XO醤(エックスオージャン)はどんな味?使い方や他の調味料との違い、活用レシピをご紹介
作成日: 2021/07/21
更新日: 2024/11/08
中華料理などによく使う調味料のひとつに「XO醤」(エックスオージャン)があります。
名前は聞いたことがあっても、どのような調味料なのか、味わいや使い方など分からない人も多いかもしれません。
この記事では、XO醤について名前の由来や特徴、代用方法、XO醤を使ったおすすめのレシピをご紹介します。
XO醤は、料理に少し使うだけでも本格的な味わいに仕上がりますよ。
XO醤とは?
XO醤は、干しエビや干し貝柱などの乾物や、金華ハム、唐辛子などを使って作られる合わせ調味料です。XO醤は香港生まれ、その名前は特級品のブランデーを指すXOがあてられ、調味料の中でも最高級であるという意味がこめられています。
干しエビ、干し貝柱、金華ハム、しょうが、唐辛子、にんにく、油などの材料をみじん切りにして炒めた後、オイスターソースや豆板醤などの調味料で味をととのえて作られます。
なぜ「XO醤」と呼ぶの?
XO醤はアルファベット読みで「エックスオージャン」と読みます。
「XO」という名前は、ブランデーの特級品を表す「Extra Old」という言葉から由来してつけられています。
1980年代の香港ではブランデーが最も高級なお酒として飲まれていました。そんなブランデーの中でも特級品である「Extra Old」になぞらえて、高級な食材を使った調味料として「XO醤」が誕生しました。
XO醤はどんな味?
XO醤は干しエビや干し貝柱などの魚介のうま味や、唐辛子のピリッとした辛味がきいた深い味わいが特徴です。
深みのある香りがし、褐色で少しとろみがついています。
XO醤と他の調味料との違いは?
合わせ調味料のひとつであるXO醤ですが、中華料理などによく使われている、混同されることの多いほかの調味料との違いをみていきましょう。
甜麺醤(テンメンジャン)
甜麺醤は、小麦粉と塩、麹を使って作られる甘い味噌です。
黒っぽい色合いで、日本の味噌よりも塩辛さが少なく、コクのある甘味が際立っています。
回鍋肉や麻婆豆腐などに使ったり、北京ダックのつけだれとしてそのまま食べられています。
甜麺醤については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
豆板醤(トウバンジャン)
豆板醤は、そら豆や大豆、唐辛子などから作られる調味料です。
ピリッとした辛味と塩辛さが特徴で、独特な風味があります。
四川料理などに使われ、麻婆豆腐や担々麺、炒め物などに活用されています。
豆板醤については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
コチュジャン
コチュジャンは、米やもち米、麹、唐辛子などから作られる調味料です。
コクがあり、甘辛い味わいが特徴です。
韓国料理などによく使われ、ビビンバに混ぜたり、焼肉にのせてサンチュで包んで食べられたりしています。
XO醤の代用方法
高級調味料であるXO醤は、普段からご家庭にない場合も多いでしょう。
XO醤の代用におすすめなのが、オイスターソースです。
XO醤と同じように海産物から作られるオイスターソースは、魚介の旨味やコクがあり風味が似ているため、代用として使うことができます。
XO醤の活用レシピをご紹介!
XO醤の使い方をいくつかご紹介します。
料理に活用すると風味がよくなるので、ぜひ試してみてくださいね。
XO醬チャーハン
XO醤を使ったチャーハンは本格的な味わいです。
加熱することで香りや風味が立ち、XO醤の旨味が感じられます。
XO醬の海鮮焼きそば
魚介を原料とするXO醤は、シーフードとの相性が抜群です。
中華麺にXO醤の旨味がからみ、コク深い味わいに仕上がります。
イカのXO醬炒め
XO醤をベースにした調味料で、スルメイカや黄パプリカを炒めた料理です。
ごま油の風味とXO醤は相性がよく、にんにくの香りが食欲をそそります。
ブロッコリーときのこのXO醬あえ
XO醤とごま油、塩こしょうという少ない調味料でも、しっかり味の決まった一品です。
複数の食材を組み合わせて作られるXO醤は、それひとつで深みのある味わいに仕上げてくれます。
XO醤は魚介の旨味がつまった風味の強い合わせ調味料
この記事では、中華料理によく使われるXO醤についてご紹介しました。
料理に少し加えるだけでも風味が際立ち、本格的な仕上がりになりますよ。具材が大きめなので、おつまみとしてそのまま食べることもできます。ぜひ、XO醤を使ってみてはいかがですか。