ケバブとは?使用する肉の種類についても解説!
作成日: 2020/06/01
更新日: 2020/08/06
屋台や移動販売などでも話題の肉料理「ケバブ」。野菜と一緒にピタパンに挟んだケバブサンドは、気軽に食べられる軽食としても人気です。スパイスが効いたどこか異国の香り漂うケバブのファンという人は多いのではないでしょうか。
こちらの記事では、ケバブの特徴や使用する肉の種類、シュラスコとの違いなどについて解説します。
ケバブとはどんな料理?
「ケバブ」とは、世界三大料理にも数えらえるトルコ料理の一つです。ケバブと一言でいってもその種類はさまざまで、シシケバブやドネルケバブなどがあります。
シシケバブの「シシ」には「串」という意味があり、シシケバブは「串に刺した肉」を指します。バーベキューのような料理で、肉と野菜を交互に串に刺しているものが一般的です。もともと、遊牧民族であったトルコ人は羊やヤギなどを多く食べており、次第に串に刺して調理するようになったのがシシケバブの原点といわれています。
一方のドネルケバブの「ドネル」には「回す」という意味があります。ケバブ屋の店頭で大きな固まり肉が回っているのを見たことがある人もいるでしょう。これは、薄切りにした肉に調味料で味付けし、ドネルケバブ特製の大きな串に刺して重ねたもので、回転させながら火を通していきます。お店ではこの肉を包丁で削り取って使用するのです。ドネルケバブは1930年代後半、トルコの都市カスタモヌから広がったとされています。スパイスが効いたドネルケバブはジューシーで香ばしく、ケバブを生野菜と一緒にピタパンに挟んで食べる「ケバブサンド」が人気です。
他にも、トマトソースやヨーグルトと和えた「イスケンデルケバブ」や、ナスとスパイシーな肉団子を交互に串に刺した「パトゥルジャンケバブ」など、その種類はさまざまです。
ケバブに使われるのは何の肉?
もともと、ケバブに使用されるのは主に羊肉(ラムやマトン)でしたが、時代が移り変わるにつれて牛肉や鶏肉なども使用されるようになりました。
日本では、手に入りやすい牛肉や鶏肉のケバブが多く見られます。一般的な肉の種類に豚肉がありますが、実はケバブには豚肉が使われません。本場トルコでは国民のほとんどがイスラム教徒で、宗教上の戒律により豚肉を食べることを禁止されています。そのため、ケバブにも豚肉が使われていないのです。どの肉が好みか試したいという人は、羊肉や牛肉、鶏肉などのケバブを組み合わせた「ミックスケバブ」を試してみてはいかがでしょうか。
ケバブとシュラスコの違いは?
ケバブと似た料理に「シュラスコ」があります。
シュラスコは南米や中南米でよく食べられる料理で、鉄の串に牛肉や豚肉などを刺して焼いたものです。基本的に肉に味付けはせず、焼いたものに岩塩やソースなどをつけて食べます。定番のソースはトマトや玉ねぎ、ピーマンなどをみじん切りにし、オリーブオイル、ワインビネガー、塩などで調味したさっぱりとしたもので、脂っこい肉をさっぱりと食べることができます。家庭では串に刺したままの肉をバーベキューのように炭火で焼いて食べるのが一般的で、レストランなどでは焼いた塊肉を各テーブルでそぎ切りにしてくれるところもあります。
ケバブには主に羊肉が使用されますが、シュラスコでメインとなるのは牛肉です。また、ドネルケバブが側面から熱を加えて肉を回転させながら焼くのに対して、シュラスコは炭火の上に焼き網をのせ、下から熱を加えて焼き上げるという違いがあります。
シュラスコについては、以下の記事でも詳しく説明しています。
DELISH KITCHENのケバブレシピ
ボリュームたっぷりのケバブに大満足!
トルコ料理のケバブにはさまざまな種類があり、お店によって調理方法や味付け、肉の種類なども異なります。ケバブが香ばしく焼けた匂いには、つい食欲をそそられるはずです。
スパイスが効いたジューシーなケバブは、ぜひたっぷりの野菜と一緒に食べましょう。ボリュームたっぷりのケバブを食べれば、お腹も心も満足することまちがいありません。