらした食感に仕上がります。
アジの塩焼き
しまあじの旨味をシンプルに味わえる塩焼きのレシピです。魚焼きグリルを使わず、フライパンでもふっくらと柔らかい焼き魚が作れますよ。大根おろしとすだちを添えて、さっぱりといただきましょう。
【揚げ物】
しまあじは揚げ物にしても身が硬くならず、ふっくらと仕上がります。
基本のアジフライ
アジを使った定番メニュー、アジフライのレシピです。揚げたてはサクサク、ふわふわの食感です。あじのさばき方も合わせてご紹介しているので、ぜひ作ってみてくださいね。
【煮物】
身に弾力があるしまあじは、火を通しても形が崩れにくいので煮物にするのもおすすめです。
圧力鍋で作るアジのしょうが煮
圧力鍋を使った骨まで食べられる煮物です。千切りのしょうがを使うことで臭みを抑えるだけでなく、しょうがの風味もしっかり感じられますよ。甘辛い味付けでごはんが止まらなくなるでしょう。
幻の魚!しまあじをおいしくいただこう
しまあじは上品な脂の旨味やコクのある味わいが特徴です。高級魚のなかでもトップクラスの味わいで、天然物は幻の魚と呼ばれています。
しまあじの味を堪能できる刺身やカルパッチョなど、生で食べるのがおすすめです。また、加熱しても身が硬くなりにくいため、塩焼きやフライなどにしてもおいしくいただけますよ。さばき方やレシピなどもご紹介したので、しまあじが手に入ったら参考にしてください。