イナダ(いなだ)とは?ブリとの違いやおすすめレシピもご紹介!
作成日: 2022/09/20
スーパーや魚屋さんなどでイナダという魚を見たことがあるでしょうか。イナダとはブリの若魚の名前で、関西ではハマチと呼ばれることもあります。
この記事では、イナダの特徴や産地と旬の解説だけでなく、ブリとの違いやおすすめレシピについてもご紹介します。ぜひ参考にしてください。
イナダについて
イナダはスズキ目アジ科に属する、ブリの若魚の名前。関東では一般的に体長40cm前後をイナダ、1m前後のものをブリと呼びます。成長するに従って名前が変わる魚を出世魚と呼びますが、イナダも出世魚のひとつです。
関東では大きさ20cm前後のものを「ワカシ」、40cm前後のものを「イナダ」、そして60cm前後のものを「ワラサ」、それ以上で1m前後のものを「ブリ」と呼びます。
一方、関西では同じように大きさによって、「ツバス」「ハマチ」「メジロ」「ブリ」と呼び方が変わります。
関東と関西だけでなく地域によって、さまざまな呼び方があります。また、養殖されたものを「ハマチ」、天然ものを「イナダ」と呼び方を分けることもあるため、ややこしく思う場合があるかもしれません。
イナダとブリとの違いは、その大きさだけでなく、旬の時期や脂ののり具合にもあります。ブリの旬は冬の時期で、その身は脂をたっぷり蓄えていることが特徴です。一方のイナダの旬は夏の時期で、脂は少なく味はあっさりとしています。
イナダは、背中が全体的に青く、鼻から目と尾びれにかけて帯状に黄色っぽく色が付いています。
ブリとハマチやワラサとの違いについては、以下のリンクも参考にしてください。
イナダの産地と旬
イナダを漢字で書くと、魚偏に「秋」です。この漢字が示す通り、イナダの旬は夏から秋にかけてと言われています。冬が旬であるブリよりも早い時期から出回っていることが特徴です。主な産地は、北海道や青森、新潟から富山、京都にかけて、また和歌山や長崎と広範囲に渡っています。
ブリの栄養
イナダが成長するとブリと呼ばれるようになります。イナダに含まれる栄養の参考として、ブリの栄養を紹介した記事を以下のリンクでご紹介しています。ぜひ参照してみてください。
イナダの美味しい食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
ここからは、イナダを美味しく味わうおすすめレシピをご紹介しています。ぜひお試しくださいね。
イナダは、ブリに比べて脂分が少なくあっさりとした味わいが特徴です。シンプルに刺身で味わうだけでなく、漬け丼にしたり、洋風であればカルパッチョにしたりと、さまざまな料理で美味しく食べられます。
イナダのごま漬け丼
あっさりとした味わいのイナダを漬け丼にしていただきましょう。おろし生姜を加えた漬け汁がご飯とよく合います。香ばしいすりごまの風味がアクセントになり、どんどん食べられるおいしさです。
刺身だけでなく、焼き物もおすすめです。あっさりとした塩焼きや風味を効かせた生姜焼き、照り焼き、西京漬にも向いています。また、洋風であれば香草焼きやバターソテー、ムニエルにしてもいいでしょう。
イナダのしょうが焼き
イナダで作る生姜焼きはいかがですか。薄力粉をまぶして焼いたイナダに、甘辛いタレが絡んで、ついつい箸が止まらなくなるおいしさです。ご飯に合うおかずとしてもおすすめなので、ぜひ作ってみてください。
イナダのプリッとした身を味わうなら、揚げ物もおすすめです。生姜醤油のタレで漬け込んで揚げた竜田揚げなら、臭みも気にならず食べやすいでしょう。
イナダの竜田揚げ
サクッとした衣と、ふわっとしたイナダの身の食感の違いが楽しめる竜田揚げのご紹介です。生姜醤油で下味をつけているので、そのままでも充分おいしく食べられます。お好みでレモンを絞っていただきましょう。
他にも、煮付けで食べても美味しく食べられます。ブリの煮付けよりも、あっさりとした口当たりに仕上がるでしょう。
イナダは出世魚であるブリの若魚
イナダは、出世魚としても知られるブリの若魚です。ブリよりも脂身が少なくあっさりとした味わいが楽しめます。イナダは刺身や漬け丼だけでなく、塩焼きや照り焼き、竜田揚げなどさまざまな調理法で美味しく食べられます。ここでご紹介したレシピを参考にして、イナダをぜひ味わってみてはいかがでしょうか。