おかかとかつお節の違いは何?おかかの意味や歴史を解説します
作成日: 2024/02/16
日本の食卓に欠かせない「おかか」。ところで、「おかか」と「かつお節」って何が違うのでしょうか?この記事では、おかかの意味や由来、かつお節との違いについて詳しくご紹介します。おかかの歴史や、おかかを使った美味しいレシピもご紹介するので、最後までお楽しみに!
「おかか」と「かつお節」は違うもの?
「おかか」と「かつお節」、日常生活でよく耳にするこれらの言葉ですが、実はそれぞれ異なるものを指しています。では、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?それを知るためには、まず「おかか」とは何かを理解する必要があります。
「おかか」とは何?
おかかとは、現代ではかつお節を薄く削った削り節のことを指すことが多いです。また、削り節をさらに細かくして醤油などで味付けした状態のものも「おかか」と呼ばれます。たこ焼きやお好み焼きの上にふりかけたり、醤油で味付けしたおかかはおにぎりの具材としても人気です。
一方、かつお節とは本来、生のカツオを加工し、天日干しにして作られた固い塊のことをあらわします。節同士をたたき合わせると「カーン」という音がするほど硬いのがかつお節の特徴です。
つまり、おかかは削った後のことをあらわし、かつお節は塊を削る前の状態をあらわします。
では、昔はどうだったのでしょうか?
かつお節(塊)も「おかか」と呼ばれていた?
実はかつお節が誕生した室町時代、人々はかつお節のことを「かか」と呼んでいました。特に天皇の住む宮に仕える女官たちは、より丁寧な表現として「おかか」と呼んでいたとされています。これが「おかか」という言葉の由来です。つまり、室町時代にはかつお節そのもののことを「おかか」と呼んでいたわけです。では一体なぜ、おかかが削り節のことをいうようになったのでしょうか?
削り機の誕生から「おかか」は生まれた
現代のおかかが削り節のことを指すようになった背景には、削り機の誕生があります。削り節の生産が始まったのは、室町時代ではなく、20世紀に削り機が誕生してからです。削り機の登場により、家庭でも手軽に使える削り節が普及し、「おかか」も削り節のことを指す言葉として広く認知されるようになりました。
本来はかつおの節そのものも「おかか」と呼ばれていましたが、削り節の登場で意味合いが変わっていったということです。
おかか・かつお節は縁起物?!
ちなみにかつお節は、ただの調味料ではありません。実は縁起物としても知られています。戦国時代には武士が戦に出陣する際、保存性や栄養価が高いかつお節を保存食として重宝していました。また、「勝男武士」という語呂合わせから、縁起担ぎの食材としても用いられてきました。
さらに、かつお節は1匹のカツオから腹側と背側の2種類の節が作られ、それらが一対となることから夫婦の象徴ともされています。このため、結婚式の引き出物や出産の内祝いなど、縁起の良い贈り物としても選ばれています。
DELISH KITCHENのおかかを使ったレシピ
おかかはそのまま食べても美味しいですが、様々な料理に活用することができます。DELISH KITCHENでは、おかかを使った様々なレシピをご紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
かつお節とおかかは厳密には違うもの!
この記事では、「おかか」と「かつお節」の違いや、おかかの由来、歴史についてご紹介しました。おかかは削り節や味付けされた削り節を指し、かつお節は本来固い塊の状態を指します。また、おかか・かつお節は縁起物としても重宝されてきました。日本の食文化に深く根ざしたおかかを、これからも色々な料理で楽しんでみてくださいね。