煮しめとは?基本の作り方やアレンジレシピをご紹介
作成日: 2021/11/13
「煮しめ」といえば、彩りも鮮やかなおせち料理の中の一品というイメージがある方も多いでしょう。野菜を使った煮物はいろいろとありますが、煮しめとはどのような料理なのか、詳しくは分からないこともあるかもしれません。
この記事では、煮しめについてや筑前煮との違い、基本的な作り方やアレンジレシピをご紹介します。
煮しめについて
煮しめとはどのような料理でしょうか。煮しめの材料についてや、ほかの煮物料理との違いなどもご紹介します。
煮しめとは
食材にだし汁と、しょうゆや酒、みりんなどの調味料を加えて煮こむ料理を「煮物」といいます。煮しめは煮物料理のひとつですが、ただ食材を煮込むだけではなく、煮汁がなくなるまでじっくりと煮つめた(煮しめた)料理のことを指します。
煮しめは、お正月のおせち料理には欠かせない料理です。煮汁がほとんど残らないように煮込んでいるため、お重の中に入れても汁が出ることがなく、味が染みていて冷めてもおいしく食べることができます。
基本的な材料は、根菜類やいも類、昆布、干ししいたけ、こんにゃく、絹さやなどです。地域によっては鶏肉や練り物など、野菜以外の材料を入れることもあり、使う食材に多少の違いがあります。
和食の料理人が煮しめを作る場合は、別々の鍋でそれぞれの味付けをして煮込んで作ることが多いようです。ですがご家庭で作る場合は、そこまでの手間をかける必要はありません。全部の材料を同じ鍋で一度に煮込んで作っても、おいしく仕上がります。
筑前煮との違い
筑前煮も煮物料理のひとつです。筑前煮は、油で鶏肉やこんにゃく、根菜類などを炒めたのちに、だし汁と調味料で甘辛く煮込んで作ります。
筑前煮の場合も煮しめと同じように煮汁がなくなるまで煮つめます。油で炒めているため、煮しめよりもコクのある味わいになります。
筑前煮については、下記の記事で詳しく解説しています。
DELISH KITCHENの煮しめレシピ
ここからは、基本の作り方や手軽に作れるレシピをご紹介します。
【基本】
まずは、煮しめを野菜別に分けて煮込む場合の、基本の作り方をご紹介します。
お煮しめ<梅にんじん/花れんこん>
にんじんとれんこんを飾り切りすると、料理全体が華やかになります。おせちなどで煮しめを手作りするのであれば、ぜひこのひと手間をかけてみてください。
お煮しめ<しいたけの含め煮>
干ししいたけを戻すときは、ぬるま湯に砂糖を少量入れると比較的短時間で戻すことができます。戻し汁を煮しめの煮汁に加えると、おいしさがアップします。捨てずにとっておきましょう。
お煮しめ<手綱こんにゃく>
こんにゃくはなかなか味が染み込みにくい食材ですが、切れ込みを入れて手綱の形にすると染み込みやすくなります。ほかの野菜の味付けとのバランスを考えながら、別鍋でしっかりと味付けしていきましょう。
お煮しめ<亀甲里芋の白煮>
里芋はぬめりを取ったあとに薄口しょうゆを入れただし汁で煮込むと、白くて上品な煮物に仕上がります。
お煮しめ<絹さやの塩ゆで>
絹さやは、美しい緑とシャキシャキとした歯ごたえがポイントです。沸騰したお湯に塩を少々入れ、さっとゆでて水にさらすだけなので簡単にできます。
【簡単】
次に、ご家庭で手軽に作る煮しめレシピをご紹介します。
根野菜の煮しめ
ご家庭でも簡単に作ることができる煮しめレシピです。野菜の飾り切りをすれば、見た目も華やかな煮しめに仕上がります。
DELISH KITCHENの煮しめのアレンジレシピ
煮しめを活用することで、手軽にいつもの料理を作ることができますよ。ここでは、煮しめを使ったアレンジレシピをご紹介します。
お煮しめあんかけ和風オムライス
煮しめをご飯に合わせることで、和風オムライスが作れます。味がついている煮しめを使うことで、少ない調味料で仕上がりますよ。トロッとした和風だしのあんかけがポイントです。
お煮しめ茶碗蒸し
煮しめを茶碗蒸しの具材として使うと、いつもと違うおいしさを味わうことができます。フライパンで蒸すので手軽に作れますよ。ぜひ、熱々のうちにいただきましょう。
おせち料理にも活躍!煮しめを手作りしてみよう
おせち料理には、それぞれ願いを込めた意味があります。煮しめの場合は、いろいろな食材を鍋で煮込んで作ることから「一家が仲よく、末永く繁栄しますように」との願いが込められています。
煮しめはおせち料理のほかにも、普段の食卓やお弁当にもぴったりです。まだ作ったことがないという方は、ご紹介したレシピを参考にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。