DELISH KITCHEN

粥にはさまざまな種類がある!作り方やレシピもご紹介

作成日: 2022/02/21

お米の優しい味わいが楽しめる粥にはさまざまな種類があります。調理方法や水分の量、使用する食材などによっていくつかに分類されており、それぞれ作り方も異なっています。

この記事では、粥について種類ごとの特徴やレシピなどをご紹介します。

目次

  1. 粥とは
  2. 粥の種類
    1. 調理方法による分類
    2. 水分量による分類
    3. ・全粥
    4. ・7倍がゆ
    5. ・五分粥
    6. 穀類による分類
    7. 具や味付けによる分類
    8. 行事食
    9. ・七草粥
  3. DELISH KITCHENの粥レシピ
  4. アレンジ自在!さまざまな味わいの粥を楽しもう

粥とは

粥は米(うるち米)、麦、粟、そばなどの穀類や豆類、芋類などを多めの水でやわらかく煮た料理のことです。関西地方では粥のことを「おかいさん」とも呼びます。また、粥のうわ澄み液は「重湯(おもゆ)」といい、少し粘り気があるのが特徴です。

粥の種類

粥にはいくつか種類があります。

調理方法による分類

粥には生米から炊く「炊き粥」と、すでに炊いたご飯を煮る「入れ粥」の2種類があります。

炊き粥は生米からじっくりと炊いて作る調理方法で、入れ粥に比べてできあがるまでに時間がかかりますが、生米から炊くことで米本来の甘味が引き立ち、優しい風味を楽しめます。

入れ粥は炊いたご飯と水を一緒に煮て粥にするため、生米から炊く炊き粥よりも手間がかからず、調理時間も短く済みます。あらかじめ炊いた米を使うので、とろりとしたやわらかい粥に仕上がります。

水分量による分類

粥には水分量の違いによって「全粥」「七分粥」「五分粥」「三分粥」などの種類があります。それぞれ米の重量に対して、水の割合が異なるのが特徴です。

全粥は米の重量1に対して、水が5の割合で炊かれたものです。米1に対して七分粥なら水は7、五分粥なら水は10、三分粥なら水は20の割合で炊きます。

・全粥

基本的な全粥ご紹介します。生米から作る炊き粥の調理方法で作るので、米の優しい甘味を感じられます。

・7倍がゆ

全粥よりも少し水分が多めの七分粥です。とろみがあり、米の味わいがしっかり感じられます。

・五分粥

重湯が多く仕上がる五分粥は、さらっとしていて食べやすいのが魅力です。

穀類による分類

粥は白米だけで作られる白粥のほかにも「黒米粥」「赤米粥」「粟粥」「稗粥」「小豆粥」「緑豆粥」「蕎麦粥」などがあります。

黒米粥は古代米ともいわれている黒米を使用して作った粥で、名前の通り真っ黒な見た目です。粥にすることで甘味のある香りを楽しめます。

赤米粥は見た目が赤い米を使って作られます。赤飯のような華やかな色味で、もちもちとした食感です。

粟粥は米に粟を混ぜて炊いたものです。香ばしい香りとプチプチとした食感が魅力です。

稗粥(へめし)は、稗(ひえ)という日本最古の穀物を使って作る粥のことです。サラッとした食感で重湯との相性が抜群の食材です。

小豆粥は米と小豆を炊いて作った粥で、昔からハレの日に食されてきました。小豆の優しい甘味が楽しめます。

緑豆粥は春雨やもやしの原料となる豆を炊いた粥のことで、名前の通り緑色の粥に仕上がります。

蕎麦粥はそばの実を使った粥のことです。そば独特の風味豊かな香りを楽しめます。

具や味付けによる分類

使われる具材や味付けの違いによっても「白粥」「茶粥」「芋粥」「霰粥」「中華粥」「魚生粥」「八宝粥」「砂糖粥」などさまざまな種類があります。

芋粥はさつまいもを混ぜて作られたものです。さつまいもを炊き込んだ粥は、ほんのりと甘味を感じられます。

茶粥は水ではなく、お茶で炊かれた粥のことです。使用するお茶は番茶やほうじ茶が一般的です。お茶の風味が感じられて、水で炊いた粥よりも上品な味わいです。

霰粥(あられがゆ)は、タイやスズキなどの魚を細かくほぐして入れた粥のことで、魚の旨味が特徴です。

中華粥は水ではなく鶏ガラで炊いた粥のことです。米自体に味がしっかりついており、濃厚なだしの旨味を感じられます。

魚生粥(ユイシャンツォー)は刺身を使ったあつあつの粥で、刺身が半煮えになったところを混ぜながら食べる中国独特の粥料理です。半分ほど火が通った刺身と、だしのきいた粥の相性は抜群です。

八宝粥は台湾で食べられるスイーツのことで、もち米や小豆、花豆、緑豆など8種類の具材が入ったぜんざいのようなものです。ぞれぞれの具材の食感も楽しめます。

砂糖粥は粥に砂糖を入れて炊いたもののことです。米粒が溶けない程度に炊き、もちもちでとろりとしたスイーツのような粥です。

行事食

「七草粥」や「臘八粥」など、行事ごとに食べられている粥もあります。

七草粥は1月7日に無病息災を願って食べられる粥です。せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろの7種類の食材を使用して作られます。

臘八粥(ろうはちがゆ)は中国の伝統的な粥のことで、旧暦の12月8日の臘八節の日に無病息災を祈って食べられます。米や粟、ナツメのほかにも、ピーナッツや小豆、リュウガン、ハトムギなどを入れて炊きます。砂糖や蜜を使った甘い味付けが特徴です。

・七草粥

七草のさわやかな風味を楽しめる七草粥です。毎年1月7日に無病息災を祈っていただきましょう。

DELISH KITCHENの粥レシピ

粥はさまざまなアレンジをして楽しめるのが魅力のひとつです。こちらの記事ではバリエーション豊富な粥レシピをまとめているので、あわせてご覧ください。

アレンジ自在!さまざまな味わいの粥を楽しもう

粥は穀類や豆類、芋類などを使い、多めの水でやわらかく炊いた料理です。調理方法や含まれる水分量、使う食材によってさまざまな種類があります。

そのまま食べるのはもちろん、お好みの具材を加えたりトッピングを楽しんだりなど、幅広くアレンジできるのも魅力のひとつです。ご家庭でもいろいろなバリエーションで粥を作ってみましょう。

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