DELISH KITCHEN

つくし(土筆)の特徴とは?下処理や料理レシピもご紹介

作成日: 2022/03/31

更新日: 2022/04/06

暖かくなってくると、いろいろな場所で見かけるつくし。普段から食卓にのぼることはあまりないかもしれませんが、春の訪れを感じさせてくれる食材のひとつでもあります。

この記事では、つくしについて特徴や選び方のほか、下処理からレシピまでご紹介します。

目次

  1. つくしについて
    1. つくしとは
    2. つくしの旬・生育場所・産地
  2. つくしのカロリーと栄養
    1. カロリー・栄養
    2. ビタミン類
  3. つくしの選び方
  4. つくしの下処理
  5. つくしの食べ方
  6. DELISH KITCHENのつくしを使ったレシピ
    1. つくしの佃煮
    2. つくしの卵とじ
    3. つくしと豚肉の甘辛炒め
    4. つくしと細ねぎのチヂミ
    5. つくしとにんじんのかき揚げ
  7. つくしを使って食卓で春を楽しもう

つくしについて

まずは、つくしの特徴をみていきましょう。

つくしとは

つくしは、スギナの胞子茎を指す言葉で、植物の名前ではありません。シダ植物のトクサ科トクサ属に分類され、漢字では「土筆」と表します。これは、つくしが土に刺さった筆のように見えることから名づけられたといわれています。ほかにも「つくづくし」の省略形や、「突く」を重ねた呼び方であるなどの説もあります。

1本の茎のてっぺんに胞子を含んだ穂がついていて、そこから根元までいくつかの節があり、節のまわりに「はかま」と呼ばれる茶色い葉がついている見た目をしています。

茎の長さは5~15cmほどに成長し、先端の穂先は土から出始めたころはかたく締まっていますが、成長すると次第に広がっていき、緑色の粉末のような胞子を散らします。

つくしの旬・生育場所・産地

つくしは全国各地に自生しています。草原や田畑近くに限らず、道路わきの植え込みなど、いたる所で見つけられるでしょう。日当たりのよい、やや乾燥しているところに生えていることが多くなっています。

旬の時期は地域によって開きがあります。九州地方の3月頃に始まり、4月に本州、5月初旬には東北地方や北海道などで旬を迎えます。

つくしのカロリーと栄養

ここでは、つくしのカロリーや栄養についてご紹介します。

カロリー・栄養

ゆでたつくし、100gあたりの数値は以下の通りです。

・カロリー…128kcal
・たんぱく質…3.4g
・食物繊維…6.7g
・ビタミンC…15mg
・ビタミンE …約4mg
・βカロテン…1200μg

※βカロテンの数値は、βカロテン当量を記載しています。ビタミンEの数値は、αトコフェロールの値を記載しています。

ビタミン類

ビタミンCは水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンとしても知られています。

ビタミンEは血行を促進する働きがある脂溶性の抗酸化ビタミンで、細胞壁や生体膜の機能維持にも関与しています。

また、βカロテンには強い抗酸化作用があります。

ビタミンC、ビタミンEについて、詳しくはこちらをご覧ください。

つくしの選び方

つくしは、穂先がしっかりと締まっていて、まだ胞子を散らしていないものを選びましょう。先端の部分が開いていて、緑色の胞子がなくなっているものは枯れる寸前の状態です。ただ、穂先が開いたつくしの方が苦味は少なくなっています。

また、茎が太く、茎に巻きついているはかまの間隔が短いものの方が新鮮です。

つくしの下処理

つくしの下処理をご紹介します。はかまを取り除き、水にさらして汚れを落としましょう。

詳しい方法は、こちらをご覧ください。

つくしの食べ方

つくしの味や食感は、もやしに似ているといわれることが多く、菜の花のようなほろ苦さもあります。穂先の部分に苦味があり、特に若い胞子に多く含まれています。

おもに、おひたし、卵とじ、佃煮、天ぷら、炒め物などで食べられています。和風に調理されることが多いですが、洋風料理のソテーに添えたりパスタなどに加えると、季節を感じる一品に仕上がります。

DELISH KITCHENのつくしを使ったレシピ

ここでは、つくしを使ったレシピをご紹介します。

つくしの佃煮

ご飯のお供や、お酒のあてにぴったりな佃煮です。しょうゆやみりんで甘辛い味わいに仕上げましょう。

つくしの卵とじ

つくしの旨味と苦味のバランスがくせになる一品です。ごま油の風味がきいていて、おつまみにもぴったりな味わいです。

つくしと豚肉の甘辛炒め

つくしのほろ苦さと、にんにくの香りが食欲をそそる炒め物です。豚バラ肉を加えることで、ご飯にぴったりなおかずに仕上がります。

つくしと細ねぎのチヂミ

桜えびや細ねぎの風味と、つくしの苦味が合わさったチヂミです。つくしを加えることで、いつもと違った味わいが楽しめます。

つくしとにんじんのかき揚げ

つくし、にんじん、三つ葉で作る、彩りもきれいなかき揚げです。シンプルに塩で味わうのがおすすめです。

つくしを使って食卓で春を楽しもう

つくしというのは植物の名前ではなく、スギナの胞子茎を指す言葉です。ほろ苦い味わいで、特に穂先の部分に苦味があります。

ご家庭で調理する際は、適切に下処理してから使いましょう。つくしが手に入ったらご紹介したレシピを参考に、春を感じる一品を作ってはいかがでしょうか。

【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省 e-ヘルスネット カロテノイド

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