DELISH KITCHEN

北欧料理にはどんな料理があるの?特徴やレシピをご紹介

作成日: 2023/08/30

北欧と聞くと、見た目だけでなく機能性にも優れたインテリアや雑貨が人気のイメージですが、最近注目されつつあるのが北欧料理です。しかし、北欧料理と聞いてもパッとイメージできない人も多くいるかもしれません。

世界でも有数の豊かな自然に囲まれた北欧では、サーモンやじゃがいも、きのこなど海の幸や山の幸を多く使った料理が特徴ですが、具体的にどのような料理があるのでしょうか。

今回の記事では、あまり知られていない北欧料理の特徴や、使われる食材、国別の代表的な料理などを解説します。ご自宅で味わえるおすすめの北欧料理のレシピもそろっているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

  1. 北欧について
  2. 北欧料理の特徴
    1. サーモン
    2. 豚肉
    3. リンゴンベリーソース(コケモモ)
  3. スウェーデンの代表料理
    1. ミートボール
    2. ハッセルバック
    3. ヤンソンの誘惑(じゃがいもとアンチョビのグラタン)
  4. デンマークの代表料理
    1. スモーブロー(オープンサンド)
    2. フレスケスタイ
  5. ノルウェーの代表料理
    1. サーモンソテー
    2. ラクフィスク(マスの塩漬け)
  6. フィンランドの代表料理
    1. ロヒケイット(サーモンのミルクスープ)
  7. アイスランドの代表料理
    1. アイスランディック・ロブスター
  8. DELISH KITCHENの北欧料理レシピ
    1. ミートボールのヨーグルトソースかけ
    2. ハッセルバックポテト
    3. サーモンのアボカドチーズ巻き
    4. スモーブロー
    5. アンチョビとじゃがいものグラタン
    6. じゃがいもとアンチョビのドリア
    7. フィンランド風豆乳鍋
  9. 海や山の幸がたっぷり!北欧料理にチャレンジしてみよう

北欧について

北欧とは「北の欧州」、つまり北ヨーロッパの国々を指します。具体的には、スウェーデンやデンマーク、ノルウェー、フィンランド、アイスランドの5つの国が代表的です。また他には、エストニアやラトヴィア、リトアニアのバルト三国、ブリテン諸島なども含まれます。

冬の寒さが厳しいイメージのある北欧ですが、氷河の侵食作用によってできたフィヨルドや、豊かな森林、美しい湖などの雄大な自然と、時間がゆったりと流れているような雰囲気が魅力です。落ち着いた雰囲気に憧れて、一度は旅行してみたいとお考えの人も多いのではないでしょうか。

また、シンプルなデザイン、機能性に優れたインテリアや食器、雑貨は日本でも人気があります。

北欧料理の特徴

北欧の国々や地域で古くから作られている伝統料理が、北欧料理です。ノルウェーやフィンランド、スウェーデンなど海に面している国が多いため、魚介類を使った料理が多く見られます。ノルウェー産のサーモンやサバなどは、日本で売られているのを見たことがある人も多いでしょう。そのなかでもサーモンは特に有名で、料理にも多く使われています。

北欧諸国は海だけでなく、森や山などの自然も多いため、木の実やきのこを使った料理や、じゃがいもを使う料理も多くあります。使う食材は似ていても、料理には国ごとにさまざまな特色があります。ここからは、食材ごとの料理の特徴を見ていきましょう。

サーモン

サーモンはノルウェーやデンマークをはじめ、多くの北欧諸国で食べられています。日本でも見かけることの多いノルウェー産のサーモンは、肉厚で鮮やかなサーモンピンク色の身が特徴です。

ノルウェーやカナダ、チリで養殖されているサーモンはアトランティックサーモンと呼ばれますが、その中でもノルウェーの特別な環境で育てられたサーモンがノルウェーサーモンです。ノルウェーサーモンは、雪解け水を利用したきれいな環境で養殖され、より甘みが強くおいしいとされています。

またしっかりと脂がのっていて、トロッととろけるような食感が味わえます。ディルなどのハーブと一緒に、ヨーグルトソースなどを合わせてよく食べられています。

豚肉

海や山の幸が多く使われる北欧料理ですが、豚肉が多く使われることも特徴のひとつです。豚肉は、ミートボールにしたりベーコンにしたりと、料理に幅広く使われます。特にデンマークは、養豚が盛んなことでも有名で、クリスマスの定番料理でもあるフレスケスタイも豚肉料理です。

リンゴンベリーソース(コケモモ)

リンゴンベリーとはコケモモのことで、北欧では森林などに自生しています。そのまま食べると酸味が強いため、砂糖を加えてジャムやソースに加工して食べられます。ミートボールにマッシュポテトなどと一緒に添えたり、肉料理にかけたりして食べられます。

スウェーデンの代表料理

スウェーデンの代表的な料理には、ミートボールやハッセルバックポテトだけでなく、「ヤンソンの誘惑」という、じゃがいもとアンチョビのグラタンがあります。

ミートボール

スウェーデンの代表的な肉料理が、ミートボールです。日本でミートボールといえばケチャップ味が定番ですが、スウェーデンのミートボールは主にクリームで煮たものが一般的です。豚のひき肉で作るミートボールを、生クリームなどを加えたクリーミーなソースで煮込み、リンゴンベリーソースやマッシュポテトなどを添えます。

酸味のあるリンゴンベリーソースとまろやかなマッシュポテトが、旨味のあるジューシーなミートボールの味わいを引き立てるスウェーデンの定番メニューです。

ハッセルバック

ハッセルバックは、じゃがいもに細かく切り込みを入れてオーブンで焼いた料理です。シンプルですが、パリッと焼いた表面とホクホクとした内側の食感の違いが楽しめるのがポイントです。

切り込みにチーズやベーコンをはさんでアレンジする場合もあります。北欧料理に使われるじゃがいもは、日本のものよりも小ぶりなものが多く、食感もしっとりとしているのが特徴です。

ヤンソンの誘惑(じゃがいもとアンチョビのグラタン)

変わったネーミングのこの料理は、スウェーデンの伝統的な家庭料理のひとつで、じゃがいもとアンチョビを使ったグラタンです。薄く切ったじゃがいもや玉ねぎに刻んだアンチョビを散らしたら、生クリームをかけて焼き上げるだけと簡単に作れます。

クリーミーな生クリームにアンチョビの塩気が効いて、シンプルな味付けながらも、パクパクと食べられるおいしさです。晩ごはんのメイン料理としてだけでなく、クリスマスのご馳走メニューとしても振る舞われます。

デンマークの代表料理

北欧諸国のひとつであるデンマークでは、鮭を使ったスモーブローというオープンサンドや、フレスケスタイが有名です。

スモーブロー(オープンサンド)

スモーブローとは、ライ麦パンなどの薄切りのパンにバターを塗って、野菜やサーモンなどの魚介、ハム、チーズなどをのせていただくオープンサンドです。実は、デンマークはオープンサンドの発祥の地と言われています。

スモーとは「バター」、ブロは「パン」を意味しており、たっぷり塗ったバターの香りとパン、そしてトッピングとの組み合わせが楽しめる料理です。トッピングには、サーモンだけでなく小海老やオイルサーディン、ディル、ゆで卵、マヨネーズなどが使われます。

フレスケスタイ

フレスケスタイは、豚バラ肉のブロックを表面がカリッとなるまでオーブンで焼き上げた肉料理です。豚バラ肉の表面に塩をすり込み、切れ目にローリエやクローブを刺し、こしょうを振りかけて焼き上げます。

味付けは塩とハーブのみですが、パリッと香ばしく焼いた皮に豚肉のジューシーさ、旨味を存分に味わえる一品です。肉汁にワイン、バターなどを合わせて煮詰めたグレービーソースや、リンゴンベリーのソースなどを添えていただきます。

ノルウェーの代表料理

海に面しているノルウェーには、サーモンを使う料理が多くあります。シンプルな味付けでサーモンを味わうソテーや、ラクフィスクというマスの塩漬けをご紹介します。

サーモンソテー

しっかり脂がのったサーモンは、軽く塩こしょうをしてソテーするだけで、サーモンの旨味をたっぷり味わえます。肉厚にカットして焼き上げたサーモンは、ジューシーでたまらないおいしさです。サーモンの表面に小麦粉をまぶして焼くことで水分が閉じ込められ、よりジューシーな焼き上がりを楽しめます。ノルウェーでは、ディルやヨーグルトで作るソースを添えて食べられます。

ラクフィスク(マスの塩漬け)

ラクフィスクは、マスを塩漬けにしたあと発酵させたノルウェーの伝統食です。その臭いは「生ゴミの臭い」と表現されることもあり、強烈な独特の臭みが特徴です。しかし、ノルウェーではこの独特の臭みを好んで食べる人もいるようです。

フィンランドの代表料理

海や森など豊かな自然があふれるフィンランドでも、サーモンを使った料理は定番です。

ロヒケイット(サーモンのミルクスープ)

ロヒケイットは、じゃがいもやにんじんなどの野菜とサーモンを煮込んだミルクスープです。脂ののったサーモンがトロッととろける食感で、まろやかなクリームスープと相性抜群です。サーモンの旨味が溶け込んだスープで、野菜がたっぷり食べられます。寒い時期に食べると、体がぽかぽか温まるでしょう。

アイスランドの代表料理

アイスランドは北大西洋の島国であり、火山や温泉、氷河などの豊かな自然があることが特徴です。アイスランドを代表する食材に、アイスランディック・ロブスターがあります。

アイスランディック・ロブスター

一般的にロブスターはオマール海老を指しますが、アイスランディック・ロブスターとは、手長エビのことです。ロブスターに比べて身は細く小ぶりですが、旨味がたっぷり詰まっていることが特徴です。

周囲を海に囲まれたアイスランドでは、新鮮なアイスランディック・ロブスターがレストランなどで提供されています。バターやハーブと一緒にソテーするなど、シンプルな調理法で素材のおいしさを十分に味わえます。

DELISH KITCHENの北欧料理レシピ

ここからは、DELISH KICHENのおすすめ北欧料理レシピをご紹介します。スウェーデンで定番のミートボールやハッセルバックポテトから、デンマークのスモーブローなど、北欧の雰囲気が楽しめるレシピがそろっているので、ぜひチャレンジしてみてください。

ミートボールのヨーグルトソースかけ

肉の旨味たっぷりのジューシーなミートボールに、さっぱりとしたヨーグルトソースをかけていただきます。ミートボールの肉汁が残ったフライパンでソースを作ると、肉のおいしさを余すことなく活用できます。お好みのベリージャムを添えると、より現地の雰囲気をおいしく味わえます。

ハッセルバックポテト

じゃがいもに切り込みを入れ、ベーコンとチーズをはさんだハッセルバックポテトをご紹介します。じゃがいもの切り込みは、下まで切り落とさないことがポイントです。ひと口食べるとやみつきになるおいしさですよ。

サーモンのアボカドチーズ巻き

お酒のおつまみやおもてなしにもぴったりの、サーモンのアボカドチーズ巻きです。アボカドを切ってクリームチーズなどと混ぜ合わせたら、スモークサーモンで巻くだけと簡単に作れます。ディルの爽やかな風味が全体を引き立てます。

スモーブロー

おしゃれな北欧風オープンサンド、スモーブローを作ってみましょう。クリーミーなチーズとスモークサーモンの風味がマッチして、思わず手が止まらなくなるおいしさです。朝食に、ぜひ作ってみてください。

アンチョビとじゃがいものグラタン

今日の晩ごはんに、アンチョビとじゃがいもの北欧風グラタンはいかがですか。まろやかなホワイトソースがアンチョビの塩気を引き立て、思わず後ひくおいしさです。おもてなしやパーティーにもおすすめの一品です。

じゃがいもとアンチョビのドリア

北欧風グラタンを白ごはんに重ねてアレンジした、ドリアのレシピです。クリーミーなソースと白ごはんの組み合わせで、食べ応えのある一品です。パクパクと食べられるおいしさなので、ぜひお試しください。

フィンランド風豆乳鍋

鮭の旨味をたっぷり味わえるフィンランド風豆乳鍋をご紹介します。豆乳とみそを組み合わせたスープはほんのり和風の味わいで、ごはんのおかずにもぴったりです。レモン汁とディルの爽やかな風味でさっぱりと食べられます。

海や山の幸がたっぷり!北欧料理にチャレンジしてみよう

北欧料理とは、北ヨーロッパの国々で親しまれている伝統料理です。周囲を海や森で囲まれている北欧諸国では、サーモンや手長エビなどの海産物やきのこ、じゃがいもを使った料理が多くあります。またリンゴンベリーという酸味のあるコケモモを使ったソースを、肉料理などに添えて食べることも特徴です。

北欧諸国とは、ノルウェーやスウェーデン、デンマーク、フィンランド、アイスランドなどの国を言います。同じ食材を使っていても、それぞれの国で料理に特色が見られます。ここでご紹介したレシピを参考に、ご自宅でも北欧料理にチャレンジしてみませんか。

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