大根の中身が青い原因は?正しい保存方法もご紹介!
作成日: 2021/10/18
大根を切ると中身が青くて驚いた、という経験はないでしょうか。
真っ白なはずの大根が青くなっていると、カビや毒が発生しているのではないかと心配になりますよね。
この記事では、大根の中身が青くなる理由や、青くなっても食べられるのかなど、青い大根について解説します。
正しい保存方法についてもご紹介するので、参考にしてみてください。
大根が青くなる原因
大根の中が青色に変化する症状は「青あざ症」といわれており、水分や栄養分を吸収する大根の真ん中が硬くなり変色する生理障害のひとつです。
カビのように見えますが、カビや毒があるわけではありません。
青あざ症が発生するのは、一般的に高温、過湿、乾燥といった大根が苦手な環境で保存したり、ホウ素が欠乏したりすることが要因といわれています。
購入した時点では白くても、保存する環境によっては青くなる可能性があるということです。
大根の中が青くても食べられるのか
青あざ症は大根の中心で発生するため、外見だけでは判断できません。
知らずに切って中身が青くなっていると驚いてしまいますが、カビや毒ではないため食べることは可能です。
ただし、症状が進行すると硬くなったり苦くなったりしてしまうため、おいしく食べられないことがあります。
青くなっている範囲が狭い場合は、それほど進行していないので、調理の工夫次第でおいしく食べられます。
大根の選び方
大根を選ぶ際は、白い根の部分がみずみずしくハリやツヤがあるもの、上部が黒っぽくなっていないものを選びましょう。
また、大根が苦手な環境となる高温多湿の夏は、青あざ症が発生する可能性も高まります。カット大根などの早めに食べ切れる量を購入するのがおすすめです。
大根の保存方法
青あざ症は、保存環境が高温多湿になっていることで発生することもあります。
購入した大根を長持ちさせるためには、保存方法を意識することが大切です。
常温・冷蔵保存
まずは、基本の保存方法です。
丸ごと保存する場合は、葉を根元から切り落とし、根のほうは新聞紙やキッチンペーパーで包みます。容器に入れて立てた状態で風通しのよい冷暗所で保存しましょう。
切った大根の場合は、ラップでぴったりと包み、野菜室で保存します。
こちらの動画では、より詳しく解説しているので参考にしてみてください。
冷凍保存
使いきれなかった大根を冷凍保存する場合は、使いやすい大きさに切り、冷凍用保存袋に入れて平らに広げます。
空気を抜きながら口を閉じて冷凍庫で保存しましょう。使用するときは凍ったまま調理します。
詳しくは、こちらの動画をご覧ください。
青い大根のおすすめの調理法
最後に、青くなってしまった大根のおすすめ調理法をご紹介します。
【大根おろし】
青くなってしまった大根もすりおろすことにより、青い色が目立たなくなります。
大根おろしの作り方
大根は葉から中央にかけて甘味があり、先端のほうは辛味が強いのが特徴です。お好みで使い分けしてみてください。
大根おろしを作る際は、皮をむき縦半分に切ると持ちやすくなりますよ。
断面をおろし器に垂直にあてて円を描くようにすりおろします。
大根おろしの冷凍保存方法
大根おろしを保存する際は水気を軽く切り、小分けにする場合はラップに包んでから冷凍用保存袋に入れて、空気を抜くように口を閉じ冷凍庫で保存します。
まとめて冷凍する場合は、水気を切ったら冷凍用保存袋に入れ、空気を抜くように平らにしながら口を閉じましょう。
箸を押しつけて線をつけておけば、使う分だけ取り出せます。
こちらの動画では、より詳しく解説しています。
【煮物】
大根の青い部分は調味料の色で目立たなくなるため、煮物に使うのもおすすめです。
基本のブリ大根
大根にブリの旨味が染み込んだ、基本のブリ大根です。
大根は米と一緒に下ゆでをすることで、くさみがなくなり味が染み込みやすくなります。ひとつひとつの工程を丁寧に行えば、お店顔負けのブリ大根が作れます。
大根とさつま揚げの煮物
シンプルな工程で作れる大根とさつま揚げの煮物です。
ごはんのお供にも、お酒のお供にもぴったりな一品に仕上がりますよ。みんな大好きな味わいなので、覚えておくと便利です。
大根の中が青いのは環境が要因だった!
大根の中身が青いのはカビや毒が発生しているのではなく、環境が要因となる青あざ症ということが分かりました。
進行していなければ工夫次第で十分食べられるので、青い色が気にならなくなる大根おろしや煮物にして食べましょう。
また、大根は冷凍保存も可能です。使い切れない場合は、冷凍保存をしておけば最後までおいしく食べられますよ。