トンテキとは?名前の意味やポークソテーとの違いは?
作成日: 2020/05/16
日本では洋食メニューとして親しまれている「トンテキ」。実は、トンテキは四日市が発祥だとご存じでしたか。
こちらの記事では、トンテキの特徴や柔らかく作るポイント、ポークソテーとの違いなどについてご紹介します。
トンテキとは?
「トンテキ」とは「トン(豚)」と「テキ(ステーキ)」から成る言葉で、「豚肉のステーキ」を意味します。厚切りの豚肉を使用するトンテキは柔らかい食感が特徴で、しっかりとした味のソースをかけて食べます。
トンテキの発祥は四日市にある「来来憲(らいらいけん)」だといわれていて、長年愛されていた看板メニューがトンテキだったのです。焼き縮みを防ぐために豚肉に深く切り込みを入れた様子が野球のグローブに似ていることから、四日市ではトンテキのことを「グローブ」とも呼びます。
四日市でトンテキを名乗るためにはいくつかの定義があります。まずは、ソテーした厚切りの豚肉を使用していること。他にも、味の濃いソースをかけていること、にんにくが添えられていること、千切りキャベツが添えられていることなどです。
ちなみに、「ビフテキ」は牛肉のステーキのことですが、こちらはフランス語の「ビフテック(bifteck)」が語源となっています。
トンテキを柔らかく作るポイントは?
厚切りの豚肉を使ってトンテキを柔らかく作るポイントは、下ごしらえの段階で肉をすりおろし玉ねぎに漬けることです。玉ねぎの持つ酵素の働きにより、肉が柔らかく仕上がります。
まずは、豚肉の脂身側から包丁もしくはキッチンバサミで深く切り込みを入れましょう。こうすることで肉の焼き縮みを防ぐことができるのです。肉をすりおろし玉ねぎに漬けて30分以上冷蔵庫に置いておきます。
次に、油を敷いたフライパンに玉ねぎをぬぐった豚肉とニンニクを入れ、両面をしっかりと焼きます。肉に焼き色がついたら、醤油やみりん、ソースなどの調味料と肉をつけておいた玉ねぎを加えて煮詰めソースを作りましょう。肉をお皿に盛り付けて上からソースをかけたら完成です。
トンテキとポークソテーの違いとは?
トンテキと似た料理に「ポークソテー」がありますが、こちらは厚切りの豚肉を焼いたものに塩とこしょうで味付けしたものです。使用する部位はヒレやロースで、さっぱりとした食べ応えながら肉の旨みを味わえる料理として人気があります。
直訳すると「豚肉をソテーしたもの」となるので、トンテキはポークソテーの一種に分類することもできます。
トンテキのDELISH KITCHENレシピ
しっかり味のソースを絡めたトンテキはみんなが大好きなメニュー!
ジューシーで柔らかいトンテキは、大人も子どももみんなが大好きな料理です。にんにくが効いたしっかり味のソースもおいしく、ご飯が進む一品でしょう。下ごしらえをしっかり行えば家庭でもおいしく作れるので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。