
オートミールとは?おすすめの食べ方やレシピも一挙ご紹介!
作成日: 2020/07/02
更新日: 2025/04/22
近年、手軽に食べられる食品としてよく見聞きする、オートミール。皆さんの中には「オートミールを食べてみたいけれど、どんなものかわからない」「たくさん家に余っているけれどおいしい食べ方がわからない」という方が多いのではないでしょうか?
オートミールとは
オートミールは、オーツ麦(燕麦)を蒸す、押しつぶす、挽くといった加工を施して食べやすくした食品です。
原料のオーツ麦は小麦や大麦などと同様のイネ科の穀物であり、アメリカやカナダ、フランスなどで主に生産されています。
オートミールの栄養
オートミールにはどのような栄養素が含まれるか気になっている方も多いのではないでしょうか?可食部100g当たりに含まれるオートミールの栄養素はこちらの通りです。
カロリー:350kcal
たんぱく質:13.7g
脂質:5.7g
食物繊維:9.4g
炭水化物:69.1g
カリウム:260mg
カルシウム:47mg
鉄:3.9mg
ビタミンB1:0.20mg
ビタミンB2:0.08mg
オートミールの種類
オートミールは加工の仕方などによって、大きく分けると4種類あります。種類によっては調理に時間のかかるものもあるので、購入前にそれぞれの違いを把握しておきましょう。
スティールカットオーツ
スティールカットオーツは、もみ殻を取り除いたオーツ麦を2〜3つに割ったものです。加熱処理はされていないため、そのままでは食べられず、調理には20〜30分ほど煮込む必要があります。
水や牛乳と一緒にじっくり煮ると、おかゆのような仕上がりになります。かむほどに感じるプチプチとした食感や、素朴な風味をしっかり楽しめることが特徴です。
ロールドオーツ
ロールドオーツは、脱穀したオーツ麦を蒸した後、ローラーで平らに伸ばして乾燥させたものです。加熱処理が施されているため調理しやすく、5分ほど火を通すだけでやわらかくなります。
また、しっかりとした粒感があり、食べ応えがあることも魅力です。牛乳や水で加熱しておかゆ風にしたり、スープに加えて食感を楽しんだりと、さまざまな食べ方ができます。
クイックオーツ
クイックオーツは、ロールドオーツをさらに細かく砕いて加工したタイプのオートミールです。粒が小さいため、水や熱がすばやく浸透し、短時間で調理できることが特徴です。
忙しい朝にも便利で、おかゆやリゾットのほか、ヨーグルトやスープに加えるなど、アレンジの幅も広く、オートミール初心者におすすめです。
インスタントオーツ
インスタントオーツは、ロールドオーツを加熱し、乾燥させて仕上げた即食タイプのオートミールです。すでに火が通っており、味がついているものが多いため、そのまま牛乳やヨーグルトと食べられる手軽さが魅力です。
加熱しても食べられますが、火を通しすぎると食感が損なわれることがあるので注意が必要です。
オーツミルクとは?
オーツミルクは、オーツ麦を主原料とした植物性のミルクです。オーツ麦に水を加え攪拌したものを濾過して作られます。牛乳や豆乳に比べると低カロリーで、食物繊維が多く含まれているのが特徴です。一方、糖質は、牛乳や豆乳、アーモンドミルクよりも多く含まれています。
尚、オーツミルクについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
オートミールの食べ方
ここでは、オートミールの食べ方を4つご紹介します。
お粥にして食べる
オートミールは、水や牛乳と合わせて加熱するだけで、やさしいとろみのおかゆとして楽しめます。電子レンジでも鍋でも調理可能で、短時間で仕上がります。
だしを使えば和風や中華風の味付けも簡単にでき、卵や野菜を加えることで満足感のある一皿になります。
市販のお茶漬けの素を使えば、即席のお茶漬け風オートミールも手軽に完成します。朝食や夜食など、さまざまなシーンで活躍してくれる食べ方です。
そのまま食べる
オートミールは、種類によっては加熱せずそのまま食べることも可能です。特にインスタントオーツは、水分を加えるだけでやわらかくなり、手軽に取り入れやすいです。
牛乳や豆乳、ヨーグルトと混ぜれば、忙しい朝にもぴったりの簡単メニューになります。クセが少ないので、バナナやベリー、はちみつなどを加えてアレンジすれば、飽きずに楽しめるほか、スープや味噌汁に少し足して使うこともおすすめです。
オーバーナイトオーツとして食べる
オーバーナイトオーツは、オートミールを牛乳や豆乳、アーモンドミルクなどにひと晩浸しておくだけの手軽な食べ方です。
加熱は不要で、冷蔵庫に入れておくだけで朝にはしっとりやわらかく仕上がります。前の晩に準備しておけば、翌日の朝にすぐ食べられるので、忙しいときにもおすすめです。
パンや焼き菓子に入れて食べる
オートミールは、パンや焼き菓子に加えて楽しむこともできます。クッキーやマフィンの生地に混ぜ込むと、ほどよい食感と香ばしさが加わり、食べ応えのある仕上がりになります。また、見た目にアクセントをつけるトッピング用としても使用可能です。
デリッシュキッチンのオートミールレシピ
オートミールを活用したおいしいレシピを知りたい!という方に向けて、デリッシュキッチンの厳選レシピをご紹介します。
簡単ヘルシー!オートミールで明太お粥
お米の代わりにオートミールでお粥風の一品を作ってみませんか。すぐに柔らかくふやけるので、忙しい朝にもぴったりです。ピリ辛の明太子と大葉のさわやかな香りが良く合うおいしさで、朝ご飯にはもちろん、お酒のシメにも向いています。
とろっとクリーミー!オートミールのチーズリゾット
オートミールで作るリゾットです。炒めた具材にオートミールをそのまま加えて煮込むだけで作れます。やわらかくなったオートミールにチーズがとろっと絡み、牛乳を使うことでよりクリーミーに仕上がります。
ザクザク食感♪オートミールクッキー
オートミールがたっぷりと入った食べ応えのあるクッキーです。混ぜてオーブンで焼き上げるだけなので作り方はとても簡単です。お好みで他のドライフルーツを入れてもおいしいですよ。今日のおやつに作ってみてはいかがでしょうか?
おやつにも朝食にもおすすめ!オートミールとバナナの豆乳マフィン
オートミールを使ったマフィンのレシピです。生地に入れるものとは別に、トッピングにオートミールをのせて焼くことでカリッとした食感と香ばしい風味が楽しめます。くるみの代わりにアーモンドやカシューナッツなど、お好みのナッツでアレンジしてもおいしいです。
オートミールを使ったレシピをもっと知りたい方はこちら!
オートミールを使いこなしてみよう!
オートミールは加工の仕方によって種類がいくつかあり、そのままだけでなく、おかゆやお菓子などとしても食べられます。
この記事でご紹介した食べ方やレシピを参考に、オートミールをさまざまな調理法で楽しんでみてはいかがでしょうか。
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)