DELISH KITCHEN

小麦粉と片栗粉の違いとは?それぞれの使い分けを解説

作成日: 2021/12/31

ケーキやパン作りに欠かせない小麦粉と、料理のとろみづけなどに使われる片栗粉は、どちらも見た目は似たような白い粉末ですが、このふたつには原料の違いだけでなく料理に使用したときの仕上がりに違いがあります。

ここでは、そんな小麦粉と片栗粉の違いや料理への使い分け方法、またおすすめレシピについて解説します。

目次

  1. 小麦粉と片栗粉の違い
  2. 小麦粉と片栗粉の使い分け
    1. 揚げ物の衣
    2. とろみ
  3. 小麦粉と片栗粉の見分け方
    1. 感触
  4. 小麦粉を使ったDELISH KITCHENのレシピ
    1. 【揚げ物の衣】
    2. 基本のちくわの磯辺揚げ
    3. 塩レモン唐揚げ
    4. 【とろみ】
    5. 基本のマカロニグラタン
    6. 基本のクラムチャウダー
    7. あっさりクリームシチュー
  5. 片栗粉を使ったDELISH KITCHENのレシピ
    1. 【揚げ物の衣】
    2. 基本の揚げ出し豆腐
    3. 基本の鶏の竜田揚げ
    4. 【とろみ】
    5. 定番のカニ玉
    6. 卵とわかめの中華風スープ
  6. 小麦粉と片栗粉の違いを知って料理に役立てよう

小麦粉と片栗粉の違い

まず、小麦粉と片栗粉との違いとしてあげられるのは原料です。小麦粉は小麦を細かく挽いて粉状にしたもので、片栗粉はじゃがいもを擦り下ろして水にさらし、沈殿したじゃがいもでんぷんを乾燥させて粉末状に砕いたものです。

片栗粉の主成分はデンプンですが、小麦粉にはデンプンのほかにたんぱく質が含まれています。成分のほとんどをデンプンが占める片栗粉は、水を加えてもまとまらずにサラッとした状態のままです。

一方、小麦粉に水を加えて混ぜると、柔らかく粘りのあるグルテンが形成されます。このグルテンの働きで、水を加えた小麦粉はひとつにまとまるのです。

小麦粉はこのグルテンの含有量が多い順に強力粉、中力粉、薄力粉に分けられます。このグルテンを含んでいるかいないかの差によって、小麦粉と片栗粉を料理に使ったときの仕上がりに違いが生まれます。

小麦粉と片栗粉の使い分け

小麦粉と片栗粉との違いが分かったところで、料理への使い分けについてみていきましょう。

揚げ物の衣

小麦粉を揚げ物の衣として使うと、表面はカリッと内側は柔らかい食感に、またキツネ色のおいしそうな見た目に仕上がります。

一方、片栗粉の衣で揚げるとサクサクと軽めの食感で、見た目が白っぽい仕上がりの揚げ物になります。小麦粉と片栗粉を混ぜて使うことで、お好みの食感と見た目の揚げ物を楽しむのもおすすめです。

とろみ

小麦粉と片栗粉に水を加えて加熱するととろみ(粘り)が生まれます。小麦粉のとろみは粘度が低くサラッとしていることが特徴です。粘り気のないサラッとしたとろみをつけたいという料理に向いており、クリームシチューやカレーなどに向いています。

片栗粉は粘度の高いとろみが特徴で、煮汁にとろみをつけて食材とからみやすくするためにも使われます。また、片栗粉で煮汁にとろみをつけると温度が下がりにくくなるため、料理の保温効果も期待できます。

小麦粉と片栗粉の見分け方

同じような見た目の小麦粉と片栗粉ですが、見分けるポイントはあるのでしょうか。ここからは見分け方について解説します。

小麦粉も片栗粉も同じような白い粉末ですが、よく観察すると違いがあることが分かります。小麦粉は少し黄色がかった白色で、一方の片栗粉は真っ白です。

感触

小麦粉は触るとふわっとしているのに対し、片栗粉はキシキシやギュッとした感触の違いがあります。

小麦粉を使ったDELISH KITCHENのレシピ

ここからは小麦粉の特徴を活かした揚げ物や、小麦粉をとろみづけに使用したレシピをご紹介します。

【揚げ物の衣】

小麦粉を揚げ物の衣に使うと、外側はカリッと内側は柔らかい食感になります。鶏肉や魚の唐揚げをこんがりとしたキツネ色に仕上げます。

基本のちくわの磯辺揚げ

衣に加えた青のりの風味がちくわとよく合います。ちくわにチーズを詰めてアレンジすると、また違ったおいしさが味わえるのでおすすめです。薄力粉を水でとくときには、ダマにならないよう冷水で溶かしましょう。

塩レモン唐揚げ

少ない油で揚げ焼きにする塩レモン風味の唐揚げです。外側はカリッと内側はジューシーな唐揚げは、クセになりそうなおいしさです。簡単に作れるので晩ご飯の一品として作ってみてはいかがでしょう。

【とろみ】

小麦粉はさらっとした粘り気の少ないとろみが特徴です。クリームシチューやカレーなど煮込み料理のとろみ付けに向いています。

基本のマカロニグラタン

自家製のホワイトソースがおいしさの決め手のマカロニグラタンです。ジューシーな鶏もも肉とマカロニに、薄力粉とバターで作るとろみのあるホワイトソースがからんでたまらないおいしさです。

基本のクラムチャウダー

あさりとベーコンの旨みが溶け込んだクラムチャウダーです。生クリーム入りの濃厚なスープが、じゃがいもやにんじんなど野菜によく合います。具に小麦粉をまぶして炒めることで、スープがよくからみます。

あっさりクリームシチュー

薄力粉とバターで作るあっさりとした味わいのクリームシチューです。市販のルウを使わずに、薄力粉やバターなど家にある材料で作れることがポイントです。バターのコクと牛乳のクリーミーな味わいが楽しめます。

片栗粉を使ったDELISH KITCHENのレシピ

ここからは片栗粉を使った揚げ物や、片栗粉をとろみづけに使用したおすすめレシピをご紹介します。

【揚げ物の衣】

片栗粉を揚げ物の衣に使うと、サクサクっと軽い歯ごたえに仕上がります。

基本の揚げ出し豆腐

片栗粉をまぶして揚げることで衣のカリッとした食感が楽しめる一品です。出汁の風味が香るつゆと大根おろしや細ねぎをからませて食べれば、あまりのおいしさに手が止まらなくなります。

基本の鶏の竜田揚げ

サクッとした衣が特徴の鶏の竜田揚げはいかがですか。下味におろししょうがとしょうゆを揉み込んだ鶏もも肉は、あっさりとした味わいとジューシーな食感が楽しめます。お弁当のおかずとしてもおすすめです。

【とろみ】

片栗粉でつけるとろみは粘度が高いことが特徴で、煮汁にとろみをつけて具とのからみをよくするためにも使われます。またとろみに透明感があるので、料理の見た目をキレイに仕上げます。

定番のカニ玉

カニをたっぷり加えて焼いた卵に、片栗粉でとろみをつけたあんをかけて仕上げるカニ玉です。カニの旨みと、鶏ガラスープの素をベースにした甘酸っぱいあんが相性抜群です。

卵とわかめの中華風スープ

卵とわかめのシンプルな組み合わせのスープです。片栗粉でとろみをつけることで、時間が経ってもスープが冷めにくく温かいまま保てます。中華スープに乾燥わかめと溶き卵を加えるだけと簡単に作れます。

小麦粉と片栗粉の違いを知って料理に役立てよう

小麦粉は小麦、片栗粉はじゃがいもでんぷんが原料です。小麦粉の成分にはデンプンのほかにたんぱく質が含まれます。たんぱく質が含まれる小麦粉と主成分がデンプンの片栗粉は、揚げ物の衣やとろみづけに使うと仕上がりに違いが出ます。

小麦粉や片栗粉の特性を知って料理に活かせば、お好みの仕上がりが楽しめます。料理に合わせた使い方で、小麦粉と片栗粉を上手に活用しましょう。

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