キッシュとは?パイやタルトとの違いについても解説!
作成日: 2020/05/31
レストランやカフェでも目にすることの多い「キッシュ」。サクサクのパイ生地と濃厚な卵液のフィリングがとてもおいしい料理です。フランス発祥の見た目が華やかなキッシュですが、どうやって作るかご存じですか。
こちらの記事では、キッシュの特徴や作り方、名前の由来、またタルト・パイなどとの違いについても解説します。
キッシュとは?
「キッシュ」とはフランスのアルザス=ロレーヌ地方発祥の家庭料理で、「キッシュロレーヌ」とも呼ばれています。卵や生クリーム(もしくは牛乳)、チーズ、ベーコン、野菜などを混ぜ合わせた卵液(アパレイユ)を作り、それをパイ生地やタルト生地の中に流し入れてオーブンで焼いたものです。
焼き上がったキッシュはケーキのように切り分けて食べ、パイやタルトのサクサクとした食感と、アパレイユ生地のやわらかい食感を同時に楽しむことができます。見た目がケーキのような塩味のキッシュは、ケークサレなどと同様に「おかずケーキ」として親しまれています。焼きたてを食べるのはもちろん、しばらく置いて冷めてから食べてもおいしいです。
パン屋などでも販売されていて、前菜やオードブルの一つとしても用いられています。
かつて、ロレーヌ地方では春の訪れを祝う祭りが5月に開催されており、そのときに必ず作られていたのがキッシュだったといいます。見た目が華やかなキッシュは、お祝いの席にぴったりだったのでしょう。
「キッシュ」という名前は、ドイツ語でケーキを意味する「クーヘン」に由来するとされています。フランスのロレーヌ地方はドイツとの国境に近く、言葉も影響を受けていたようです。クーヘンがロレーヌ語の「キューシュ」へ、さらにフランス語の「キッシュ」へと変化していきました。
キッシュの作り方はとても簡単です。まずは、卵や生クリーム(牛乳)、チーズ、塩こしょうを混ぜ合わせておき、そこへ炒めて粗熱をとった玉ねぎやベーコン、きのこなどを加えます。冷凍パイシート、もしくは手作りのパイ生地の中にアパレイユを流し入れ、オーブンで20〜30分ほど焼けば完成です。
キッシュと「タルト」・「パイ」の違いとは?
キッシュと似た食べ物に「タルト」と「パイ」がありますが、その違いをご存じですか。
タルトとは焼き菓子の種類で、ザクザクとした甘いクッキー生地にカスタードクリームやフルーツなどをのせたものです。実は、タルトとは「パートシュクレ」と呼ばれる生地そのものや、その生地を使って作った料理全般のことも指します。キッシュにタルト生地が使用されることもあり、その場合には甘くない塩味の生地が使われるのです。
また、パイも同様に、生地そのものを指す場合とパイ生地を使った料理全般の両方を指す場合があります。キッシュの生地として一般的なのはパイ生地で、タルトに比べてより軽いサクサクとした食感が特徴です。パイ生地の作り方にはいろいろありますが、基本的にはたっぷりのバターと小麦粉を折り込んで作る難易度の高いものです。自然解凍して使える冷凍パイシートもあるので、料理初心者の人はまずそちらを使ってみると良いでしょう。
キッシュは食事系のおかずとなりますが、肉をパイ生地で包んだミートパイや甘いアップルパイなど、パイはおかずからスイーツまで幅広く使うことができます。
基本的に、タルトは上面を包まない料理で、パイは生地で具材を包み込むものが多く見られます。ただし、ヨーロッパの一部の地域では、パイ生地で包んで焼いたアップルパイのことをアップルタルトと呼ぶ所もあるようです。
キッシュのDELISH KITCHENレシピ
ホームパーティーにもぴったりのキッシュを作ろう!
見た目が華やかなキッシュは一見作るのが難しそうに思えるかもしれませんが、冷凍パイシートを使えば意外と簡単に作ることができます。中身のアパレイユには、ほうれん草やにんじん、グリーンピースなど、季節ごとにお好みの具材を入れて楽しみましょう。
みんなで切りわけて食べるキッシュは、ホームパーティーや来客のときにもおすすめです。