コロンとかわいい丸なすの特徴は?人気レシピもご紹介!
作成日: 2021/09/09
長細いなすやひと口サイズのなすなど、なすの種類は豊富ですが、「丸なす」を手に取ったことはありますか。
普通のなすとはちょっと違い、コロンとかわいらしい形が特徴の丸なす。食べ方が分からず、手に取るのを躊躇している人もいるかもしれません。
この記事では、丸なすの特徴や食べ方、種類について解説します。
最後に、丸なすを使ったおすすめレシピもご紹介するので、参考にしてみてください。
丸なすとは
丸なすは、名前の通り丸い形をしているのが特徴で、ボールのようにまん丸いものや下側が膨らんでいるものなどがあります。
また、日本各地で作られており、ひと口サイズの小さなものからソフトボールサイズのものまで、大きさもさまざまです。
長細い普通のなすは、肉質が柔らかく加熱するとトロっとした食感になりますが、丸なすは肉質がしまっており、加熱すると柔らかくなるものの煮崩れしにくいため、煮浸しや煮物、揚げ物などに適しています。
食感を楽しめるステーキや漬物でいただくのもおすすめです。
なす田楽にもぴったりで、味噌と相性のよいチーズを乗せてもおいしいですよ。
おもな丸なすの種類
ここからは、おもな丸なすの種類や、それぞれの特徴についてご紹介します。
賀茂なす
賀茂なすは、京都の上賀茂で栽培されており「京の伝統野菜」のひとつとして認定されている丸なすです。
硬くしまった肉質が特徴で、コクと甘味があります。
初夏から初秋にかけてが旬の時期です。
購入する際は丸くてツヤがあり、トゲが鋭いものを選びましょう。
大和丸なす
「大和の伝統野菜」として認定されている大和丸なすは、奈良県の大和郡山市や奈良市で栽培されている在来種です。
黒に近い濃い紫色と太いトゲが特徴で、実はしっかりつまっています。
収穫するまで時間がかかるうえに、収穫できる量も少ない高級なすです。
ハウス栽培のものは春から初夏にかけて出荷され、露地栽培のものは初夏から秋にかけて出荷されます。
トゲが立っていて、ずっしりとした重みと表面に光沢があるものを選ぶのがコツです。
杉谷丸なす
杉谷丸なすは、滋賀県の甲賀市甲南町に位置する杉谷地区で栽培されています。
江戸時代から栽培されており、同じものはこの地域でしか作れないといわれてきたのだとか。
長くて鋭いトゲと、縦ジワのような筋が特徴的です。
肉質はしっかりしているものの、皮が柔らかく皮ごと食べやすい種類です。
夏から初秋が旬の時期となっています。
全体的にふっくらしていて色の濃いものを選びましょう。
吉川なす
福井県鯖江市の西部で栽培されてきたのが、吉川なすです。
皮が薄くて傷つきやすいため栽培するには手間がかかり、一時は消滅しかけたものの、地域の努力でブランド化が進められました。
まん丸のものや縦に筋が入ったものなどがあり、肉質はしっかりしていて油を吸いにくいのが特徴です。
旬の時期は夏から秋にかけてと、普通のなすとほとんど一緒です。
皮にツヤがあり、ずっしりと重みのあるものを選ぶのがポイントです。
梵天丸なす
梵天丸なすは、山形県米沢市で栽培されており、ひと口サイズのものからこぶしサイズのものまであります。
独特な名前は、戦国武将伊達政宗の幼名が由来です。
皮は薄く肉質は硬めで、加熱するとジューシーな食感になるのが特徴です。
夏から秋にかけて旬を迎える梵天丸なすは、皮にツヤがありみずみずしいものを選びます。
越の丸なす
新潟県糸魚川市で栽培されている越の丸なすは、ギュッとつまった肉質と強い甘味が特徴です。
そのおいしさから、なすの大トロと表現されることもあるんですよ。
ソフトボールほどの大きさがあり、初夏から秋にかけて収穫されます。
栽培が難しく生産者が少ないため、高価で高級料亭などでも使われています。
色艶がよく全体的にハリがあるものを選ぶのがポイントです。
とろ丸なす
とろ丸なすは、群馬県や京都府で栽培しているところがあります。
大きな特徴は緑色をしていることで、普通のなすが有する「ナスニン」という色素がないため変わった色をしています。
皮は硬めですが肉質は柔らかく、アクが少ないことも特徴です。
夏から秋にかけてが旬で、選ぶ際は皮がなめらかで傷がないもの、トゲがしっかりしているもの選びます。
丸なすの保存方法
丸なすは、普通のなすと同じように保存することができます。
なすの保存方法
なすを保存する際は、1本ずつラップに包み、保存袋に入れてから冷蔵庫の野菜室で保存します。
水分が蒸発しにくくなり、おいしい状態で保存できますよ。
こちらのページでは、詳しく解説しています。
なすの冷凍保存方法
なすは冷凍保存も可能です。
丸ごと生のまま冷凍する場合は、へたごと洗い水気を取り除いてから冷凍用保存袋に入れて、空気を抜きながら口をふさぎます。
調理してから冷凍する場合は、まずひと口大に切って水にさらし、水気を取り除き油で素揚げしましょう。
キッチンペーパーの上に重ならないように並べて粗熱を取ったら、冷凍用保存袋に入れます。
重ならないように入れ、空気を抜きながら口をふさいで冷凍室に入れます。
詳しくは、こちらのページをご覧ください。
丸なすを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後に、丸なすを使ったレシピをご紹介します。
丸なすの麻婆あんかけ
丸なすをごま油で焼き、ピリ辛の麻婆あんかけにしてみました。
オイスターソースや鶏ガラスープの素を使ったコク深いあんかけは、豆板醤の辛さがアクセント。ごはんにもお酒にも合う一品です。
丸なすと夏野菜の揚げ出し
丸なすは油との相性もよく、油で揚げるとなめらかな食感を楽しめます。
ししとうやミニトマトも、油で揚げることで一層鮮やかな色合いになりますよ。カラフルな彩りは食卓を明るくしてくれそうです。
丸なすのホットサラダ
肉質がしっかりしている丸なすは、薄めに切って焼いても崩れにくく食べやすいのが嬉しいポイントです。
オリーブオイルやレモンで作るドレッシングをかけて、優しい風味のモッツァレラチーズと一緒にお召し上がりください。
丸なすのえび揚げスイートチリソース
半分に切った丸なすにえびだねを塗り、そのまま揚げた豪快な一品です。
丸なすのジュワっととろける食感と、えびのプリっとした食感を一度に満喫できます。エスニックなスイートチリソースが、丸なすのおいしさを引き立ててくれます。
焼いたり揚げたり煮込んだり!丸なすを楽しもう
丸なすは名前の通り丸い形が特徴で、サイズや種類が豊富です。
全国各地で生産されており、それぞれに特徴があります。基本的に、どの丸なすも肉質がしっかりしているため、焼いたり揚げたり煮込んだりしても崩れにくいことが嬉しいポイントです。
普通のなすとは少し違った食感を楽しめるため、見つけたらぜひ手に取ってみてください。