ひきわり納豆とは?粒納豆との違いやレシピをご紹介
作成日: 2024/09/20
納豆といえば日本の伝統的な発酵食品ですが、その中でも「ひきわり納豆」は柔らかく食べやすい食感が特徴です。この記事ではひきわり納豆と粒納豆の違いをはじめ、栄養素やレシピについてご紹介します。
ひきわり納豆と粒納豆の違い
ひきわり納豆と粒納豆の大きな違いは、製造方法にあります。粒納豆は大豆をそのまま発酵させたもので、粒がしっかり残っているのが特徴です。一方、ひきわり納豆は、大豆をひき割って皮を剥いた後に発酵させたものです。そのため、粒納豆よりも柔らかく食べやすいうえ、粘りやとろみが出やすいです。
ひきわり納豆の主な栄養素
ひきわり納豆の可食部100g当たりの代表的な栄養素を粒納豆と比較してご紹介します。主な特徴として、ひきわり納豆は粒納豆よりもビタミンKの含有量が多いです。
ひきわり納豆に含まれる栄養素の働き
ビタミンB2
ビタミンB1と同様で、水溶性のビタミンの一種です。主に脂質のエネルギー代謝に関与し、エネルギーにかわる際に補酵素として働く栄養素です。
ビタミンB6
ビタミンB6は水溶性ビタミンの一種で、たんぱく質を構成するアミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成に関与する重要な栄養素です。
たんぱく質の摂取量に比例して、代謝に必要とされるビタミンB6の必要量も多くなります。また、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。
ビタミンE
ビタミンEは血行を促進する働きがある脂溶性の抗酸化ビタミンです。細胞壁や生体膜の機能維持にも関与しています。抗酸化作用のほか、細胞内に過酸化脂質が作られるのを抑える働きがあり、がん、老化、免疫機能の低下等を引き起こす活性酸素の働きを抑えてくれます。
ビタミンK
ビタミンKは肝臓で血液を凝固させる因子を活性化することで血液の凝固を促進する働きがあると言われています。骨折予防や高齢者の方には意識した摂取が必要になる場合もありますが、通常の食生活ではビタミンK欠乏症は発症しないと考えられています。
ひきわり納豆のレシピ
スキレットで!豆腐と長芋のふわふわ焼き
外側は香ばしく、中はふわふわの食感がくせになります。おつまみにもぴったりの長芋レシピです。ぜひ熱々をお召し上がりください。
ささっと簡単!小松菜ともやしの納豆あえ
ひきわり納豆を使ったレンジでできる簡単レシピをご紹介しています。そのまま食べても、ご飯にかけても美味しいので、あともう1品欲しい際にいかがでしょうか。
食べ応え抜群!キムチ納豆のキンパ風
磯の風味とごま油をきかせたごはんが、具材と相性抜群です。お好みの具材を巻いてアレンジしてみてください!
納豆効果でとろとろ!ひきわり納豆としめじのみそ汁
納豆汁はひきわり納豆を使うことで馴染みやすく、とろっとした飲み口になります。いつものみそ汁をアレンジして、作ってみてはいかがですか?
ひきわり納豆の魅力を再発見
ひきわり納豆は粒納豆とは異なった製造工程で作られた、柔らかくまろやかな風味が特徴の発酵食品です。この記事でご紹介したレシピを参考にして、ひきわり納豆の美味しさをぜひ再発見してみてください!
【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参照】
・「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書 ビタミンB2
・厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』「ビタミンB6」
・厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会報告書 脂溶性ビタミン
・厚生労働省 e-ヘルスネット「抗酸化ビタミン」(2024/09/19)