DELISH KITCHEN

アジ(鯵)の旬はいつ?さばき方やおすすめの食べ方をご紹介

作成日: 2021/11/08

アジは刺身や塩焼き、揚げ物など、いろいろな料理にして楽しめます。一年中購入することのできるアジですが、旬の時期はいつなのかご存じでしょうか。また、アジにはいくつか種類があり、それぞれ見た目や味の特徴も異なります。

この記事では、アジの旬や種類、さばき方やおいしい食べ方などをご紹介します。

目次

  1. アジとは
  2. アジの旬
  3. アジの種類
    1. マアジ
    2. ムロアジ
    3. シマアジ
  4. おいしいアジの見分け方
    1. エラ
    2. ハリ
    3. 傷の有無
    4. 切り身の場合
  5. アジのさばき方
    1. アジの3枚おろし
    2. アジの背開き
    3. アジの腹開き
    4. アジの大名おろし
  6. アジの保存方法
  7. 旬のアジのおすすめの食べ方
    1. 刺身
    2. なめろう
    3. 塩焼き
    4. アジフライ
  8. 旬のアジをさばいて食べてみよう!

アジとは

アジは、アジ科マアジ属の魚です。名前の由来は、「味がいい」ということから「アジ」と名付けられました。暖かい海を好み、暖流にのって北海道南下から日本周辺を回遊しています。

アジは大きく2種類に分けられ、日本沿岸の内湾に住み着いているアジを「瀬付きアジ」と呼び、外洋を回遊しているアジを「外洋アジ」と呼びます。

瀬付きアジは魚体がやや黄色っぽい見た目で、身が厚く脂が乗っているのが特徴です。また、外洋アジは黒っぽい見た目で、身が筋肉質でさっぱりとした味わいです。

瀬付きアジは、表面が黄色みがかり光り輝いて黄金に見えることから「金アジ」とも呼ばれ、ブランド化されているアジもいます。

アジの旬

アジは通年入手することができますが、旬の時期は6~8月の春から夏の季節にかけてといわれています。この時期に漁獲されるアジは、小型~中型でそれほど大きくはありません。しかし脂ノリがよく、うまみがつまっているのが特徴です。

秋でもアジを楽しむことはできますが、秋以降のアジは大型のアジが多く、うまみも旬のアジに比べると劣ります。また早春の時期のアジは、まだ身が成長しておらず、「豆アジ」や「小アジ」と呼ばれるほど小さいです。

アジの種類

アジには複数の種類が存在します。ここでは、アジの中でも代表的な種類をご紹介します。

マアジ

マアジはアジの中でも、日本で古くから親しまれている定番の種類です。一般的に「アジ」と表記されるのは、このマアジのことが多くなっています。

日本全国でみられ、北海道から沖縄まで広く分布しています。主に漁獲されているのは、長崎県や島根県、福岡県などです。体長は30㎝ほどで、透明感のある白身はうまみと甘みが強く感じられます。

ムロアジ

ムロアジは鹿児島県や長崎県、大分県などの九州地方でよく漁獲されますが、和歌山県や高知県、愛媛県などでも漁獲されています。ムロアジは血合いが多く傷みが早いため、漁獲の行われている産地でしか流通されていません。

体長は40~50㎝ほどで、スリムな体形をしています。ムロアジは刺身でも食べられますが、主に加工されることが多い種類です。干物やけずり節に加工されることが多く、独特な臭いのする「クサヤ」もムロアジで作られています。

シマアジ

シマアジは、黄色い横縞模様が特徴の見た目なので「シマアジ」と名付けられました。しかし、伊豆諸島でよく水揚げされることから「島アジ」といわれるようになったとの説もあります。

シマアジは非常に希少性の高いアジで、マアジの漁獲量に対して50分の1程度しか漁獲されていません。中型以上の天然シマアジは非常に貴重なため、高額な値段がつけられます。

シマアジは大きいものだと120㎝を超えるものもありますが、一般的に市場などに出回っているものは60㎝以下のものが多いです。シマアジの身は透明感があり、上品なうまみとコクを味わえて、後味もよいのが特徴です。

おいしいアジの見分け方

アジを購入するときのポイントをご紹介します。

魚の新鮮さを見分けるには、目を確認することが重要です。目が澄んでいて、目全体が盛り上がっているものを選ぶようにしましょう。目が白濁して落ち込んでいるものは、鮮度が落ちているので避けるようにします。

エラ

エラの色がきれいな紅色のものは新鮮だといえます。黒ずんでいたり茶色くなっているものは鮮度が落ちているため、購入する際は気をつけましょう。

ハリ

アジを丸ごと買うときは、手に持ったときに身体が張っているものを選びます。新鮮なアジはピンと張っていますが、時間が経つにつれて身体がしなり平たくなります。

また全体的に丸みがあり、ツヤがあって身が厚いものを選ぶようにしましょう。

傷の有無

身体に傷のあるものは雑菌が繁殖しやすく、味が落ちている可能性があります。そのため、身体に傷がないか、背ビレや尾ビレは破れていないかなどの確認が必要です。

切り身の場合

表面にツヤがあり、全体的に透明感があるものがよいでしょう。身に弾力とハリがあるかも選ぶときのポイントです。水分が抜けてハリがないものや、パックに血水があるものは鮮度が落ちている可能性があります。

アジのさばき方

アジのさばき方について解説します。

アジの3枚おろし

魚をさばくときの基本となる3枚おろしです。3枚おろしができるようになれば、料理の幅も広がり役立ちますよ。細かいうろこやせいごは、口当たりもよくするためにも丁寧に取り除きましょう。中骨の部分は捨てずに、味噌汁などのだしや骨せんべいにして楽しめます。

アジの背開き

天ぷらやフライを作るときに便利な背開きの方法です。小ぶりなアジは背開きにすることで、大きく見えますよ。少しずつ丁寧に切り込みを入れて、背を開いていきましょう。

アジの腹開き

背開きに似た、腹開きのさばき方です。塩焼きやアジフライをするときにおすすめの方法です。背身を切り離すときは、皮まで切り離さないように気をつけましょう。血合い骨を抜くときは、骨の向きに合わせると抜きやすくなります。

アジの大名おろし

大名おろしとは、身が柔らかい魚や小ぶりな魚をさばくときに用いられる方法です。大名おろしの特徴は、3枚おろしよりも身が多く残りやすいことです。残った骨も、捨てずにだしなどに使っておいしくいただきましょう。

アジの保存方法

アジの冷凍保存方法についてご紹介します。

アジを冷凍するときは、塩または酒をふって5分ほどおき、臭みを取り除きます。冷凍するときは、バットにのせて冷凍庫に入れることで素早く冷凍できますよ。解凍するときは、冷蔵庫で自然解凍しましょう。

詳しい冷凍保存方法は、こちらの動画を参考にしてください。

旬のアジのおすすめの食べ方

旬のアジを活かしたおすすめの食べ方をご紹介します。

刺身

旬の新鮮なアジは、まずは刺身でいただくのがおすすめです。良質な魚の脂もしっかり味わえて、アジのうまみを堪能することができます。

なめろう

なめろうとは千葉県の郷土料理で、たたいた魚の身を味噌、ネギ、しょうがのみじん切りなどと混ぜ合わせて、なめらかになるまでたたいて作る料理です。

ご飯のお供やお酒のおつまみとしても楽しめます。お好みで、カツオやサンマなどの新鮮な魚でアレンジすることも可能ですよ。

塩焼き

シンプルな塩焼きは、素材の味をしっかり味わうことができます。魚焼きグリルがなくてもフライパンで焼くことが可能です。大根おろしを添えてさっぱりと楽しみましょう。

アジフライ

アジといえば、アジフライを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。ご家庭で作るアジフライは、新鮮で揚げたてなので絶品です。ぜひ、さばくところから作ってみてくださいね。

旬のアジをさばいて食べてみよう!

アジの旬の季節や種類、おいしいアジの見分け方、さばき方などをみていきました。年中、出回っている魚ですが6〜8月に旬を迎えます。旬のアジは小型から中型で、料理初心者の方でも比較的さばきやすい大きさですよ。

ご紹介したさばき方を参考に、ぜひご家庭で新鮮なアジを楽しみましょう。

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