XO醤とは?チャーハンなどのおすすめレシピもご紹介
作成日: 2021/07/21
中華料理などによく使う調味料のひとつに「XO醤」があります。
名前は聞いたことがあっても、どのような調味料なのか、味や使い方など分からない人も多いかもしれません。
この記事では、XO醤について名前の由来や特徴、代用方法、XO醤を使ったおすすめのレシピをご紹介します。
XO醤は、料理に少し使うだけでも本格的な味わいに仕上がりますよ。
XO醤について
XO醤について、名前の由来や特徴、作り方などについてみていきましょう。
また、似たようなほかの調味料との違いもご紹介します。
XO醤とは
XO醤は、香港生まれの合わせ調味料です。
干しエビや干し貝柱などの乾物の旨味や、唐辛子の辛味がきいた味わいが特徴で、香り深く、褐色で少しとろみがついています。
アルファベットと漢字で表記された少し変わった名前ですが「エックスオージャン」と読みます。
名前の「XO」は、ブランデーの特級品を表す「extra old」が由来となっています。
メーカーによっては風味付けに使われていることもありますが、一般的にXO醬にブランデーは使用しません。
ですが、調味料の中でも最高級であるという意味をこめて、XOが引用されたとみられています。
「醤」は、中国語で合わせ調味料を表す言葉です。
XO醤は、1980年代に香港のホテルの料理人が作ったといわれています。
高級食材である、エビやホタテを惜しみなく使った調味料は、今までにない新しい調味料として話題になり、中国本土にまで広がりました。
XO醤の作り方
XO醤の主な材料は、干しエビ、干し貝柱、金華ハム、しょうが、唐辛子、にんにく、油などです。
乾物である干しエビと干し貝柱は、あらかじめ水に戻しておきます。
材料をみじん切りにして炒めたあと、オイスターソースや豆板醤などの調味料で味をととのえて作られます。
XO醤の値段
XO醤は、干しエビや干し貝柱、金華ハムなどの高級食材を使って作られるため、比較的値段の高い調味料です。
産地や原料のグレードなどによって価格はさまざまですが、100gあたり500〜1,500円程度で販売されています。
ブランド品の中には、100gあたり5,000円近い高級品もあります。
ほかの調味料との違い
合わせ調味料のひとつであるXO醤ですが、中華料理などによく使われている、混同されることの多いほかの調味料との違いをみていきましょう。
【甜麺醤(テンメンジャン)】
甜麺醤は、小麦粉と塩、麹を使って作られる甘い味噌です。
黒っぽい色合いで、日本の味噌よりも塩辛さが少なく、コクのある甘味が際立っています。
回鍋肉や麻婆豆腐などに使ったり、北京ダックのつけだれとしてそのまま食べられています。
甜麺醤については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
【豆板醤(トウバンジャン)】
豆板醤は、そら豆や大豆、唐辛子などから作られる調味料です。
ピリッとした辛味と塩辛さが特徴で、独特な風味があります。
四川料理などに使われ、麻婆豆腐や担々麺、炒め物などに活用されています。
豆板醤については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
【コチュジャン】
コチュジャンは、米やもち米、麹、唐辛子などから作られる調味料です。
コクがあり、甘辛い味わいが特徴です。
韓国料理などによく使われ、ビビンバに混ぜたり、焼肉にのせてサンチュで包んで食べられたりしています。
XO醤の代用方法
高級調味料であるXO醤は、普段からご家庭にない場合も多いでしょう。
XO醤の代用におすすめなのが、オイスターソースです。
XO醤と同じように海産物から作られるオイスターソースは、魚介の旨味やコクがあり風味が似ているため、代用として使うことができます。
XO醤の使い方
XO醤の使い方をいくつかご紹介します。
料理に活用すると風味がよくなるので、ぜひ試してみてくださいね。
【そのまま】
大きめな具材入ったXO醤は、そのまま食べるのもおすすめです。
調味料として料理に使うイメージが強いですが、加熱しなくても食べることができます。
旨味や風味の強いXO醤は、おつまみやご飯のお供としてもおいしくいただけます。
【炒める】
XO醬チャーハン
XO醤を使ったチャーハンは本格的な味わいです。
加熱することで香りや風味が立ち、XO醤の旨味が感じられます。
XO醬の海鮮焼きそば
魚介を原料とするXO醤は、シーフードとの相性が抜群です。
中華麺にXO醤の旨味がからみ、コク深い味わいに仕上がります。
イカのXO醬炒め
XO醤をベースにした調味料で、スルメイカや黄パプリカを炒めた料理です。
ごま油の風味とXO醤は相性がよく、にんにくの香りが食欲をそそります。
【和える】
ブロッコリーときのこのXO醬あえ
XO醤とごま油、塩こしょうという少ない調味料でも、しっかり味の決まった一品です。
複数の食材を組み合わせて作られるXO醤は、それひとつで深みのある味わいに仕上げてくれます。
XO醤は魚介の旨味がつまった風味の強い合わせ調味料
この記事では、中華料理によく使われるXO醤についてご紹介しました。
XO醤は、干しエビや干し貝柱などの乾物や、金華ハム、唐辛子などを使って作られる合わせ調味料です。その名前は特級品のブランデーを指すXOがあてられ、調味料の中でも最高級であるという意味がこめられています。
複数の食材を原料としたXO醤は、魚介の旨味や唐辛子の辛味がきいた深い味わいの調味料です。
料理に少し加えるだけでも風味が際立ち、本格的な仕上がりになりますよ。具材が大きめなので、おつまみとしてそのまま食べることもできます。
ぜひ、XO醤を使ってみてはいかがですか。