デリッシュキッチン

キッシュとは?パイやタルトとの違いについても解説!

作成日: 2020/05/31

更新日: 2025/05/12

レストランやカフェでも目にすることの多い「キッシュ」。サクサクのパイ生地と濃厚な卵液のフィリングがとてもおいしい料理です。フランス発祥の見た目が華やかなキッシュですが、どうやって作るかご存じですか。
こちらの記事では、キッシュの特徴や作り方、名前の由来、またタルト・パイなどとの違いについても解説します。

目次

  1. キッシュとは?
  2. キッシュの種類と特徴
    1. キッシュ・ロレーヌ
    2. プロヴァンス地方のキッシュ
    3. アルザス地方のキッシュ
  3. キッシュの歴史や由来
  4. キッシュと「タルト」・「パイ」の違いとは?
    1. キッシュとタルトの違い
    2. キッシュとパイの違い
  5. キッシュの基本のレシピ
    1. 材料【15cmタルト型1台分】
    2. 手順
  6. デリッシュキッチンの簡単アレンジレシピをご紹介!
    1. 卵焼き器で簡単キッシュ
    2. しめじとベーコンのレンジキッシュ
    3. 食パンキッシュ
    4. 餃子の皮キッシュ
    5. ポテトのキッシュ風
  7. ホームパーティーにもぴったりのキッシュを作ろう!

キッシュとは?

キッシュとはフランスのアルザス=ロレーヌ地方発祥の家庭料理。
卵や生クリーム(もしくは牛乳)、チーズ、ベーコン、野菜などを混ぜ合わせた卵液(アパレイユ)を作り、それをパイ生地やタルト生地の中に流し入れてオーブンで焼いたものです。
焼き上がったキッシュはケーキのように切り分けて食べ、パイやタルトのサクサクとした食感と、アパレイユ生地のやわらかい食感を同時に楽しむことができます。見た目がケーキのような塩味のキッシュは、ケークサレなどと同様に「おかずケーキ」として親しまれています。焼きたてを食べるのはもちろん、しばらく置いて冷めてから食べてもおいしいです。
パン屋などでも販売されていて、前菜やオードブルの一つとしても用いられています。

キッシュの種類と特徴

キッシュはもともとフランス・ロレーヌ地方発祥の料理ですが、現在では地域や家庭によってさまざまなバリエーションが生まれています。

キッシュ・ロレーヌ

キッシュ・ロレーヌは、ロレーヌ地域の特産品であるベーコン・チーズを使用してシンプルに作られます。

特にグリュイエールチーズを使用するのが本場のスタイルとされており、ベーコンの旨味とチーズのコクが相性抜群です。

尚、キッシュ・ロレーヌについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

プロヴァンス地方のキッシュ

フランスのプロヴァンス地方では、トマトやズッキーニ、オリーブ、ハーブを取り入れた地中海風のキッシュが主流となってます。彩りが良く、さっぱりとした味わいで、暑い季節にも食べやすいスタイルです。

アルザス地方のキッシュ

フランス北東部のアルザス地方では、玉ねぎやきのこをたっぷり加えたバリエーション豊富なキッシュが親しまれています。豚肉やベーコンを使う点は共通していますが 、より香ばしく仕上がるのが特徴です。

キッシュの歴史や由来

かつて、ロレーヌ地方では春の訪れを祝う祭りが5月に開催されており、そのときに必ず作られていたのがキッシュだったといいます。見た目が華やかなキッシュは、お祝いの席にぴったりだったのでしょう。
「キッシュ」という名前は、ドイツ語でケーキを意味する「クーヘン」に由来するとされています。フランスのロレーヌ地方はドイツとの国境に近く、言葉も影響を受けていたようです。クーヘンがロレーヌ語の「キューシュ」へ、さらにフランス語の「キッシュ」へと変化していきました。

キッシュと「タルト」・「パイ」の違いとは?

キッシュとタルトの違い

キッシュとタルトは、用途や味わいに明確な違いがあります。
キッシュは、卵と生クリームを混ぜたアパレイユに、ベーコンや野菜などの具材を加えて焼き上げる塩味の料理で、主に食事として楽しまれます。
一方でタルトは、フルーツやクリームをのせた甘いデザートが一般的で、見た目の華やかさも特徴です。

また、キッシュには「パート・ブリゼ」と呼ばれる甘みのない生地が使われ、タルトには「パート・シュクレ」という甘い生地が用いられます。
このように、キッシュとタルトは、使用する生地や具材、味付けに違いがあり、それぞれの特性を活かした料理として親しまれています。

キッシュとパイの違い

キッシュとパイはどちらもパイ生地を用いた料理ですが、パイも同様で用途や味わい、具材において明確な違いがあります。
キッシュは食事系のおかずとなりますが、パイは肉をパイ生地で包んだミートパイや甘いアップルパイなど、おかずからスイーツまで幅広く使うことができます。
そしてパイ生地には、層状に小麦粉とバターを重ねた「折り込み生地(パート・フィユテ)」と、混ぜ合わせて作る「練り込み生地(パート・シュクレやパート・ブリゼ)」があります。

このように、キッシュはパイの一種と捉えられることもありますが、具材や調理法において独自の特徴を持つ料理です。

キッシュの基本のレシピ

おうちで簡単に作れるキッシュの作り方をご紹介します。

材料【15cmタルト型1台分】

ほうれん草・・・・・1/2袋
ベーコン・・・・・・5枚
玉ねぎ・・・・・・・1/2個
しめじ・・・・・・・1/2パック
有塩バター・・・・・10g
サラダ油・・・・・・小さじ1
塩こしょう・・・・・適量
冷凍パイシート・・・大さじ1/2
ピザ用チーズ・・・・適量
☆クリームソース
卵・・・・・・・・・2個
生クリーム・・・・・100cc
ピザ用チーズ・・・・40g

手順

①ほうれん草は根元を切り落とし食べやすい大きさに切る。ベーコンは食べやすい大きさに切る。玉ねぎは薄切りにする。しめじは根元を切り、手でほぐす。

②フライパンにバター、サラダ油を入れて熱し、ベーコンを中火で炒め、玉ねぎ、しめじを入れて軽く炒めたら、ほうれん草を加えて炒める。しんなりしたら塩こしょうで味をととのえる。

③ボウルに☆を入れて混ぜる。

④パイシートはタルト型より少し大きめにめん棒で伸ばし、バター(分量外)を塗りパイシートをタルト型にあわせる。

⑤タルト型に炒めた具材と、クリームソースを入れピザ用チーズをのせて、200℃に予熱したオーブンで20〜25分焼く。


詳しい手順はこちらの動画をご覧ください!

デリッシュキッチンの簡単アレンジレシピをご紹介!

卵焼き器で簡単キッシュ

人気のサクサクパイのキッシュが卵焼き器で焼くだけで作れます♪生地を作る必要なし!冷凍パイシートを使うから簡単です。具材はキノコやサーモン、じゃがいもやかぼちゃなどに替えても絶品。

しめじとベーコンのレンジキッシュ

オーブンを使わない、レンジでできるキッシュをご紹介!具沢山で食べ応えのあるおかずです。パンにはさんでサンドイッチにしても◎

食パンキッシュ

生クリームを入れて濃厚な仕上がり!食パンで手軽に作れるキッシュのレシピをご紹介します。バターのコクとベーコンの旨味が卵に染み込んでクセになる味わいです♪

餃子の皮キッシュ

タルト生地が大変なキッシュですが、 餃子の皮を使って簡単キッシュで♪ 持ち寄りパーティーに作って華やかに!

ポテトのキッシュ風

炊飯器に入れてスイッチを押すだけのお手軽キッシュをご紹介。パイ生地などを使わないので軽い味わいになります!

ホームパーティーにもぴったりのキッシュを作ろう!

見た目が華やかなキッシュは一見作るのが難しそうに思えるかもしれませんが、冷凍パイシートを使えば意外と簡単に作ることができます。中身のアパレイユには、ほうれん草やにんじん、グリーンピースなど、季節ごとにお好みの具材を入れて楽しみましょう。
みんなで切りわけて食べるキッシュは、ホームパーティーや来客のときにもおすすめです。

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