りんごの皮の栄養はどのくらい?皮ごと使うレシピもご紹介
作成日: 2021/11/13
りんごを食べる時に皮をむくべきか、そのままか迷うことがありますよね。りんごは皮ごと食べた方がいいのでしょうか。今回はりんごの皮に含まれる栄養素や、りんごを皮ごと使ったおすすめレシピをご紹介します。
りんごの皮に含まれるリンゴポリフェノール
りんごにはポリフェノールが含まれています。ポリフェノールには、体内の活性酸素を除去し動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立つ、抗酸化作用があるのが特徴です。
りんごに含まれるポリフェノールはりんごの皮に近い部分に多く含まれています。そのためポリフェノールを効率的に摂取したい方は皮ごと食べるのがおすすめです。
りんごの「皮つき」「皮なし」の栄養の比較
りんごの「皮つき」と「皮なし」には含まれる栄養に違いがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
りんごのカロリー・3大栄養素
りんごの「皮つき」「皮なし」のカロリーと3大栄養素について比較してみましょう。
皮つきと皮なしのりんごのカロリーや3大栄養素の違いは以下のとおりです。
・りんご(生・皮なし)可食部100gあたり
カロリー:53kcal
たんぱく質:0.1g
脂質:0.2g
炭水化物:15.5g
・りんご(生・皮つき)可食部100gあたり
カロリー:56kcal
たんぱく質:0.2g
脂質:0.3g
炭水化物:16.2g
上記のようにりんごの「皮つき」「皮なし」はカロリー、3大栄養素とともに値に大きな差がありません。ダイエット中や糖質制限中にはカロリーや糖質が気になるところですが、大きな差がないため、お好みで皮つきか皮なしを選んでみましょう。
β-カロテン
りんごの「皮つき」「皮なし」に含まれるβ-カロテンを比較してみましょう。
可食部100gあたり
・りんご(生・皮なし):15μg
・りんご(生・皮つき):27μg
上記のようにりんごの「皮つき」の方がβ-カロテンの含有量が多い値になっています。
β-カロテンとは強い抗酸化作用があることで知られています。
皮つきのりんごの方が抗酸化作用のあるβ-カロテンが多く含まれているため、β-カロテンをしっかり摂取した場合には皮ごと食べるのがおすすめです。
※β-カロテンの数値はβカロテン当量を記載しております
ビタミンC
りんごの「皮つき」と「皮なし」に含まれるビタミンCは以下のとおりです。
可食部100gあたり
・りんご(生・皮なし):4mg
・りんご(生・皮つき):6mg
ビタミンCについても皮つきのりんごの方が多く含まれています。
ビタミンCの効果についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
食物繊維
りんごの「皮つき」と「皮なし」に含まれる食物繊維は以下のとおりです。
可食部100gあたり
・りんご(生・皮なし):1.4g
・りんご(生・皮つき):1.9g
皮つきのりんごの方が、食物繊維が多く含まれています。
食物繊維とは人の消化酵素で消化することのできない栄養素です。食物繊維は食べ物の中に含まれていて、調整作用など身体の中で有用な動きをすることが注目されています。
「第6の栄養素」とも言われている食物繊維を多く摂取したい場合も皮ごと食べるのがおすすめです。
【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参考】
・青森県庁 りんごの成分
https://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/nourin/ringo/ringo-kenko01.html
・厚生労働省 e-ヘルスネット 抗酸化物質
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-009.html
・厚生労働省e-ヘルスネット「カロテノイド」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-007.html
・厚生労働省e-ヘルスネット「食物繊維」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html
りんごの保存方法
美味しさを保つりんごの保存方法についてご紹介します。
冷蔵
りんごを丸ごと保存する場合は保存袋に入れて密封し、へたが上になるようにして野菜室に入れましょう。切ったリンゴを保存する場合は断面が空気に触れないようにラップをし、野菜室で保存します。
保存期間の目安は冷蔵庫で1~2ヶ月です。カットしてあるものはなるべく早くお召し上がりください。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
冷凍
りんごは冷凍保存も可能です。りんごを6~8等分の放射線状に切り、皮と芯を取り除きます。次に塩を加えた水にさらして、水気をふきとりましょう。
水気を切ったりんごを冷凍用保存袋に平らに入れて、空気を抜きながら袋の口を閉じ、冷凍庫に保存します。保存期間の目安は冷凍で1ヶ月です。凍った状態、もしくは半解凍状態で食べられます。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
りんごの切り方・食べ方
りんごの切り方や食べ方についてご紹介します。
りんごのくし形切り
りんごの切り方「くし形切り」は芯を取り除きやすく、食べやすい定番のカット方法です。りんごの大きさやお好に合わせて4~8等分に切ってみましょう。
りんごの飾り切り
りんごのくし形切りの応用となるうさぎ型の飾り切りをご紹介します。皮部分に切り込みを入れてカットするだけの簡単アレンジなので、デザートを華やかにする時におすすめですよ。
皮ごと使ったDELISH KITCHENのりんごのレシピ
りんごを皮ごと使ったおすすめのレシピをご紹介します。
レンジでりんごジャム
鍋で煮込まず、レンジを使って作る簡単なりんごジャムレシピです。火を使わないので料理初心者でも挑戦しやすいですよ。皮ごとなので、きれいな赤い色のりんごジャムになります。
一口りんご飴
丸ごとのイメージがあるりんご飴ですが、一口大にすることで家庭でも簡単に作れます。りんごにからめる飴は固まりやすいので手早く作業しましょう。飴が熱くなっているので注意してくださいね。
丸ごとりんごのブリュレプリン
りんごをくりぬいて作るブリュレプリンです。りんごを丸ごと使い、見た目のインパクトがあるのでおもてなしやプレゼントにもピッタリですね。フライパンで作るカラメルをかけるので、ガスバーナーがなくてもパリパリの表面になりますよ。
りんごのコンポートケーキ
りんごを皮ごと使ったコンポートケーキは見栄えもよく、おもてなしにピッタリです。ケーキの上に乗せるコンポートはレンジで作れるので、お菓子作りに慣れていない方も簡単にできますよ。
アップルティー
りんごを皮ごと使ったアップルティーのレシピです。紅茶の中にりんごの果肉が入っているので、味だけでなく見た目も贅沢な一品です。自宅でお店気分が味わえますね。ミルクティーやアイスティーのアレンジもおすすめです。
りんごを皮ごと食べて栄養素を摂取しよう
りんごの皮部分にはポリフェノール、β-カロテン、食物繊維などがりんごの皮なしよりも多く含まれていることが分かりました。
効率的に栄養素を摂取したい場合には皮つきのりんごを食べるのがおすすめです。皮部分が苦手、かたくて食べづらい、といった場合はおすすめのレシピでアレンジして食べてみてはいかかでしょうか。