牛肉のカロリーを部位ごとに解説!ステーキレシピもご紹介
作成日: 2021/06/22
肉の強い旨味とジューシーな味わいが魅力的な牛肉。
牛肉にはさまざまな部位がありますが、それぞれカロリーはどのくらいあるのか気になりませんか。
この記事では、牛肉の産地や部位ごとのカロリー、他の種類の肉との比較、おすすめのステーキレシピなどをご紹介します。
牛肉はカロリーが高いイメージがあるかもしれませんが、部位ごとにその数値は異なっています。おおよそのカロリーを知っておくと選ぶときの参考になるでしょう。
牛肉は産地によってカロリーが異なる
牛肉のカロリーは、部位だけでなく産地によっても異なります。
同じ部位の牛肉でも、和牛と呼ばれる国産と海外の輸入品を比べると、輸入牛の方がカロリーが低くなっている傾向があります。
和牛は、育て方や餌の違いによって輸入牛より脂肪の含有量が多くなるため、カロリーが高くなるのです。
肉質が柔らかく、霜降りの部位が多いものほど脂肪が多く高カロリーのため、牛肉を選ぶ際には産地にも注目してみてください。
牛肉の部位ごとのカロリー
ロース、バラ、ヒレなど、牛肉は部位によって食感や旨味が違います。それぞれ、肉質や脂身の量が違うため、カロリーも異なっています。
ここでは、牛肉の代表的な部位ごとのカロリーについて詳しく解説します。
また、部位ごとに分かれている牛肉ですが、スーパーなどでは牛の「細切れ肉」や「切り落とし肉」も販売されています。
細切れ肉は、どの部位にも分けられない部分を細かく切ったもので、いろいろな部位が混ざっている肉のことを指します。
切り落とし肉は細切れ肉とは違い、同じ部位から取った肉を指すことが多く、複数の部位は混ざっていません。
細切れ肉よりも、ひと切れのサイズが大きいため、肉の食感を感じやすくなっています。
切り落とし肉はその他の部位が混じっていないので、カロリーを知りたい場合はどの部位の切り落とし肉なのかを確認しましょう。
料理によって使う部位も異なるので、レシピを選ぶ際はそれぞれのカロリーも参考にしてみてください。
肩
肩は、よく動かす部位のため、筋肉がほどよくついた脂肪が少なめの部位です。
噛めば噛むほど肉の旨味が出る部位ですが、脂肪が少ないため食感は少し硬めです。
長時間加熱することで柔らかな食感を引き出す煮込み料理などによく使われます。
生の100gあたりのカロリーは脂身付きのもので、和牛が258kcal、輸入牛が160kcalです。
肩ロース
肩ロースは、肩よりも背中側に近い部位で、肩と同じようによく動かす筋肉です。
少し筋がありますが、脂肪もほどよく含んでおり、風味がよいのが特徴です。
旨味のある部位のため、薄切りはすき焼きや肉じゃが、少し厚めに切ったものは焼き肉としても使われます。
生の100gあたりのカロリーは脂身付きのもので、和牛が380kcal、輸入牛が221kcalです。
リブロース
リブロースは、霜降りが入りやすく肉のキメが細かい、とろけるような柔らかな食感が特徴です。
熱を加えることで肉汁が溶けだし、ジューシーな味わいが楽しめるリブロースは、ステーキやローストビーフといった肉本来の味が感じられる料理に使用するのがおすすめです。
生の100gあたりのカロリーは脂身付きのもので、和牛が514kcal、輸入牛が212kcalです。
サーロイン
赤身肉の中に細かく適度に脂肪が入りこんだサーロインは、柔らかく赤身肉の旨味と脂身のジューシーな味わいを一度に楽しめる部位です。
キメが細かいサーロインは、ステーキ用に使う代表的な部位のひとつです。
生の100gあたりのカロリーは脂身付きのもので、和牛が460kcal、輸入牛が273kcalです。
ヒレ
ヒレは、筋肉の中でもほとんど使わない部位のため、キメが細かく柔らかい食感と脂肪が少ないあっさりとした味わいが特徴で、カロリーが低めになっています。
筋肉の部位でありながらも筋張っておらず、ステーキやローストとしてよく使われます。
生の100gあたりのカロリーは、和牛が207kcal、輸入牛が123kcalです。
バラ
脂身と赤身が交互に層になったバラは、脂肪が多くこってりとした味わいで、カロリーが高めの部位です。
脂身が多い部位なので、ブロック状のものは脂の旨味を活かした煮込み料理に、細切りや薄切りのものは炒め物などに使われます。
生の100gありのカロリーは脂身付きのもので、和牛が472kcal、輸入牛が338kcalです。
モモ
ももは、赤身が多く脂肪が少ないさっぱりとした味わいの部位です。
運動する筋肉の部位であり、脂肪が少ないため少し肉質は硬めですが肉の味が濃く、素材の旨味を味わえるステーキやローストビーフなどによく使われます。
生の100gあたりのカロリーは脂身付きのもので、和牛が235kcal、輸入牛が148kcalです。
外モモ
ももより外側にある外ももは、全体的に筋張った硬めの部位です。
筋肉の多い部位のため肉の旨味が強く、じっくりと煮込んで味に深みを出すシチューなどによく使われています。
生の100gあたりのカロリーは脂身付きのもので、和牛が244kcal、輸入牛が197kcalです。
ランプ
お尻の部分であるランプは、赤身肉ですが適度にサシが入っていて、筋張っておらず柔らかな食感が特徴です。
肉の風味が強く柔らかなランプはステーキとしてよく使用されています。
生の100gあたりのカロリーは脂身付きのもので、和牛が319kcal、輸入牛が214kcalです。
豚肉・鶏肉とのカロリーの差
牛肉、豚肉、鶏肉のうち、濃厚で味の濃い牛肉の方が鶏肉よりもカロリーが高いとイメージすることも多いのではないでしょうか。
実際どのくらいの差があるのか、それぞれ生のもも肉100gあたりのカロリーで比較してみましょう。
皮付きの鶏もも肉のカロリーは190kcal、脂身付きの豚もも肉のカロリーは171kcal、輸入牛の脂身付きの牛もも肉のカロリーは148kcalです。
カロリーの高い順に並べると、鶏もも肉、豚もも肉、牛もも肉となります。
牛肉にはサーロインやロースといった、比較的カロリーが高い部位もありますが、もも肉で比較してみると鶏肉や豚肉の方がカロリーが高くなっています。
また、お肉を選ぶ際は部位や種類だけでなく、食べる量なども考慮して選ぶといいでしょう。
牛肉の栄養
牛肉に含まれる栄養をご紹介していきます。
たんぱく質
たんぱく質は筋肉や臓器といった体の組織を作り、ホルモンや酵素など体の機能を調整するうえでも欠かせない栄養のひとつです。
肉や魚、卵、大豆などに含まれており、たんぱく質は体内で合成できない成分のため、食事を通して体外から摂取しなければいけません。
エネルギー源となるたんぱく質は、体にとって重要な栄養のひとつです。
たんぱく質については、以下の記事で詳しく解説しています。
脂質
脂質はおもに体を動かすエネルギー源となっている栄養です。
体に欠かせない栄養のひとつですが、多く摂りすぎると脂肪として体に溜め込まれ、肥満の原因となることもあるので注意が必要です。
脂質については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
鉄
鉄はミネラルのひとつで、不足すると貧血を引き起こすことがあります。
鉄は肉や魚などに多く含まれているヘム鉄と、野菜などに含まれている非ヘム鉄に分類されます。
牛肉には、非ヘム鉄よりも体に吸収されやすいヘム鉄が多く含まれています。
鉄については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせて確認してみましょう。
亜鉛
亜鉛は、たんぱく質などの合成にかかわる酵素の素となる栄養です。
牛肉や魚介類などに多く含まれ、体内では合成できないので食事などで摂る必要があります。
ビタミンB12
ビタミンB12は、水に溶ける水溶性ビタミンのひとつで、赤血球中のヘモグロビン生成に関わっています。
動物性食品に多く含まれており、肉の中では赤身やレバーなどに多く含まれています。
【出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)】
DELISH KITCHENの牛ステーキレシピ
牛肉の部位ごとのステーキのレシピをご紹介します。
部位によって味や風味も変わってくるので、いろいろな部位を食べ比べしてみるのも面白いですよ。
レシピごとのカロリーは、それそれのページで確認できます。
【サーロイン】
基本のビーフステーキ
牛サーロイン肉のステーキです。
赤ワインをベースにみりん、砂糖、しょうゆを加えたソースは、風味とコクがありステーキ用のソースとして万能です。
焼き目をつけた肉は一度取り出し、アルミホイルで包んで休ませておくことで肉汁を閉じ込めジューシーに仕上げます。
【ハラミ】
ハラミとにんにくのひとくちステーキ
牛ハラミのブロック肉のステーキです。
にんにく、酒、砂糖、しょうゆで作った甘辛いソースとジューシーなハラミは相性のよい組み合わせです。油でカリカリに揚げたにんにくがアクセントになります。
【ランプ】
ランプステーキ
牛ランプ肉のステーキです。
すりおろしの玉ねぎを使ったステーキソースと、噛むほどに肉の旨味が出てくるランプ肉は相性抜群です。牛肉は常温に戻しておくのも、おいしく焼きあげるポイントのひとつです。
【ミスジ】
ミスジステーキ
ミスジ肉のステーキです。
塩こしょうというシンプルな味付けでステーキを焼くと、肉の旨味を存分に楽しめます。柔らかな食感のミスジステーキは豪華な夕食にぴったりです。
牛肉のカロリーは産地や部位によってそれぞれ異なる
この記事では、牛肉のカロリーについて産地や部位による違いをご紹介しました。
同じ部位でも、国産の和牛と海外産の輸入牛ではカロリーが異なり、和牛の方が数値が高くなる傾向があります。
牛肉を選ぶときには、部位だけでなく産地も確認し、カロリーが気になる場合は食べる量などで調整するのもいいでしょう。