グラッセとはどんな意味?ご自宅で作るおすすめレシピやアレンジグラッセをご紹介
作成日: 2023/06/29
ハンバーグやステーキの付け合わせの「にんじんグラッセ」や、洋風の栗の甘露煮である「マロングラッセ」のように「グラッセ」と名前の付く料理は多くあります。ところで、グラッセとはどんな意味があるのでしょうか。
この記事では、グラッセの意味とおすすめの食材について解説するだけでなく、ご自宅で作るグラッセのレシピも紹介します。さまざまなアレンジレシピもそろっているので、ぜひ参考にしてください。
グラッセとは?
グラッセ(glace)とは、フランス料理で使われる用語の一つですが、フランス語で「氷」という意味もあります。料理で使われるグラッセには、2種類の調理パターンがあります。
バターで艶を出す調理パターン
まず一つめは、バターで食材の表面につやを出す調理方法です。鍋にバターや砂糖、水を加えて食材を煮込み、煮汁を煮詰めることで食材の表面につやが生まれます。代表的なものは「にんじんグラッセ」です。グラッセされた食材は、柔らかく甘みがあるため子供でも食べやすいことが特徴です。
糖衣をまとわせて光沢を出すパターン
もう一つは、糖衣をまとわせて食材に光沢を出す調理方法です。糖衣は砂糖で作られる硬くて薄い膜のことで、砂糖だけでなくチョコレートやゼリーなどで作られる場合もあります。鍋に水や砂糖を加え、食材と一緒に煮込んで水気をとばすことで、糖衣をまとわせて光沢を出すことができます。
ブランデーやラム酒を加えて煮詰めることで、マロングラッセなど洋酒の香りが広がる大人の味わいのグラッセが楽しめるでしょう。
それぞれのグラッセにおすすめの食材
グラッセの代表的な食材はにんじんや栗ですが、他にもさまざまな食材がグラッセに向いています。ここでは、それぞれのグラッセにおすすめの食材を紹介します。
バターで煮詰めて作るグラッセ
・大根
・さつまいも
・かぼちゃ
・かぶ
・じゃがいも
・ごぼう
・小玉ねぎ(ペコロス) など
意外に思われるかもしれませんが、大根やかぶ、ごぼう、小玉ねぎもバターで煮詰めて作るグラッセにおすすめです。バターのコクを効かせたほんのり甘い味つけが、ステーキやハンバーグなどの付け合わせに向いています。
また、さつまいもやかぼちゃ、じゃがいもは付け合わせに使う以外に、献立の副菜やおやつにもおすすめです。
砂糖で煮詰めて作るグラッセ
・栗
・梅 など
砂糖で煮詰めて作るグラッセは、マロングラッセの原料である栗以外に、梅で作るのもおすすめです。梅のグラッセは、凝縮された濃厚な甘みだけでなく、梅の酸味とさわやかな後味が味わえます。
DELISH KITCHENのグラッセのレシピ
ここからは、おすすめのグラッセレシピを紹介します。
にんじんグラッセ
ハンバーグやステーキの付け合わせにおすすめの、にんじんグラッセです。バターのコクを効かせたほんのり甘い味つけがクセになる一品です。冷めても美味しいので、お弁当のおかずとしてもいかがでしょうか。
さつまいものグラッセ
ツヤよく仕上げたさつまいもが、見た目も美しいグラッセです。バターの風味とさつまいものやさしい甘さが相性抜群で、つい手が止まらなくなります。副菜やおやつにもぴったりなので、ぜひ作ってみてください。
かぶのグラッセ
かぶのグラッセは、甘じょっぱい味わいととろけるような食感が魅力です。茎を少し残して調理することで、かぶの身の白色に茎の薄緑色が映える仕上がりになります。常備菜にもおすすめなので、ぜひ味わってみてください。
小玉ねぎのグラッセ
コロンと丸い形が可愛らしい、小玉ねぎのグラッセはいかがですか。水分を飛ばしながらじっくり煮詰めることで、半透明のつやのある仕上がりになります。玉ねぎの甘みが引き立ち、思わずクセになる味わいです。
大根のグラッセ
ジューシーな食感とバターのコクと甘みがたまらない、大根のグラッセを紹介します。シンプルな材料で簡単に作れるので、献立にあと一品追加したいという時にもおすすめです。今日の晩ご飯に、ぜひ作ってみてください。
マロングラッセ
マロングラッセを手作りしてみませんか。ブランデーの風味としっとりとした食感が楽しめるマロングラッセです。少し手間がかかりますが、出来上がりの美味しさは格別なので、ぜひチャレンジしてみてください。
グラッセは食材をつやよく仕上げる調理方法
グラッセは、フランス料理で使われる用語の一つです。バターや砂糖を入れて煮詰めて食材につやを出す方法と、糖衣をまとわせてつやを出す方法があります。
グラッセはにんじんや栗だけでなく、さつまいもやかぶ、小玉ねぎなどさまざまな食材でアレンジ可能です。ここで紹介したレシピを参考に、ご自宅で作るグラッセを味わってみてはいかがでしょうか。