DELISH KITCHEN

味噌田楽とはどんな食べ物?おすすめレシピもご紹介

作成日: 2023/04/26

味噌田楽とはどんな食べ物かご存じですか?味噌田楽は古くから食べられており、日本各地で親しまれている食べ物です。なぜ田楽という名前なのでしょうか。また、おでんの名前の由来も田楽に関係があるといわれています。

この記事では、味噌田楽の特徴や名前の由来、日本各地の味噌田楽、おすすめレシピをご紹介します。

目次

  1. 味噌田楽とは?
  2. 日本各地の味噌田楽
    1. 東北地方の味噌田楽
    2. 東海地方の味噌田楽
    3. 近畿地方の味噌田楽
    4. 九州地方の田楽
  3. DELISH KITCHENの味噌田楽のレシピ
    1. 田楽味噌の作り方
    2. 豆腐とこんにゃく田楽
    3. 大根の田楽
    4. 味噌こんにゃく
    5. 里芋の田楽
    6. 玉ねぎの味噌田楽風
  4. 日本各地で親しまれている味噌田楽を味わおう

味噌田楽とは?

味噌田楽とは、豆腐や里芋、こんにゃくなどの食材を串に刺して焼き、みりんや砂糖で甘さを加えた味噌を塗った料理です。
本来は、柚子や木の芽(山椒の若葉)で香り付けをします。

平安時代に中国から豆腐が伝来した際に、拍子木状に切った豆腐を串刺しにして焼いた料理が食べられていました。徐々に味噌をつけたり、豆腐以外の食材で食べるようになったりして、現在のような味噌田楽になりました。

味噌田楽の名前の由来は、日本の伝統芸能です。

田植えの際に、豊作を願い楽や踊りを行う「田楽」では「高足」と呼ばれる曲芸がありました。白い袴を着た演者が1本の棒に乗って飛び跳ねる様子が、串に刺した豆腐と似ていることから、その名が付いたという説があります。

冬の定番料理であるおでんは、田楽から派生したものだといわれています。おでんは漢字では「御田」と書きます。おでんとは宮中を支える女房が使用した女房言葉で、「田楽」に「お」をつけて呼んでいました。その後「楽」を省略して「おでん」になったと伝えられています。

日本各地の味噌田楽

味噌田楽は日本で古くから食べられている料理の一つです。さまざまな地域で郷土料理として挙げられており、地域で食材や味噌の特徴が異なります。日本各地の味噌田楽についてみていきましょう。

東北地方の味噌田楽

岩手県の北部では、ハレの日に味噌田楽を食べる文化があります。かために作られた豆腐を長方形に切って竹串に刺し、囲炉裏で焼きます。山椒や根生姜が効いたピリッと辛いにんにく味噌をつけて食べるのが特徴です。大根おろしと一緒に食べることもあります。

福島県の会津地域では、ニシンや生揚げ、こんにゃく、里芋、餅などのさまざまな串に田楽味噌を塗って炭火で炙った味噌田楽が名物料理です。

東海地方の味噌田楽

静岡県、愛知県、岐阜県などでは「菜飯田楽(なめしでんがく)」が有名です。菜飯田楽とは、乾燥させた大根の葉とお米を一緒に炊いたご飯と味噌田楽を合わせて提供する料理です。愛知県では、赤味噌の一種である八丁味噌が使われることもあります。他にも、尾張名物の生麩を揚げて田楽味噌を塗った「麩田楽」もあります。

近畿地方の味噌田楽

三重県伊賀の郷土料理である豆腐田楽は、その昔、おもてなしの一品でした。砂糖を入れた味噌に少しずつみりんを加えて加熱して田楽味噌を作ります。味噌が濃くなった場合に出汁で味を調整するのがポイントです。

京都府の伝統野菜である賀茂なすを使った味噌田楽は、夏の味覚として楽しまれています。賀茂なすを輪切りにして多めの油で中が柔らかくなるまで焼き、田楽味噌を塗ります。賀茂なすは油との相性がよく、身が詰まっていて煮崩れしにくいのが特徴です。

九州地方の田楽

熊本県では、豆腐や里芋、こんにゃくの他に、サワガニやヤマメといった珍しい田楽も食べられています。

DELISH KITCHENの味噌田楽のレシピ

ここからは味噌田楽のレシピをご紹介します。

田楽味噌の作り方

赤味噌を使った基本の田楽味噌です。コクのある赤味噌に甘みがプラスされてクセになる美味しさです。お好みの味噌でお作りいただけます。さまざまな食材につけてお召し上がりください。

豆腐とこんにゃく田楽

田楽味噌と相性抜群の豆腐とこんにゃくの田楽です。豆腐の水切り、こんにゃくの下茹でといった下処理をしっかりするとより美味しい味噌田楽に仕上がります。田楽味噌はレンジで作るのでお手軽ですよ。

大根の田楽

出汁がたっぷり染み込んだ大根に田楽味噌をかけた一品です。仕上げにかける白いりごまがアクセント。優しい甘さの大根はご飯のお供にぴったりで、いくらでも食べられる美味しさです。

味噌こんにゃく

長方形に切って茹でたこんにゃくにたっぷり田楽味噌をかけていただきます。こんにゃくは茹でると臭みやえぐみが取れて、食感もよくなります。こんにゃくに切り込みをいれることで田楽味噌がよく絡みますよ。おつまみにもおすすめです。

里芋の田楽

出汁で煮たホクホクの里芋に、レンジで作った田楽味噌をかけます。里芋の素材の味が引き立つ一品です。

玉ねぎの味噌田楽風

フライパンで焼いた玉ねぎに田楽味噌をかけます。田楽味噌もフライパンで作るので手軽です。玉ねぎをじっくり焼くと甘みが引き出されますよ。

日本各地で親しまれている味噌田楽を味わおう

味噌田楽は、豆腐や里芋、こんにゃくなどの食材を串に刺して焼き、みりんや砂糖で甘さを加えた味噌を塗った料理です。味噌田楽は日本で古くから食べられている料理の一つで、日本各地で郷土料理として親しまれています。豆腐やこんにゃくなどの定番の食材からニシンやヤマメ、サワガニといった珍しい食材も使われています。

田楽味噌はお好みの味噌でお作りいただけます。甘みとコクのある田楽味噌はどんな食材にも合いますよ。ご家庭でもぜひ作ってみてくださいね。

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