お正月に食べる三日とろろとは?由来やレシピもご紹介
作成日: 2022/01/01
お正月の、三日とろろという風習をご存じでしょうか。日本のある地方では、一年を健康に過ごせるようにという願いを込めて、お正月の1月3日にとろろを食べる習慣があります。
この記事では、三日とろろの由来などの解説や、山芋の保存方法、美味しく食べるための剥き方やすりおろし方だけでなく、とろろの基本レシピやアレンジレシピについてご紹介します。
三日とろろについて
三日とろろとは、福島県や栃木県、愛知県の尾張地方や岐阜県に伝わる風習で、お正月の1月3日に山芋をすりおろしたとろろで作る、とろろ汁などを食べるというものです。日本でも限られた地域でのみ知られている風習であるため、聞いたことがないという方もいるかもしれません。
とろろを食べる日は地域によってさまざまで、福島県や栃木県では3日、尾張地方や岐阜県では2日という場合もあるようです。また、とろろの食べ方もとろろ汁やとろろかけご飯、そばにかけたりなど、いろいろあるようですが、お正月にとろろを食べるということは共通しています。
では、お正月にとろろを食べる風習は、どのような理由で始まったのでしょうか。お正月には「一年を無事に過ごせるように」と縁起を担いだ食べ物を食べます。例えば、おせち料理の海老は「腰が曲がるまで長生きできるように」、黒豆は「まめまめしく(健康に)働けるように」という願いが由来しています。
長芋や大和芋など山芋をすりおろして作るとろろは、長く伸びることから縁起がよい食べ物とされ、このお正月にとろろを食べる風習にも「一年を健康に過ごせますように」や「長生きできますように」という願いが込められています。
山芋の下処理と保存方法
スーパーなどで販売されている山芋ですが、すぐに使い切れない場合はどのように保存すればいいでしょうか。
おいしく使い切るための保存方法や、皮のむき方、すりおろし方について、以下で詳しく解説しているので、こちらを参考にしてください。
長芋の皮のむき方
長芋・山芋のすりおろし方(とろろ)
長芋・山芋の保存方法
山芋を使ったDELISH KITCHENのレシピ
粘りのあるトロトロ食感が美味しい山芋を使ったアレンジレシピをご紹介します。お好みのレシピで三日とろろを楽しんでみてはいかがでしょうか。
とろろごはん
しっかりとした粘りが特徴の大和芋で作るとろろごはんのご紹介です。大和芋を卵と出汁で丁寧にすり混ぜることで、しっかりとした粘りとふわっとした食感が楽しめるとろろに仕上がります。
長芋のとろろごはん
すりおろした長芋に卵と出汁を加えたスタンダードなとろろごはんです。すり鉢で長芋を丁寧に擦ることで滑らかな食感に仕上がります。出汁の風味を効かせたとろろを、炊き立てのご飯にかけてお召し上がりください。
つくね芋のとろろ麦ご飯
希少なつくね芋で作るとろろ麦ご飯はいかがですか。丸い形のつくね芋は、含まれる水分が少なく弾力のある強い粘りが特徴です。出汁が香るトロッとした食感のとろろは、麦ご飯との相性もぴったりです。
とろろ汁
トロッとした食感と出汁の風味が美味しいとろろ汁です。青のりの香りがアクセントになり食欲をそそります。味付けには白だしを使うので簡単にお作りいただけます。ご飯と一緒に食べるのもおすすめです。
山芋と大根おろしのとろろ汁
豆腐のすまし汁に大根おろしと山芋のとろろを加えます。出汁を効かせたすまし汁にとろろを混ぜればサラッと食べやすくなります。ごちそう続きのお正月に嬉しいほっとする味わいです。
お正月には三日とろろを食べて一年を健康に
三日とろろとはお正月にとろろ料理を食べる風習のことで、福島県や栃木県などに昔から伝わっています。お正月に三日とろろを食べる風習には、長寿や健康への願いが込められています。
ご紹介したレシピを参考にして、長芋や大和芋などの山芋を使ったとろろ料理をお正月に食べて、一年の無事を祈願してはいかがでしょうか。