島豆腐とは?作り方やほかの豆腐との違い・レシピをご紹介
作成日: 2022/03/04
普段の料理によく使われる豆腐ですが、島豆腐という種類をご存じでしょうか。一般的な豆腐とは風味や固さ、大きさなどが異なる沖縄県では定番の食材です。
この記事では、島豆腐について特徴やほかの豆腐との違い、おすすめレシピなどをご紹介します。
島豆腐について
島豆腐は沖縄県で作られている豆腐のことで、別名「沖縄豆腐」とも呼ばれます。大豆の味が濃くほんのりとした塩気があるので、冷奴のような豆腐自体を味わうような食べ方をすると、より本来の風味が感じられます。
かつては、大豆を豆乳とおからに分離し、豆乳のみを煮て温かい状態で販売されていました。しかし近年では、ほかの地域で一般的に出回っている豆腐と同じように、大豆を先に煮てから豆乳とおからに分離し、冷たい状態で販売されることもあります。
島豆腐とほかの豆腐の違い
島豆腐と一般的な豆腐のおもな違いをご紹介します。
大きさ
商品によっても差はありますが、島豆腐はほかの豆腐よりも比較的に大きめです。一般的な豆腐が一丁あたり300~400gなのに対し、島豆腐は一丁あたり800~1000gと2倍以上の重さがあります。
固さ
一般的な豆腐に比べて、固くて食べごたえがあるのが特徴です。調理する過程でもくずれにくいので、炒め物にも適しています。
製法
一般的な豆腐と島豆腐の製造方法には「生呉汁(なまごじる)」と呼ばれる汁を加熱するタイミングに違いがあります。生呉汁とは、水につけた大豆を挽いた汁のことです。
「煮とり法」という一般的な豆腐の製造方法では、生呉汁を煮てから濾すのに対し、「生絞り法」という製造方法で作られる島豆腐は、生呉汁を生のまま濾してその後に煮ます。
島豆腐の作り方
島豆腐を作るときは、どろどろの状態である生呉汁を絞り、豆乳とおからに分けます。その豆乳を弱火でじっくりと温めて、にがりを加えて煮込み、型に入れて重しをします。よく水気を抜いて固く仕上げることで、食べごたえのある島豆腐が完成します。
DELISH KITCHENの島豆腐を使ったレシピ
メインのおかずからサラダ、スープ、お菓子まで島豆腐を使ったレシピをいくつかご紹介します。
島豆腐のゴーヤーチャンプルー
スパムの旨味と塩気がきいているので、とても簡単に味が決まります。島豆腐のもっちりとした食感と卵のふんわり感、ゴーヤーのほろ苦さがマッチしたボリュームのある一品です。
島豆腐のつくね風
紅しょうがのアクセントがきいた、島豆腐で作るつくね風のレシピです。島豆腐にツナを混ぜ合わせることで、一気にコクと旨味が増しておいしく仕上がります。甘辛いたれと卵黄にからめて食べると絶品です。
ひとくち島豆腐カツ
ひとくちサイズに切った島豆腐に豚ロース肉を巻いて揚げることで、ボリュームがありながらも重すぎないカツに仕上がります。もちもちした食感で食べごたえのある島豆腐を使うことで、満足感のある一品です。
島豆腐の和風ステーキ
島豆腐の魅力を存分に味わえる和風ステーキです。表面をカリッと香ばしく焼くと、もちもち食感とのバランスがよく仕上がります。かつお節と刻んだ細ねぎをたっぷりかければ、おつまみにもぴったりな一品に。
島豆腐のらっきょうあんかけ
カリッと香ばしく焼いた島豆腐に、千切りにした甘酢漬けのらっきょうがメインの甘酢あんかけをかけます。島豆腐とらっきょうの食感の違いが楽しく、箸が進みますよ。おつまみにもぴったりな一品です。
島豆腐とじゃこのカリカリサラダ
島豆腐を使ったサラダのレシピです。ごま油の風味と香ばしくカリカリに炒めたじゃこがアクセントになっています。島豆腐を加えることで、ボリュームがアップして食べごたえも抜群です。
島豆腐のトマトスープ
コンソメ味に仕上げた島豆腐のトマトスープです。ミニトマトやオリーブオイル、粉チーズが加わることで、イタリアンのような上品な風味に。もちもち食感の島豆腐がボリュームをアップさせてくれます。
島豆腐ソフトクッキー
混ぜて焼くだけでできる島豆腐を使ったクッキーです。島豆腐を加えることでソフトな食感に仕上がり、レーズンのアクセントがくせになる味わいです。材料はたった4つなので、とても手軽に作れておやつにおすすめです。
固めの島豆腐は沖縄県で作られている豆腐
ほかの豆腐に比べて、固めでもちもちとした食感が魅力の島豆腐は、沖縄県で作られている豆腐です。島豆腐といえばゴーヤーチャンプルーが代表的ですが、さまざまな料理に活用できる食材です。
いつも使っている豆腐を島豆腐に変えるだけで、ひと味違った味わいが楽しめますよ。くずれにくいことから手軽に調理できるので、手に入ったらご紹介したレシピもぜひ参考にしてください。