すき焼きに使うお肉の種類と調理のコツを解説!
作成日: 2020/10/28
お祝いやおもてなしなど、特別な日のごちそうというイメージが強い「すき焼き」。甘辛い割り下で煮たお肉をさっと溶き卵にくぐらせていただくのは何とも幸せなひとときです。
せっかく作るなら、最適なお肉を選び、おいしく調理したいと思うのではないでしょうか。
そこで今回は、すき焼きに使われるお肉の種類を解説すると共に、おいしく調理するコツもご紹介します。
すき焼きに使う肉の部位は?
ここでは、一般的にすき焼きに良く使われている牛肉の部位を4つ、特徴も交えてご紹介します。
もも
ももは牛の後ろ脚の上部で、赤身の肉に分類されます。
脂肪分が少ないため、肉のかみ応えをダイレクトに味わいたい人におすすめの部位です。脂身を控えている人や、脂身が苦手な人にも向いているでしょう。
肩ロース
牛の肩から背中にかけての部分が肩ロースです。
きめ細かい肉質と程よく入った脂肪が特徴で、赤身肉と霜降り肉のどちらの要素も持ち合わせている部位です。食感はとても柔らかく、濃厚な肉の旨味を味わうことができます。
リブロース
牛の背中から腰にかけての部分で、牛のなかでも特に上等だとされる部位。リブロースの「リブ」とは、牛の肋骨部分を指しています。
いわゆる「霜降り」と呼ばれる細かく入った脂身がが特徴で、肉質も柔らかく、口に入れるととろけるような食感と肉の旨味を楽しむことができるでしょう。
バラ肉
牛の肋骨周辺の肉をバラ肉といいます。
赤身と脂肪が層になっているのが特徴的な部位で、比較的手ごろな値段で手に入ります。
肉の部分は繊維が多く、若干きめが粗めですが、脂身と一緒に食べることで程良い食感と旨味の両方を楽しむことができるでしょう。
すき焼きで使う一人前のお肉の量は?
すき焼きで使うお肉の量は、一般的に一人前100~200gが適量だとされています。もちろん個人差があることなので、あくまでも目安として知っておくと良いのではないでしょうか。
焼肉などに比べると、量が少ないように感じるかもしれませんが、すき焼きの場合はほかにも具材があり、シメにうどんなどを食べることを想定すると、ちょうど良いと考えられている量です。
それでも用意したお肉が少ないと感じた時は、豆腐を多めに入れることでボリュームが出て、物足りなさをカバーしてくれます。
お肉が固くならないコツ
すき焼き用の薄切り肉は、火が通るのが早く、長時間煮すぎてしまうとどうしても固い食感になってしまいます。特に、ももなど赤身の肉は脂肪分が少ない分固くなりやすいため、火加減には注意が必要です。
加熱する際は煮すぎないようにし、一気に短時間で加熱するほうが、お肉の柔らかい食感を楽しむことができます。
ちなみに、「肉の隣にしらたきを置くと、肉が固くなる」という話を耳にしたことがあるでしょうか。これはしらたきに含まれるカルシウムが作用しているためだと考えられていたからです。
しかし、実際にはしらたきが肉を固くするといったデータは確認されていません。やはりお肉が固くなる一番の理由は、火加減や加熱時間によるものが大きいといえるでしょう。
おすすめのすき焼きレシピ
ここからは、DELISH KITCHENおすすめのすき焼きレシピをご紹介します。関東風、関西風など、すき焼きにもさまざまな調理法があるので、ここでチェックしておきましょう。
すき焼き
覚えやすい黄金比率の割り下で、初心者でも挑戦しやすい基本のすき焼きです!ねぎとお肉は先に焼くことで香ばしさや旨味が増します。
関東風すき焼き
割り下で具材を煮ることで、お肉や具材からもだしが出ておいしくなる関東風のすき焼き。具材や割り下は一気に入れず、少しずつ足しながら煮るのがポイントです。
関西風すき焼き
割り下は使用せず、調味料を少しずつ加えながらお肉や野菜を焼く関西風のすき焼き。野菜から出る水分が調味料と合わさって、程良い味加減になります。
みそすき焼き
割り下にみそを加えることで、コクと旨味をアップさせました!お肉はあらかじめ香ばしく焼いてから取り出しておき、割り下が軽く煮立ったら戻し入れて、野菜と一緒に煮ましょう。
韓国風すき焼き鍋
コチュジャンやごま油でお肉を味付けした、韓国風のすき焼き鍋のご紹介です!鍋に野菜やお肉をキレイに並べ入れて煮ることで、見た目も美しく仕上がり、取り分けやすくなります。
すき焼き風 豚バラ肉豆腐
豚バラ肉の旨味をたっぷり味わえるすき焼き風肉豆腐のご紹介!甘辛い味付けに、しょうがのさわやかな風味がアクセントになっています。
半熟に煮えた卵をくずし、野菜やお肉と一緒に食べましょう。
鶏のすき焼き鍋
たまには趣向を変え、鶏肉を使った変わりすき焼き鍋はいかがでしょうか。先に鶏肉を香ばしく焼いておくことで旨味を閉じ込め、皮の部分も食べやすくなります。
すき焼きをおいしく作ろう!
みんなで囲む鍋料理のなかでも、ごちそうとして扱われるすき焼き。お肉が主役といっても過言ではなく、選ぶ肉の部位によっても味や食感が異なってきます。
今回は、すき焼きに良く使われるお肉の部位とその特徴、お肉が固くなりにくい調理のコツを解説しました。
ご紹介したレシピも参考にしながら、ぜひ自分好みのお肉で最高のすき焼きを作ってみましょう。