アボカドをおいしく食べる賞味期限や保存方法とは?
作成日: 2022/09/20
サラダやディップに合うアボカドは家庭でも味わいたい果物ですよね。しかし、賞味期限がどのくらいで、どのように保管したらいいのかわからないのではないでしょうか。
この記事では、アボカドをおいしく食べられる期限や、保存方法についてご紹介します。
アボカドの賞味期限と保存期間
賞味期限とは「その食品を正しく保管した場合に、品質が変わらずおいしく食べられる期限」のことです。食品をおいしいうちに食べるために必要な目安ですが、加工されていない農産物には、賞味期限の表示義務がありません。
では、アボカドをおいしく食べられる保存期間の目安とは、どのくらいなのでしょうか。
アボカドの保存期間の目安
果物は樹上で熟すものが多くありますが、アボカドは樹上では食べられるまで熟さない果物です。収穫後に追熟することにより、食べられる状態に変わります。追熟とは、収穫後に一定期間おくことで、甘さが増したり、果肉が柔らかくなったりすることです。
日本に流通している多くのアボカドは輸入品です。メキシコなどで収穫され、日本で購入されるころに追熟できるように早めに収穫されています。
スーパーマーケットや八百屋などの店頭に並んでいるアボカドは、追熟されていない状態のものが多いです。購入後に追熟させておきましょう。
アボカドの保存期間の目安は3〜4日です。追熟したら、なるべく早く食べ切るようにしましょう。
アボカドの保存方法
アボカドの保存方法をご紹介します。丸ごと保存するときと、カットしたときで保存方法が異なるので、それぞれ適した方法で保存しましょう。
【常温・冷蔵】保存方法
丸ごとカットしたアボカドの保存方法をご紹介します。
丸ごとの場合
カゴなどに入れて、風通しが良く、日の当たらない場所で追熟させる。
常温の保存期間の目安は3〜4日。
カットした場合
アボカドの切り口に、レモン汁やオリーブオイルをぬる。切り口に密着させるようにラップで包み、野菜室で保管。
カットしたアボカドは変色していくため、なるべく早く食べ切りましょう。
【冷凍】保存方法
アボカドは常温や冷蔵以外に、冷凍保存も可能です。冷凍保存の方法をご紹介します。
丸ごとの場合
皮ごとラップで包み、冷凍用保存袋に入れる。空気を抜きながら口を閉じ、冷凍庫で保管。
保存期間の目安は1か月。
カットした場合
カットしたアボカドにレモン汁をなじませ、小分けにしてラップで包む。冷凍用保存袋に入れ、空気を抜きながら口を閉じ、冷凍庫で保管。
保存期間の目安は2〜3週間。
解凍方法
冷凍したアボカドは冷蔵庫内で自然解凍もしくは水につけて解凍するのがおすすめです。解凍せず、冷凍のままでも調理できます。冷凍すると身がやわらかくなるので、ディップなど潰したりペースト状にしたりする料理に活用しやすくなります。
アボカドの追熟方法
アボカドを追熟させるときは、カゴなどに入れて、風通しがよく、日に当たらない場所に置いておきましょう。
アボカドは低温すぎても高温すぎても追熟がうまくできません。低温に弱いので、5度以下の環境では低温障害を起こしやすく、逆に温度が高すぎると傷みやすくなってしまいます。追熟させるときの温度に、注意しましょう。
しっかりと熟した状態にしたいときは、常温に置いておくのがおすすめですが、追熟期間を待てないときは、以下の方法で柔らかくできます。
半分に切ったアボカドを柔らかくするときは、皮を取り除き、断面を下にして耐熱皿に乗せてレンジで加熱します。ふんわりとラップをした状態で柔らかくなるまで600Wで30秒〜1分が目安です。
アボカドが熟したか見分ける目安
アボカドが追熟したかどうかを見分ける方法や、いいアボカドの選び方はこちらの記事をご覧ください。
下処理方法や、レシピも紹介しています。
こんな時…アボカドが食べられるかの見分け方
「アボカドが食べられる状態なのかどうか」の判断ができないときがあるかもしれません。食べられる場合と食べられない場合をご紹介します。
こんな場合は食べられる
・アボカドの実に黒い部分がある
アボカドの黒い部分はメラニン色素です。黒くなっていても、食べられないわけではありません。黒い部分が少しだけなら、その部分を包丁で切って食べるようにしましょう。
しかし、メラニン色素で黒くなっているときは、実が熟しすぎている状態です。本来の味と比較し、おいしさが劣っています。
こんな場合は食べられない
・異臭がある
・白いカビが生えている
・皮と身の間に空間があり、押すとぺこぺこする
異臭やカビは腐っているサインです。また、皮と身の間に空間があるときは熟しすぎていて、腐っている可能性があります。これらの状態になったアボカドは食べないようにしましょう。
アボカドの切り方
アボカドの下処理方法、さまざまな切り方をご紹介します。
下処理方法
下処理方法をご紹介します。
皮の剥き方や種の取り方
アボカドの縦中央に包丁を入れて種にそって1周切り込みを入れる。両手でアボカドを持ち、ずらして2つにする。種に包丁を刺して取り、手で皮を剥く。
切り方
切り方をご紹介します。
薄切り
半分にしたアボカドの切り口を下にして、好みの幅に切る。
ダイスカット
種を取り、皮付きのままアボカドの皮の面を下にする。皮を切らないように縦横1㎝ずつ切る。皮を剥きながら、ダイス状のアボカドを取り出す。
輪切り
皮がついたままのアボカドを横1cm幅で切る。種があるところは、種にそって1周切り、アボカドをひねって種と身を離す。皮と身の間にスプーンなどを入れて、皮を取る。
こちらの動画を参考にしてください。
切ったアボカドの変色を防ぐには
アボカドは切ると変色しやすくなります。変色を防ぐために、加熱したり、レモン汁と混ぜたりしましょう。
レンジで加熱する
耐熱容器にアボカドを入れ、ラップをせずに600Wのレンジで10秒加熱する。
レモン汁を使う
ボウルに入れたアボカドにレモン汁を加えて優しく混ぜる。アボカド1/2に対し、レモン汁小さじ1/2が目安です。
こちらの動画を参考にしてください。
アボカドは追熟させておいしく食べよう!
加工されていないアボカドには賞味期限が表示されていません。丸ごとのままの期限は3〜4日、カットしたものはなるべく早く食べ切るようにしましょう。
追熟するには、風通しが良く、日が当たらない場所がベストです。温度管理にも気をつけておいしく食べたいですね。