干菓子とはどんなお菓子?種類と作り方、レシピもご紹介
作成日: 2023/02/24
日本の伝統的な和菓子である「干菓子」。お茶菓子やお供え物としてよく見かける干菓子ですが、何でできているのか知っている人は少ないのではないでしょうか。
そこで本記事では、干菓子について詳しく解説していきます。また、合わせて干菓子のレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
干菓子とは
干菓子(ひがし)とは、水分の少ない和菓子のことです。具体的には、水分が10%以下の和菓子を指し、乾菓子ともいいます。
干菓子に分類される代表的な和菓子には、以下のようなものがあります。
・金平糖
・有平糖(あるへいとう)
・落雁(らくがん)
・煎餅
・八つ橋
・炒り豆
・丸ボーロ
落雁や和三盆など、砂糖や小麦粉などの粉上の材料を成形して作られる和菓子を「干菓子」とすることもあります。洋干菓子の場合はビスケットやクッキー、キャンディーなどがあります。
また、和菓子を分類すると生菓子・半生菓子・干菓子に分類されるのも特徴です。生菓子は水分量が30%以上のもの、半生菓子は水分量が10〜30%のものをいいます。
干菓子の歴史
干菓子は奈良時代から平安時代頃に生まれました。しかし、砂糖が貴重だった当時は現在のような干菓子ではなく、木の実の皮をむいたり蒸したりしたものを乾燥させたものでした。
そのため、名前も干菓子ではなく、寒食(かんしょく)の具という意味で寒具(ひがし)と書かれています。そもそも寒食とは、中国から日本に伝わった古俗のことです。
冬至の105日目から3日間火の使用が禁じられていたため、あらかじめ用意した冷たい食べ物を食べる風習がありました。もともと寒具は、その時期に食べられていた菓子類のことだったのです。
干菓子の種類
ひとくちに和菓子といってもさまざまな種類があります。大きく分けて打ち物・押し物・掛け物・焼き物・飴物に分けられるのが特徴です。
ここからは、それぞれの種類について詳しくみていきましょう。
打ち物
打ち物とはみじん粉などの穀物の粉に砂糖などを加え、木型に詰めて固めて打ち出したものです。打ち菓子とも呼ばれています。
見た目が美しいことから、祝い事や神社のお供え物に使われることが多い和菓子です。具体的には、八つ橋や落雁などが打ち物に分類されます。
押し物
押し物は打ち物と同様、もち米にみじん粉、砂糖を入れて押し固めたものです。打ち物との違いは、成形の方法にあります。
打ち物が木型に固く打ち込むことで成形するのに対し、押し物は材料を型に入れた後、押し込んで固め、包丁で切り出すのが特徴です。押し物は打ち物より含まれている水分量が多いため、このような方法で成形されます。
掛け物
掛け物とは、砂糖や砂糖みつなどをかけて作られる和菓子のことです。掛け菓子とも呼ばれています。
おこしや砂糖漬け、芋けんぴなどのお菓子が掛け菓子に分類されます。
焼き物
焼き物とは平鍋やオーブンを使い、加工した米やうるち米、小麦粉の生地を焼いて作られた和菓子のことです。
サクサク、パリパリ、ホロホロとした食感を楽しめます。焼き物にはボーロやあられ、煎餅などが分類されます。
飴物
飴物とは砂糖に水あめを加えて煮詰め、冷やし固めて細工をした干菓子のことです。金平糖や有平糖、千歳飴が分類されます。
DELISH KITCHENの干菓子のレシピ
ここからは、DELISH KITCHENの干菓子のレシピをご紹介します。
しょうゆせんべい
しょうゆの香ばしさがクセになる、しょうゆせんべいのレシピです。パリパリとした食感を楽しめます。
バター醤油おかき
カリカリ食感のおかきのレシピです。バター醤油の深みのある味わいが、やみつきになります。切り餅で作れるので、余った餅で作ってみてはいかがでしょうか。
スティック抹茶餅おかき
ほろ苦い抹茶の風味が上品な、甘いおかきのレシピです。切り餅をこんがり焼いて抹茶と砂糖をまぶすだけで簡単に作れます。
大人の芋けんぴ
黒こしょうがピリッと効いた、大人向けな芋けんぴのレシピです。お菓子にはもちろん、おつまみとしてもおすすめですよ。
キャラメル芋けんぴ
キャラメルを使って作る芋けんぴのレシピです。キャラメルの甘くて香ばしい風味を楽しめます。
ごぼうのかりんとう
ごぼうを使ったかりんとうのレシピです。ごぼうの風味と甘い蜜の相性は、手が止まらなくなる美味しさです。
高野豆腐かりんとう
サクサクとした食感が楽しい、高野豆腐で作るかりんとうのレシピです。黒糖の深みのある味わいを楽しめます。
干菓子は水分が少ない伝統的なお菓子
干菓子は落雁やせんべいなど、水分量が少ないお菓子です。
干菓子というと難易度が高そうに感じますが、今回ご紹介したレシピは簡単におうちで作れるものばかりです。ぜひ、おうちで干菓子を楽しんでみてください。