ブラウンシュガーとは?種類や特徴によっての使い分けやレシピもご紹介!
作成日: 2023/05/26
砂糖は普段の料理やお菓子作りに欠かせません。砂糖にはさまざまな種類がありますが、その中のひとつにブラウンシュガーがあります。ブラウンシュガーとはどのような砂糖なのでしょうか。
この記事では、ブラウンシュガーの種類や特徴、ブラウンシュガーを使ったおすすめレシピをご紹介します。
ブラウンシュガーとは?
砂糖は、原料や製法、糖度によって様々な種類に分けられます。
製法には大きく2つあり、その製法によって含蜜糖(がんみつとう)と分蜜糖(ぶんみつとう)に分類されています。
含蜜糖(がんみつとう)は、原料の糖を溶かして濾過した後に煮詰めて作られるため、ミネラル等を含んでおり、茶色や薄茶色に見えるものが多いです。
分蜜糖(ぶんみつとう)は、原料の糖を溶かして不純物を取り除く過程を繰り返しながら純度の高い結晶のみを取り出すため、無色が多いです。光の反射で白く見えています。
海外では含蜜糖のみをブラウンシュガーと呼びますが、日本ではブラウンシュガーの明確な定義はありません。
見た目が茶色い砂糖を総称して「ブラウンシュガー」と呼んでいます。三温糖は分蜜糖の一種ですが、見た目が茶色いため日本ではブラウンシュガーに含まれています。
ブラウンシュガーの種類と特徴は?
ブラウンシュガー(特に含蜜糖)には、独特の風味やコクがあります。
種類によって特徴が異なるため、種類別に適した使い方をご紹介します。
黒砂糖(黒糖)
黒砂糖(黒糖)は、沖縄県や鹿児島県の離島で作られる砂糖で、サトウキビの搾り汁を煮詰めて作られます。沖縄県はいくつかの島々から構成されていますが、それぞれの島で黒糖が作られており、産地によって味わいや甘みが異なります。
料理で使う場合は煮物、飲み物の場合はコーヒーに入れるのがおすすめです。黒砂糖はコクがあるので、こっくりとした甘みの美味しいコーヒーに仕上がります。
カソナード
カソナードは、お菓子づくりに適しているフランス産のブラウンシュガーです。サトウキビから作られ、独特の香りやコクが特徴です。カソナードは火に対して均一に溶ける性質を持っているため、焼き菓子を作る際に適しています。クレームブリュレのカリッとしたカラメルもカソナードが使用されています。
粗い結晶がキラキラと光るため、焼き菓子の仕上げに表面にふりかけることも多いです。
ジャグリー
ジャグリーは、インドの伝統的なブラウンシュガーです。
砂糖を作る工程でサトウキビやパームヤシの搾り汁を煮詰めますが、火力が比較的弱く煮詰める温度も低いため、水分が多いことが特徴です。甘さの中に、ほんのりとした自然な苦味を感じられます。料理やお菓子作りなど幅広く使用されます。
手に入った際は、エスニックなアジアンサラダなどに使用するのはいかがでしょうか。
パームシュガー
パームシュガーは、ヤシ全般から作られるブラウンシュガーです。
東南アジアやインド、スリランカ、パキスタン、アフリカ、南アメリカなどで生産されており、特にタイ料理で多く使われています。一般的には、コップのような小さな容器の中に固まった状態で販売されているので、ナイフなどで削って使用しましょう。
まろやかながらも強くしっかりと甘みがあります。タイ料理特有の甘い味付けに適しているので、手に入った際はぜひお試しください。
三温糖
三温糖は分蜜糖の一種ですが、三温糖を作る過程で砂糖の結晶がカラメル化することにより薄茶色に見えます。甘みとコクが強いので、煮物や漬物、味噌料理を作る際には三温糖がおすすめです。
きび砂糖
きび砂糖は、サトウキビから作られます。サトウキビの液を煮詰めて作るため色が薄茶色になります。自然な優しい甘みとコクがあるため、料理やお菓子作りなど幅広く使えます。
てんさい糖
てんさい糖は名の通り、甜菜(てんさい)から作られます。甜菜は見た目が大根に似ていることからサトウダイコンとも呼ばれています。しかし、実際は大根の仲間ではなくほうれん草と同じヒユ科の植物です。煮物に使うとコクと照りが増します。
ブラウンシュガーを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここからはブラウンシュガーを使ったレシピをご紹介します。
バノフィーパイ
ブラウンシュガーを使ったトフィー、バナナ、生クリームをのせたバノフィーパイです。仕上げに振りかけたコーヒー粉のほんのりとした苦さがアクセント。ティータイムのお供にいかがですか。
ブラウンシュガーで美味しさUP!DELISH KITCHENのその他レシピ
砂糖の代わりにブラウンシュガーを使うと、風味豊かでコクのある味に仕上がります。
スイーツのレシピ
ブラウンシュガーをスイーツに使うと風味豊かな味わいが楽しめます。
蒸しクレームブリュレ
フライパンで作るクレームブリュレです。グラニュー糖に焦げ目をつけるときにバーナーがなければ、熱したスプーンを押し付けて焦げ目をつけてください。とろとろで濃厚なカスタードとパリパリのカラメルがたまらない美味しさです。
簡単マドレーヌ
材料を混ぜてオーブンで焼くだけで簡単に作れます。ふわふわの食感でバターの風味豊かなマドレーヌです。プレゼントにもおすすめです。ぜひ作ってみてくださいね。
ほろ苦コーヒークッキーアイス
手作りのバニラアイスクリームにインスタントコーヒーを加えたほろ苦いアイスです。ブランデーを染み込ませたクッキーがアクセント。ほろ苦さがクセになる一品です。
料理のレシピ
ブラウンシュガーは煮物に使うとコクのある一品に仕上がります。いつも使う砂糖を、ブラウンシュガーにして試してみてはいかがでしょうか?
基本のかぼちゃの煮物
鍋にかぼちゃと調味料を入れて煮るだけ、基本のかぼちゃの煮物です。皮の周りのかどをそぎ落とすと煮崩れしにくくなります。ホクホクでやさしい味わいです。
基本のサバの味噌煮
濃厚な煮汁が絡んで美味しいサバの味噌煮です。サバに切れ目を入れると早く火が通り、味もしみ込みやすくなります。しっかりした味付けでご飯がすすみます。
鶏もも肉と大根の照り煮
鶏もも肉と大根を甘辛い煮汁でじっくり煮込んだ一品です。鶏もも肉の表面を焼くことで旨味を閉じ込め、コクも出ます。煮汁が染み込んだ大根はたまらない美味しさです。
料理やお菓子作りにブラウンシュガーを使ってみよう
日本ではブラウンシュガーの明確な定義はなく、見た目が茶色い砂糖をブラウンシュガーと呼んでいます。ブラウンシュガーにはさまざまな種類があり、それぞれ風味やコクが異なります。料理やお菓子作りに使うと、砂糖とは違った味わいが楽しめますよ。ぜひ普段の料理やお菓子作りにブラウンシュガーを使ってみてくださいね。