マッシュルームの栄養とは?保存方法やレシピもご紹介
作成日: 2022/01/11
コロンとしたかわいらしい見た目と、くせがなく食べやすい味わいが魅力のマッシュルーム。日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ、アジアなど、世界中で親しまれているきのこのうちのひとつです。そんなマッシュルームには、どのような栄養が含まれているのでしょうか。
この記事では、マッシュルームのカロリーや含まれている栄養とその働き、レシピなどをご紹介します。合わせて、マッシュルームの選び方や保存方法もみていきましょう。
マッシュルームのカロリーと栄養
生のマッシュルーム、1個(約8g)あたりに含まれているカロリーや栄養は以下の通りです。
・カロリー…1kcal
・たんぱく質…0.2g
・食物繊維…0.2g
・糖質…0g
・脂質…0g
・ビタミンB2…0.02mg
・ビタミンB6…0.01mg
・カリウム…28mg
・リン…8mg
・葉酸…2μg
マッシュルームのおもな栄養の働き
それぞれの栄養の働きについてご紹介します。
カリウム
カリウムは体内で浸透圧の調整などの働きを持つ、人体に必要なミネラルの一種です。体内でナトリウムの排出を促す作用があるため、塩分のとり過ぎを調節してくれます。
リン
リンはおもに歯や骨を形成する重要なミネラルの一種です。細胞膜や核酸の構成成分として細胞に存在するほか、pHの調整や浸透圧を保つ働きもあります。
ビタミンB2
ビタミンB2は水溶性ビタミンの一種です。おもに脂質のエネルギー代謝に関与しており、エネルギーに変わる際に補酵素として働きます。
ビタミンB6
ビタミンB6は水溶性ビタミンの一種で、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。また、たんぱく質を構成するアミノ酸の代謝や神経伝達物質の合成にも関与するため、たんぱく質の摂取量に比例してビタミンB6の必要量も多くなります。
食物繊維
食物繊維は「第6の栄養素」ともいわれ、整腸作用など身体の中で有用な働きをすることで注目されている栄養です。食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することができません。
葉酸
葉酸は水溶性ビタミンの一種で、細胞の増殖に必要なDNAの合成に関与している重要な栄養です。
詳しくは、こちらの記事を参考にしてください。
マッシュルームの特徴
マッシュルームは大きく分けて4つの品種があります。代表的な種類は、白い色をしていてたんぱくな味わいのホワイトマッシュルームで、ほかにもブラウン種やホワイト種、クリーム種があります。旬の時期は、おもに12月頃です。
また、マッシュルームは新鮮なものであれば生で食べることができます。詳しくは、こちらの記事をご覧ください。マッシュルームを生で味わうおすすめレシピもご紹介しています。
マッシュルームの選び方
新鮮なマシュルームは、かさがよく締まっていて表面がすべすべしているのが特徴です。また、軸が短くて太いもの、切り口が変色していないものを選ぶとよいでしょう。傷が多いものや割れているものは避けるようにします。
マッシュルームの下処理と保存方法
マッシュルームは傷むのが早いため、購入したあとはなるべく早めに食べるようにしましょう、保存期間の目安は、冷蔵の場合で2週間ほど、冷凍の場合は2〜3週間ほどです。
保存方法や切り方については、こちらを参考にしてください。
切り方
冷蔵保存
冷凍保存
マッシュルームを使ったDELISH KITCHENのレシピ
マッシュルームの香りと旨味を存分に味わえる、おすすめレシピをご紹介します。
マッシュルームとミニトマトのバターソテー
炒めるだけで手軽に作れる、あと一品欲しいときにもおすすめのバターソテーです。マッシュルームの香りとミニトマトの酸味にバターのコクがプラスされ、味わい深く仕上がります。彩りもきれいで食卓が明るく華やかになりますよ。
マッシュルームのアヒージョ
おもな具材はマッシュルームのみのシンプルなアヒージョです。マッシュルームの香りと旨味に、にんにくの風味が相性抜群ですよ。唐辛子のピリッとした辛味がアクセントになり、バゲットやワインによく合う一品です。
マッシュルームのクリームオムライス
コク深い味わいのバターライス、マッシュルームが入った香り高いクリームソース、半熟に仕上げたふわとろ卵が絶品です。薄力粉から手作りするクリームソースも、材料を混ぜてレンジで加熱するだけなので手軽に作れます。
マッシュルームの栄養を知って料理に取り入れよう
くせがなくたんぱくな味わいのマッシュルームは、さまざまな味付けや調理方法に合います。きれいな白色やコロンと丸い形で、料理に加えれば見た目もかわいらしく仕上がります。
きのこの中では珍しく、新鮮なものは生でも食べられる点も魅力のひとつです。旬はあるものの一年中で手に入りやすい食材なので、ぜひいろいろなメニューに取り入れてみましょう。
【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省 e-ヘルスネット カリウム
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-005.html)
・厚生労働省 e-ヘルスネット リン
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-038.html)
・厚生労働省 e-ヘルスネット 食物繊維
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html)
・厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』ビタミンB6
(https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/15.html)
・日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会報告書 ビタミンB2
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf)(2022/01/11)