鍋料理の具材の切り方や加熱順序、おすすめ食材を解説
作成日: 2020/10/07
寒くなると食べたくなるのが、具材たっぷりの鍋料理ですよね。具材を切ってつゆと煮るだけでできる簡単さと、心癒される温かさや美味しさが魅力です。
しかし、鍋料理の具材の切り方や加熱順序がいまいちわからない人もいるかもしれません。
この記事では、具材の切り方やおすすめの鍋料理の基礎知識、美味しいレシピを紹介します。
よく使われる具材!
鍋料理に使われる代表的な具材と、それぞれの切り方や鍋に入れる順番などを解説します。
白菜
鍋料理の代表的な具材といえば白菜です。全体をざく切りにすることが多いですが、柔らかい食感にするなら芯の部分はそぎ切りにするのがおすすめです。
白菜の芯は葉より火が通るのが遅いので、鍋に加えるときは芯と葉のタイミングをずらすのがポイントです。
ざく切りの芯の場合は、つゆが温まる前や温まりはじめから鍋に加えます。そぎ切りの芯であれば沸騰してから入れても火が通るでしょう。
白菜の葉の部分は、つゆが沸騰したあとに加えます。
人参
鮮やかな色の人参は、鍋の彩りとしても重要な具材です。使うときは輪切りや短冊切り、いちょう切りにし、つゆを加熱する前から加えましょう。
また、花形などの飾り切りにすると鍋料理が華やかになります。
長ねぎ
煮込むと甘くなる長ねぎは冬に旬を迎えるため、寒い時期の鍋にぴったりの具材といえます。使うときは斜め切りかぶつ切りがおすすめです。
つゆが沸騰してからの仕上げ段階で加えますが、ぶつ切りの場合は火が通りにくいため少し早めに入れるとよいでしょう。
しいたけ
うまみの豊かなしいたけも鍋料理にぜひ加えたい具材です。使うときは石づきを切り落とし、かさを十字切りや花切りなどで飾り切りします。見た目が華やかになり、味も染みやすくなる切り方です。
しいたけは沸騰直前に入れてうまみを引き出しましょう。しめじやエリンギなどのきのこで代用しても美味しいですよ♪
豚薄切り肉
豚薄切り肉は、鍋料理に使われる代表的な肉類です。使うときは食べやすい大きさに切りましょう。
火の通りが早いのでつゆが沸騰してから加えます。豚肉から出るあくを丁寧に取るのが美味しさのコツです。
鶏もも肉
鶏もも肉も鍋料理によく使われる肉類です。使うときは食べやすい大きさに切ります。
火が通るのが遅いので、つゆが温まる前から、もしくはつゆが沸騰したら白菜やきのこよりも先に鍋に入れましょう。
水炊き
水炊きは鶏肉や野菜を水で煮込んだ鍋料理です。一説には、だしを使わず水で炊くことからついた名前とされます。
福岡県の博多エリアにも鶏ガラを煮出して白濁させるご当地グルメの水炊きがありますが、家庭ではつゆの澄んだタイプの方が作りやすいでしょう。
水炊きのおすすめ具材
水炊きにおすすめの具材は、手羽元など骨つきの鶏肉や鶏もも肉、キャベツや白菜、長ねぎなどです。鶏もも肉は食べやすく切り、手羽元はそのまま使います。
肉から出るあくを取りつつ水からじっくり煮込みましょう。
キャベツや白菜はざく切り、長ねぎは斜め切りにし、つゆが煮たってから加えて、しんなりするまで加熱します。
おすすめの水炊きレシピ
【鶏のだしたっぷり♪水炊き】
手羽元と鶏もも肉を使い、水からじっくりと煮込んだ水炊きです。うまみのあるつゆを作るため、20分ほど弱火で煮込みましょう。
鶏のうまみをたっぷり吸った野菜や豆腐も絶品です。
寄せ鍋
寄せ鍋は肉や魚、野菜など、色々な具材をつゆで煮込んだ鍋料理です。地域によって醤油味や味噌味など、味にバリエーションがあることも特徴です。
使う具材に細かい決まりがないので、キッチンの余り食材を活用できるお助けメニューにもなります。
寄せ鍋のおすすめ具材
一般的な寄せ鍋には、野菜類、きのこ類、肉類、魚介類が入ります。手に入れやすい白菜や長ねぎ、しいたけ、鶏もも肉、鮭などがおすすめです。
白菜はざく切り、長ねぎは斜め切り、しいたけは飾り切り、鶏もも肉や鮭は食べやすい大きさに切りましょう。
つゆを煮立たせ、鶏もも肉や鮭、白菜の芯、しいたけ、長ねぎや白菜の葉の順に入れて加熱します。
おすすめの寄せ鍋レシピ
【野菜たっぷり! 1人鍋 寄せ鍋】
1人用の鍋を活用して作る手軽な寄せ鍋です。ベースのつゆは和風顆粒だしや醤油など、家庭に常備してある調味料で簡単に作れます。好みで鮭やたら、帆立などの魚介を加えるのもおすすめです。
1人用鍋があると、1人暮らしの人や食事時間の違う家族も温かい寄せ鍋が食べられるので便利ですね♪
キムチ鍋
キムチ鍋は、キムチをつゆのベースや具材として使う鍋料理です。一般的には白菜キムチが使われます。
ごま油やにんにく、にらなど、香りの強い油や食材を使うとキムチ鍋がいっそう美味しくなります。
シメは中華麺を入れてラーメンにしたり、チーズとご飯を入れチーズリゾット風にしたりする楽しみ方がおすすめですよ♪
キムチ鍋のおすすめ具材
キムチ鍋によく使われる具材は、白菜キムチ、にら、長ねぎ、しめじ、豚バラ肉、豆腐などです。
長ねぎは斜め切りにし、しめじは根元を落としてほぐし、豆腐は一口よりも大きく切ります、他の食材は食べやすい大きさに切りましょう。
フライパンでキムチと豚肉を炒めてつゆの材料とともに鍋に入れて加熱し、煮立ったらしめじ、長ねぎ、豆腐の順に入れます。にらは最後の仕上げ段階で加えましょう。
おすすめのキムチ鍋レシピ
【体の芯まであったまる♪ 野菜たっぷりキムチ鍋】
白菜キムチと豚バラ肉に、食べごたえのある木綿豆腐やコリコリした食感のエリンギをあわせたキムチ鍋です。つゆに味噌を加えることで、辛さの中にもコクがある味に仕上がります。
キムチを切るときにまな板が汚れるのが気になる人は、キッチンバサミを活用すると便利です。
海鮮鍋
海鮮鍋とはさまざまな魚介類を具材とする鍋料理で、一般的には塩や醤油ベースのつゆが使われます。
また、味噌ベースのあんこう鍋や牡蠣の土手鍋など、食材にあわせてさまざまなバリエーションがあります。
具材に細かい決まりはありませんが、よく使われるのはえび、あさりや帆立などの貝類、たらや鮭などの魚です。
えびは頭つきのものを使うとうまみが増し、見た目もゴージャスになりますよ♪
海鮮鍋のおすすめ具材
手に入れやすい海鮮鍋のおすすめ具材は、白菜、しいたけ、長ねぎ、殻つきえび、牡蠣、たらなどです。白菜はざく切り、長ねぎは斜め切り、しいたけは飾り切りにし、たらはひと口大に切ります。殻つきえびや牡蠣は下処理を施し、切らずに使いましょう。
つゆを煮立たせたら白菜の芯、長ねぎ、しいたけ、白菜の葉の順に加え、魚介類を加えて加熱します。
おすすめの海鮮鍋レシピ
【豪華な鍋で盛り上がる! 海鮮鍋】
有頭えびなど豪華な具材がうれしい、おもてなしにも活躍する海鮮鍋です。醤油がベースのシンプルなつゆですが、具材それぞれのうまみが溶け合って豊かな味わいになっています。
好みでつみれなど肉類を入れても美味しいですよ。シメは雑炊やうどんがおすすめです。
【冬の定番! あんこう鍋】
ふんわりプリプリの食感が美味しい、あんこうをメインにした海鮮鍋です。大根やあんこうなど淡白な味わいの具材にコクのある味噌ベースのつゆがよく合います。
あんこうはあらかじめ湯通しして軽く洗うと臭みのない味に仕上がりますよ。水菜は最後に加えるとシャキシャキ感を楽しめます。
変わり種鍋
最近では、既存の鍋料理のアレンジや、鍋料理になじみのない具材をメインにした新しい変わり種鍋を見かけることも多くなりました。
洋風やエスニックな鍋料理などは目新しく華やかなものが多いので、おもてなし料理としても人気があります。
例としては、ベースにカレーを使うカレー鍋、レモンの薄切りをたくさん浮かべるレモン鍋などです。以下ではおすすめの変わり種鍋を紹介します。
おすすめの変わり鍋レシピ
【ねぎ塩レモンだれ湯豆腐】
淡白な湯豆腐を、にんにくの効いたねぎ塩レモンだれでいただくレシピです。ねぎ塩レモンだれは鶏がらスープやごま油、レモン汁など家庭にある材料で簡単に作れます。
ポン酢とねぎ塩レモンだれの両方を用意すると、2つの味を楽しめ、食べる人の好みにも合わせられますね。
【肉タワー鍋】
豚バラ肉のタワーに圧倒される、インパクト抜群の鍋料理です。コクのあるとんこつ風の鍋つゆは子どもにも喜ばれます。
野菜を順に積み上げ、その周りを豚バラ肉で囲み、つゆは最後に加えるのがタワーをきれいに仕上げるコツですよ♪
美味しい鍋料理を活用して野菜をたくさん食べよう!
鍋料理の具材の基礎知識や、おすすめの代表的な鍋料理を紹介しました。
具材を切って加熱するだけでできる鍋料理は、忙しいときでも野菜たっぷりの温かい食事を摂れるメニューですよね。野菜が苦手な人も、つゆやタレを工夫するとたくさんの野菜を美味しく食べられます。
寒い時期には、ぜひ、温かい鍋料理で体と心を癒しましょう。