大根やかぼちゃの面取りで料理をワンランクアップ!
作成日: 2021/07/08
料理の下ごしらえは、忙しいとついつい省いてしまいがちです。
しかし、ちょっとしたひと手間を加えるだけで、料理の仕上がりはワンランクアップしますよ。
そこで今回は、省いてしまいがちな下ごしらえのひとつ「面取り」について解説します。
面取りが必要な食材や料理、メリットをはじめ、コツをご紹介するので参考にしてください。
面取りとは
面取りとは、食材の角を軽く切り取り、丸みをもたせることをいいます。
大根、にんじんといった根菜類やかぼちゃで、煮込み料理を作る際に行うのが基本です。
一見、細かい作業で難しそうに見えますが、コツをつかめば簡単にできるので挑戦してみてください。
面取りをするメリット
面取りには4つのメリットがあります。ひとつずつ確認してみましょう。
煮崩れを防ぐ
切った野菜の角は火が通りやすいため、面取りをせずに加熱をすると角から柔らかくなっていきます。
そのため、長時間煮込んでいると食材同士がぶつかり合い、角から崩れて煮崩れしやすくなるのです。
面取りをして角をなくしておけば、煮崩れが防げます。
煮汁が染み込みやすくなる
面取りをして野菜の角を取ると表面積が大きくなります。
煮汁は表面から染み込むため、表面積を大きくすることで煮汁が染み込みやすくなるというメリットもあります。
加熱時間を短縮できる
野菜の角がなくなると中まで火が通りやすくなるので、加熱時間が短縮されます。
また、均一に火が通るようになりムラもできません。
見た目がよくなる
面取りをした料理は、煮崩れしにくく見た目がよくなります。
料理は舌だけでなく、目でも楽しむものです。きれいに仕上がった料理は一層おいしそうに見えますよ。
【食材別】面取り方法
ここからは、食材別の面取り方法をご紹介します。
大根
大根は、輪切りにして皮をむいてから面取りをします。
ピーラーを使うことも可能なので、慣れていない方はピーラーがおすすめです。
なお、こちらのページでは、より分かりやすい動画で面取り方法をご紹介しています。
かぼちゃ
かぼちゃは、種やわた、皮の硬い部分を取り除き、食べやすい大きさに切ってから面取りをします。
硬くて切れない場合は電子レンジで加熱してから切りましょう。
詳しい方法はこちらの動画をご覧ください。
面取りをするDELISH KITCHENのレシピ
最後に、面取りをするレシピをご紹介します。
基本のふろふき大根
ぜひ覚えておきたい、基本のふろふき大根です。
面取りをして、さらに十字に切り込みを入れることで味がしっかり染み込みます。ゆっくりと時間をかけて煮込んだら、コクのあるみそだれでいただきましょう。
基本のにんじんグラッセ
にんじんも面取りをすることで味が染み込みやすくなります。
バターの風味がたまらない、絶妙な甘さのにんじんグラッセです。どこのお家にもあるようなシンプルな材料で作れるので、付け合わせのほか、お弁当にもよいのではないでしょうか。
豚肉と大根の甘辛煮
大根と豚バラ肉をコトコト煮込む、ボリューム満点の甘辛煮です。
甘辛い煮汁と豚バラ肉の旨味が染み込んだ、ジューシーな大根をお楽しみください。半熟たまごを添えると、さらに食べごたえのあるおかずになります。
かぼちゃのいとこ煮
市販のあずき缶を使えば、かぼちゃのいとこ煮も手軽に作れますよ。
甘くてホクホクに仕上がったかぼちゃは、一度食べたらやめられません。見栄えもよく、おもてなし料理の一品にもぴったりです。
面取りで料理の味も見栄えもアップさせよう!
面取りは、根菜類やかぼちゃで煮込み料理を作る際に行います。
少し面倒に感じてしまうかもしれませんが、煮崩れを防いで味も染み込みやすくなるメリットがあるため、ぜひ行いたいひと手間です。
大根の面取りはピーラーでも可能なので、料理初心者の人も挑戦しやすいのではないでしょうか。
面取りをして、いつもの料理の味と見栄えをアップさせましょう。