DELISH KITCHEN

薄口醤油とは?濃口醤油との使い分けや代用方法・レシピご紹介

作成日: 2021/08/24

日頃から料理に欠かせない醤油は、どこのご家庭でも常備している調味料のひとつですね。
醤油にはいくつか種類がありますが、一般的になじみのある濃口醤油のほかに、薄口醤油なども広く知られています。そんな薄口醤油とは、どのような醤油なのでしょうか。

この記事では、薄口醤油について特徴やほかの醤油との違い、代用方法、薄口醤油を使ったレシピなどをご紹介します。

目次

  1. 薄口醤油について
    1. 薄口醤油とは
    2. 濃口醤油や白醤油との違い
  2. 薄口醤油・濃口醤油・白醤油の使い分け
  3. 薄口醤油の代用方法
    1. 濃口醤油
    2. めんつゆ
    3. 白だし
  4. 薄口醤油を使ったDELISH KITCHENのレシピ
    1. 【副菜】
    2. だし巻き卵
    3. 若竹煮
    4. 【ご飯物】
    5. 京風親子丼
    6. 土鍋で鯛めし
    7. 【鍋】
    8. 関西風おでん
    9. 【汁物】
    10. 鶏肉とごぼうのお吸い物
    11. えびのお雑煮
  5. 関西発祥の薄口醤油は淡色で香りが穏やかな醤油

薄口醤油について

どのような醤油を薄口醤油と呼ぶのでしょうか。
特徴やほかの醤油との違い、使い分けについてもご紹介します。

薄口醤油とは

薄口醤油は、関西発祥の淡い色の醤油です。
香りも穏やかなので、食材の色や風味を活かした料理に適しています。

もともとは主に関西で製造されていましたが、関西料理の普及に伴って、全国で生産されるようになりました。

薄口醤油は、製造過程で甘酒が加えられているのが特徴です。
米を糖化させて作る甘酒によって、醤油がまろやかな味わいに仕上がります。

濃口醤油や白醤油との違い

薄口醤油、濃口醤油、白醤油では、色の濃さや塩分濃度が異なります。

醤油の色は、白醤油、薄口醤油、濃口醤油の順で色が濃くなっていきます。
薄口醤油は、作られるときに塩分を多く加えることで、醤油の発酵や熟成が抑えられ、淡い色に仕上がります。
白醤油は、原料の大豆の比率が低く小麦を多く使っていることから、どの醤油よりも色が淡くなります。

塩分濃度も醤油によって違いがあります。
100mlあたりに含まれる塩分濃度は、薄口醤油が18%、白醤油が17%、濃口醤油が16%です。
薄口醤油の塩分濃度が高いのは、ほかの醤油よりも製造の過程で加える食塩の量が多いことが関係しています。

【出典:しょうゆ情報センター(https://www.soysauce.or.jp/knowledge/kinds)】(2021/08/24)

薄口醤油・濃口醤油・白醤油の使い分け

薄口醤油は、淡い色で香りが穏やかな醤油です。
食材の色合いや風味に大きく影響しないことから、炊き合わせやお吸い物などに適しています。
食材やだしの香りを活かすことができるので、料理が上品な味わいに仕上がります。

濃口醤油はコクのある味わいで、香ばしい風味が特徴です。
醤油といえば濃口醤油といわれるほどなじみがあり、さまざまな料理に使われています。
刺身などにつける醤油として、濃口醤油を選んでいる人も多いでしょう。
煮物や照り焼き、焼き鳥など醤油の風味をきかせたいときは、濃口醤油が向いています。

白醤油は、薄口醤油よりも淡い色の醤油です。
主原料が小麦であることから、独特の香りと甘味があります。
白醤油の穏やかな風味は、食材の味わいを損ねにくいというメリットがあるため、お吸い物や、茶碗蒸しなど優しい味わいの料理におすすめです。

薄口醤油の代用方法

ご家庭に薄口醤油がないときは、濃口醤油やめんつゆ、白だしで代用することができます。
それぞれの代用方法についてみていきましょう。

濃口醤油

薄口醤油がない場合、まずは濃口醤油で代用してみましょう。
薄口醤油と同じ醤油のひとつなので、ほかの調味料よりも味わいの差が少なくなります。

ただし、薄口醤油に比べて、濃口醤油は風味が強く塩分濃度が低いので、使う量を調整する必要があります。

めんつゆ

めんつゆには醤油や砂糖、魚のエキスなどが入っています。
薄口醤油よりも色が濃く風味が強いので、料理が甘辛くしっかりとした味わいに仕上がります。

めんつゆの濃縮の度合いによって、使う量が変化するので注意しましょう。

白だし

白だしで代用するのもおすすめです。
白だしは、薄口醤油あるいは白醤油に昆布やかつおのだし、塩やみりんなどが加わった調味料です。

炊き合わせや炊き込みご飯などは、薄口醤油にだしやみりんを加えて作るので、あらかじめさまざまな調味料が入っている白だしで代用することができます。

薄口醤油を使ったDELISH KITCHENのレシピ

さまざまな料理に活用できる薄口醤油を使ったレシピをご紹介します。

【副菜】

だし巻き卵

薄口醤油を使った上品な味わいのだし巻き卵です。
一口食べると、だしの旨味が口いっぱいに広がります。卵黄と卵白の凝固温度が異なるので、焼く前に均一に混ぜるのがおいしく仕上げるポイントです。

若竹煮

若竹煮とは、たけのことわかめを使った煮物です。
薄口醤油を使ったあっさりとしただしが染み込んだたけのこがたまりません。日本酒はもちろんのこと、白ワインのおつまみとしてもおすすめです。

【ご飯物】

京風親子丼

九条ねぎを使った上品な味わいの親子丼のレシピです。
薄口醤油を使うことで、九条ねぎや卵のきれいな色合いを活かすことができます。

土鍋で鯛めし

鯛を丸ごと一匹使った豪華な鯛めしです。
薄口醤油の優しい風味が鯛のおいしさを引き立ててくれます。旨味がご飯全体に染み込んだ鯛めしは、お祝いなどのメニューにぴったりです。

【鍋】

関西風おでん

牛すじや大根、さつま揚げなどさまざまな食材の旨味がつまったおでんです。
薄口醤油によってさっぱりとした関西風のだしに仕上がるので、食材のおいしさを存分に味わうことができます。

【汁物】

鶏肉とごぼうのお吸い物

鶏もも肉とごぼうの旨味が溶け出した素朴な味わいのお吸い物です。
薄口醤油を使えば食材の風味を損ねることなく、風味がよい仕上がりになります。

えびのお雑煮

えびの鮮やかな赤色がきれいなお雑煮です。
かつお節と昆布でしっかりだしをとり、味付けは薄口醤油で上品に仕上げましょう。食材の旨味が溶け出し、彩りもきれいな一品です。

関西発祥の薄口醤油は淡色で香りが穏やかな醤油

薄口醤油は、関西が発祥の淡い色をした香りが穏やかな醤油です。
その特徴から、食材の色や風味を活かした料理に向いていて、上品な味わいに仕上げることができます。濃口醤油や白醤油との違いは、色の濃さや塩分濃度です。薄口醤油は醤油の中でも比較的、塩分濃度が高い醤油です。

醤油は使用する種類によって味わいや風味、見た目の仕上がりが異なります。
作りたい料理に合わせて醤油を使い分けてみるのもよいでしょう。

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