なめこに含まれる栄養は?保存方法やおすすめレシピもご紹介
作成日: 2021/11/11
更新日: 2023/03/27
なめこと言えばぬめりがあって、つるつるとした食感が特徴のきのこです。味噌汁に入れることが多いなめこですが、どのような栄養があるのでしょうか。一般的にきのこは洗わずに調理しますが、ぬめりのあるなめこは洗ったほうがいいのかも気になりますね。
この記事ではなめこの特徴や栄養、取り扱い方について解説します。おすすめレシピも合わせてご紹介します。
なめこについて
なめことはどのようなきのこなのでしょうか。
なめことは
なめこはモエギタケ科スギタケ属の日本原産のきのこです。なめこはしめじやえのきのように株が付いたままの株付きなめこと、石づきを切り落してバラバラの状態で袋に入っている袋売りなめこがあります。
天然物は全国各地のブナやナラなどの広葉樹で採れますが、食用として流通されているものはほとんどが栽培されたものです。なめこの栽培方法は原木栽培と菌床栽培の2通りです。原木栽培はブナ、カエデなどの原木に穴を開けて種菌を植えて栽培する方法です。
菌床栽培はおがくずと米ぬかなどの栄養をブロック状にしたもの(菌床)に種菌を植えて栽培する方法です。現在流通しているのは、ほとんどが菌床栽培のものです。
なめこ特有のぬめりは、水溶性食物繊維である「ペクチン」によるものです。
【参考】
・JA全農長野
https://www.nn.zennoh.or.jp/products/mushrooms/more/post-3.php
・不思議がいっぱい!きのこの生態と豆知識(農林水産省「aff」2021年10月号)
https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2110/spe1_01.html
なめこの産地・旬
なめこの主な生産地は山形県、長野県、新潟県です。原木栽培のものの旬は9〜11月頃ですが、菌床栽培のものは通年流通しています。
なめこの栄養について
ここからはなめこの栄養について見ていきましょう。
なめこのカロリー・三大栄養素
なめこのカロリーと三大栄養素はご覧の通りです。
・なめこ(生)可食部100gあたり
カロリー:21kcal
たんぱく質:1.8g
脂質:0.2g
炭水化物:5.4g
炭水化物が最も多く含まれており、脂質が最も少なくなっています。
※なめこは株付きの栄養価を算出しております
カリウム
なめこに含まれているカリウムは以下の通りです。
・なめこ(生)可食部100gあたり 240mg
カリウムとは人体に必要なミネラルの一種です。体内で浸透圧の調節に働き、 体内のナトリウムの排出を手助けする作用があるため、塩分のとりすぎを調節してくれます。
食物繊維
なめこに含まれている食物繊維は以下の通りです。
・なめこ(生)可食部100gあたり:3.4g
食物繊維は食べ物の中に含まれており、人の消化酵素で分解することのできない栄養素です。
整腸作用など身体の中で様々な働きをすることが注目されるようになり、「第6の栄養素」として知られています。
【出典】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省e-ヘルスネット「カリウム」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html
・厚生労働省e-ヘルスネット「食物繊維」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html
なめこの選び方
株付きなめこはかさが開いていない肉厚なものを選びましょう。袋売りなめこは粒の大きさが均一でゼリー状の部分が濁っておらず、袋が膨張していないものが新鮮です。
なめこの下ごしらえ
なめこは軽く水洗いをしてから使います。なめこの下ごしらえは水で洗う方法とお湯で洗う方法があります。
水で洗う方法は、ボウルにざるをのせてからなめこを入れ、たっぷりの水を加えます。なめこをほぐすように軽く洗って、水気を切ります。
お湯で洗う方法は、耐熱容器にざるをのせてからなめこを入れ、たっぷりのお湯を加えます。菜箸などを使って、なめこをほぐすように軽く洗って水気を切ります。詳しくはこちらの動画を参考にして下さい。
なめこの保存方法
なめこの保存方法は株付きなめこと袋売りなめこで異なります。株付きなめこは、まずなめこの根元を切り落としほぐします。保存袋に入れてしっかりと空気を抜きながら袋の口を閉じて冷蔵庫またはチルド室で保存します。
袋売りなめこは、保存容器になめこを入れて表面に密着するようにぴったりとラップをしてふたをします。冷蔵庫またはチルド室で保存して下さい。保存期間は3日程度です。
詳しくはこちらの動画で解説しています。
なめこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
なめこを使ったレシピをご紹介します。
なめこの味噌汁
なめこの定番料理と言えば味噌汁ですね。なめこの他にえのきとねぎを加えて具だくさんにしました。和風顆粒だしを使うことで、忙しい朝でも簡単に作ることができます。
なめこのなめたけ風
なめたけはえのきを使って作りますが、なめこを加えてトロトロの食感をプラスしました。調味料を入れたら水気がなくなるまでしっかり加熱して下さい。きのこの旨味がギュッと詰まっています。ごはんのお供にいかがでしょうか。
小松菜となめこのおひたし
小松菜となめこをめんつゆで和えてかつお節をのせるだけのシンプルなおひたしです。かつお節の香りが食欲をそそります。小松菜のシャキシャキとした食感となめこのつるりとした食感をお楽しみ下さい。
豆苗となめこのおろし和え
ほどよい歯ごたえの豆苗、なめこを大根おろしで和えました。さっぱりと食べられる一品です。豆苗となめこを一緒に茹でることで時短になりますよ。箸休めにぴったりの一品です。
なめこと厚揚げのさっと煮
なめこは厚揚げとの相性も抜群です。なめこのとろみが厚揚げによく絡みます。厚揚げはキッチンペーパーで油を拭き取って下さいね。あと一品欲しいなというときやおつまみにもおすすめです。
なめこは味噌汁に入れるだけじゃない!色々な料理でなめこの栄養を摂取しよう
なめこはヌルヌルとしたぬめりが特徴のきのこです。このぬめりは水溶性食物繊維である「ペクチン」によるものです。なめこには、カリウムや食物繊維も含まれています。
なめこは味噌汁だけでなく、和え物や煮物など色々な料理に使うことができます。生で食べることができないので、和え物などに使うときは必ず加熱して食べて下さいね。
ご紹介したレシピを参考に、なめこ料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。