シナチクとメンマの違いを解説!おすすめレシピも
作成日: 2021/01/15
ラーメンの定番具材といえば、「シナチク」と答える人もいるのではないでしょうか。シナチクと聞いてもピンと来ない人は、「メンマ」で通じるという人も多いかもしれません。
なぜ、両者は異なる名前で呼ばれているのでしょうか。
そこで今回は、シナチクとメンマの言葉の由来や歴史、作られる過程などを紐解き、違いを解説していきます。
記事後半では、シナチクを使ったおすすめレシピもご紹介!
シナチクとは?メンマとの違いは?
シナチクとは、「麻竹(まちく)」という種類のたけのこを蒸してから発酵させ、調味した加工品のことを指します。実は、ラーメンの具材として知られる「メンマ」も、シナチクと同じものなのです。
シナチクとメンマ、2通りの呼び名が存在する理由は、かつて中国が「志那(しな)」と呼ばれていた歴史的背景が大きく影響しています。
第二次世界大戦前後の日本において、ラーメンは「志那そば」と呼ばれ、その上にのった麻竹の加工品は「中国の竹」という意味で「志那竹(しなちく)」と呼ばれていました。
しかし、その後中国政府から「志那」という呼び名に対する抗議があったことを受け、シナチクという名称を「メンマ」と改めるようになったのです。
メンマの語源は、「麺の上にのせる麻竹」の略語だといわれています。
ちなみに、麺料理の上にシナチクをのせる習慣は日本独特のもので、本場中国や台湾では、おつまみや炒め物などにして食べるのが一般的です。
シナチクの原料とたけのこの違い
シナチクの原料は、亜熱帯性タケ類に属する麻竹の若芽(たけのこ)です。
一般的なたけのこといえば孟宗竹や真竹などの小ぶりな若芽が主流ですが、麻竹のたけのこは100cmほどに成長させてから収穫します。
麻竹の主な栽培地は中国南部や台湾で、日本ではほとんど栽培されていません。
そのため、現在日本で手に入るシナチクは、ほとんどが中国や台湾で収穫・加工された麻竹を輸入したものです。
シナチク(メンマ)のDELISH KITCHENのレシピ
ラーメンの具材だけではもったいない!
ここからは、シナチク(メンマ)を使ったおすすめレシピを7つご紹介します。
たけのこの水煮を使ったメンマ風アレンジレシピもあるので、ぜひチェックしてみましょう。
ピリ辛おつまみメンマ
たけのこの水煮で作る、ピリ辛メンマのレシピです!
おろしにんにくや鶏ガラスープの素、ラー油が入ることで、ぐっと中華風の味に仕上がります。
さっと簡単に作れるので、晩酌のお供にいかがでしょうか。
ねぎ塩メンマ
こちらはさっぱりねぎ塩だれ風味の、たけのこの水煮で作るメンマをご紹介!
唐辛子やラー油が入っていないので、辛味が苦手な人にもおすすめです。
お酒のおつまみはもちろん、副菜としても活躍する一品。
きゅうりとメンマのピリ辛和え
メンマときゅうり、ねぎをピリ辛だれで和えた一品です。
歯ごたえのあるメンマと、シャキシャキ野菜の食感が楽しい♪
冷やしてもおいしいので、サラダ感覚でいかがでしょうか。
小松菜とメンマのラー油あえ
メンマと小松菜を合わせ、ラー油だれで仕上げた一品です。
ピリ辛のラー油とごま油のコクがたまらない!
買ったメンマが余ってしまったときにも、ぜひお試しください。
豚肉とメンマのおつまみ炒め
豚肉、メンマ、もやしで作る、包丁いらずのおつまみ炒めです。
豚肉が入ることで食べごたえ、ボリューム共にアップし、ご飯に良く合うおかずになります。
お好みでラー油をかけ、ピリッと大人の味に仕上げるのもおすすめ!
メンマ入りチャーハン
旨味たっぷりのメンマは、チャーハンに加えてもおいしい♪
メンマの風味を生かすため、味付けはシンプルにするのがポイントです。
さっと簡単に作れるので、忙しいときのランチなどにいかがでしょうか?
メンマと卵の混ぜごはん
材料を入れたら、あとはレンジにお任せの簡単混ぜご飯です。
メンマの旨味がご飯に染み込んで、たまらないおいしさ!
ボウル1つで作れるので、洗い物が少ないのもうれしいポイントです。
シナチク(メンマ)は麻竹の加工品!
シナチクとは中国や台湾で採れる麻竹の加工品で、別名はメンマです。
現在シナチクという名称は一般的には使われなくなりましたが、昔からの慣習でその名前を使う人もいるので、覚えておくと良いでしょう。
シナチク(メンマ)はラーメンにのせる以外にも、おつまみや炒め物など、調理に一工夫するだけでさまざまなメニューが楽しめます。
ご紹介したレシピもぜひ活用し、毎日の食卓に役立ててください。