フレンチフライとフライドポテトの違いは?レシピも
作成日: 2021/11/04
レストランやファーストフードなどではもちろんのこと、家庭でもおなじみの「フレンチフライ」。ところで、フレンチフライという名前がどうして付けられたのかご存知でしょうか?
そこで、今回はフレンチフライにスポットを当て、名前の由来やフライドポテトとの違い、各国での呼び名について解説します。さらに、選りすぐりのフレンチフライレシピもご紹介しますので、合わせてみていきましょう。
フレンチフライについて
フレンチフライとはどのような料理なのか、詳しくみていきましょう。各国による呼び名の違いについても解説します。
フレンチフライとは
フレンチフライとは、じゃがいもをスティック状やくし形など食べやすい形に切って、油で揚げた料理のことをいいます。
フレンチフライの発祥
フレンチフライの発祥は、ベルギー南部のナミュール地域だとする説が有力です。マース川が流れるこの地域で暮らす人々は、川魚を油で揚げた料理を好んで食べていました。
しかし、17世紀頃の寒波により川の水が凍り、不漁が続いてしまったため、魚の代わりにじゃがいもを揚げて食べるようになったのが始まりではないかと考えられています。
では、なぜベルギーで生まれた料理なのに「フレンチフライ」と名付けられているのか、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
これには、ナミュール地域がもともとフランス語圏であることが大きく関係しているようです。
一説には、戦時中ナミュールに訪れたアメリカ兵がこの料理を知り、「フランス語圏の」という意味で「フレンチフライ」と称し、母国に広めていったのではないかといわれています。
またその一方で、「フレンチフライはフランス革命後、パリにあるポン・ヌフという屋台で生まれた」として、ベルギー発祥説に異論を唱える声もあります。
このように、フレンチフライの起源を巡る論争は未だ決着がつかないまま、現在に至ります。
フライドポテトとの違い
日本でいうフライドポテト(Fried potato)とは、実はフレンチフライと同じ意味をもつ和製英語です。フレンチフライ(French Fries)というのは、アメリカやカナダでの呼び名。同じ英語圏でも、イギリスではチップス(Chips)と呼びます。
また、フレンチフライ発祥国とされるベルギーでの呼び名はフリッツ(Frietjes)で、同じく発祥国を名乗るフランスでの呼び名はフリット(Frites)です。
このように、同じ料理でも国によってさまざまな呼び名があることが分かります。
DELISH KITCHENのフレンチフライレシピ
まずは、基本的なフレンチフライの作り方を学びましょう。
フレンチフライの切り方
ここでは、フレンチフライの基本として、じゃがいものさまざまな切り方を解説します。
細切り、くし形、トルネードの3種類の切り方をご紹介します。切り方によって変わる食感の違いを楽しんでみましょう。動画では皮付きで切っていますが、皮をむいてもお作りいただけます。
フレンチフライの作り方
ここでは、基本的なフレンチフライのレシピを2つご紹介します。
細切りのじゃがいもを使った、基本のフレンチフライのレシピです。切って水にさらしたあと、水気をしっかりふき取ってから調理することで、カリっとした食感に仕上がります。
細切りにしたじゃがいもに小麦粉と片栗粉をまぶして揚げることで、表面がサクサクと香ばしく仕上がります。ピリッとこしょうが効いて、やみつきになるおいしさです。
DELISH KITCHENのフレンチフライのアレンジレシピ
ここからは、フレンチフライのアレンジレシピを6つご紹介します。
わさびマヨディップのフライドポテト
わさびが効いたマヨネーズディップで食べるフレンチフライです。ツンと鼻に抜ける辛味と、まろやかなマヨネーズがマッチした、大人の味をお楽しみください。
ハーブポテトヨーグルトソース
ハーブソルト風味のフレンチフライに、さわやかなヨーグルトソースを添えた一品です。そのまま食べてハーブの香りを楽しむも良し、ソースにつけていただくも良し、2通り楽しめるのもうれしいポイント。
明太クリームディップのフライドポテト
明太子、クリームチーズ、ヨーグルトなどで作った濃厚ディップがやみつきになるおいしさです。ピリっと辛い明太子の風味でお酒も進むこと間違いなしの一品。
とろ~りチーズのフライドポテト
じゃがいもと相性抜群のチーズをソースに使った、フレンチフライのアレンジレシピです。ソースにはコンソメを加えることで、旨味が増し味が引き締まります。
はちみつ塩バターのフライドポテト
くし形に切って揚げ焼きしたじゃがいもに、バター、塩、はちみつを絡めます。濃厚なバターの風味に甘じょっぱい味付けがやみつきになる一品です。
アンチョビバターのフライドポテト
カリっと揚げたじゃがいもに、アンチョビとバターを絡めてフライパンで炒めます。アンチョビの塩気を生かし、塩は使わずに仕上げるのがおいしさのポイントです。
フレンチフライとフライドポテトは同じ料理!
じゃがいもを食べやすい大きさに切って揚げた料理、フレンチフライ。名前の由来は諸説ありますが、「フランス語圏で作られた料理」という意味でアメリカ人が名付け広めたというのが、定説とされています。
日本ではフライドポテトとも呼ばれていますが、どちらも同じ料理には違いありません。基本からアレンジまで、さまざまに楽しめるフレンチフライをぜひご自宅でも楽しんでみてはいかがでしょうか。