ホワイトチョコレートとは?テンパリングやレシピもご紹介
作成日: 2022/01/25
更新日: 2022/05/09
真っ白な見た目のホワイトチョコレートは、なめらかで濃厚な味わいが特徴です。同じチョコレートでも、茶色いものとは色合いのほかにどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、ホワイトチョコレートについてやミルクチョコレートとの違いを解説します。また、テンパリングの方法やレシピもあわせてご紹介します。
ホワイトチョコレートとは
ホワイトチョコレートはココアバター、ミルク、砂糖の3つから作られています。茶色いチョコレートと違って白いのが特徴ですが、その色合いは製造方法におけるカカオマスの使い方によるものです。
カカオマスとは、チョコの原料となるカカオ豆を発酵させたのちに焙煎し、ペースト状になるまですりつぶしたものを指します。
カカオマスには、乳白色のココアバターとカカオパウダー(ココア)が含まれていますが、ホワイトチョコレートはそれらを分離させて乳白色のココアバターのみを使用します。そのため、ホワイトチョコレートはきれいな白色になるのです。
ホワイトチョコレートとミルクチョコレートの違い
ホワイトチョコレートとミルクチョコレートの違いについて詳しくご紹介します。
原料
ホワイトチョコレートとミルクチョコレートには原料の違いがあります。ホワイトチョコレートはココアバター、ミルク、砂糖を使って作られているのに対し、ミルクチョコレートはカカオマス(ココアバター・カカオパウダー)、ミルク、砂糖を使用して作られています。
カカオパウダーはチョコレートの苦味成分です。ホワイトチョコレートには含まれていないため、苦味がなくまったりとした味わいに仕上がるのが特徴です。
カロリー・糖質
ホワイトチョコレートとミルクチョコレートのカロリーや糖質についてもみていきましょう。それぞれ板チョコレート1枚(40g)あたりの数値は以下の通りです。
《ホワイトチョコレート》
・カロリー…235kcal
・糖質…約20.2g
・ポリフェノール…約0g
《ミルクチョコレート》
・カロリー…220kcal
・糖質…約20.7g
・ポリフェノール…約0.3g
ホワイトチョコレートは、ミルクチョコレートに比べて油脂成分であるココアバターが多く含まれているためカロリーが少し高めです。糖質は数値に大きく変わりはないようです。
ポリフェノールはカカオパウダーが入っている分、ミルクチョコレートのほうが多く含まれています。
ホワイトチョコレートのテンパリング方法
ホワイトチョコレートのテンパリング方法をご紹介します。テンパリングとはチョコレートのくちどけがよくなったり、艶やかな仕上がりにするために行う工程のことをいいます。
【手順】
1. まな板にクッキングシートを敷き、その上でホワイトチョコレートを細かく刻んだあと、耐熱容器に入れる。
2. 50℃のお湯にホワイトチョコレートを入れた耐熱容器をのせ、ゴムベラで混ぜながら溶かす。ホワイトチョコレートの温度を40〜45℃程度にして湯煎から外す。
3. 冷水につけて、底からすくうようにして全体を混ぜながら温度を25℃に下げ、冷水から外す。
4. 熱湯に2〜3秒ほどつけて外し、混ぜながら30℃程度にする。
手順について、詳しくはこちらの動画もあわせてご覧ください。
DELISH KITCHENのホワイトチョコレートを使ったレシピ
ホワイトチョコレートを使ったレシピをご紹介します。
【ケーキ・マフィン】
ホワイトチョコレートを使ったケーキやマフィンは濃厚な仕上がりになります。
ホワイトガトーショコラ
使用するチョコレートをホワイトチョコレートに変えるだけで、ひと味違うガトーショコラに仕上がります。クリーミーで濃厚なケーキはプレゼントにも喜ばれることでしょう。
ホワイトスフレチーズケーキ
ホワイトチョコレートとクリームチーズを使った、ふわふわでまろやかな味わいのケーキです。メレンゲをツノが立つまで泡立てるのがポイントです。
ホワイトチョコのベリーブラウニー
見た目も華やかでバレンタインなどのプレゼントや手土産にもぴったりです。ブラウニーは材料を混ぜて焼くだけなので簡単に作ることができますよ。
クランベリーホワイトチョコパウンド
焼きたての甘い香りがたまらないパウンドケーキです。ホワイトチョコレートの甘さとクランベリーの甘酸っぱさがマッチしていて、ティータイムにもおすすめです。
スノーロール
まるで雪が降ったような純白のロールケーキです。中のホワイトクリームには生クリームとホワイトチョコレートを使っているので、見た目はシンプルでも濃厚な味わいです。
ホワイトチョコマフィン
ホワイトチョコレートをふんだんに使ったマフィンで、贅沢なティータイムを過ごしてはいかがですか。アクセントになるドライオレンジは、お好みのドライフルーツに変えてもおいしく仕上がります。
【生チョコ・ガナッシュ】
生チョコやガナッシュはホワイトチョコレートを使うだけで、いつもと違う味わいに仕上がります。
ホワイト生チョコ
バレンタインデーやホワイトデーにもぴったりな生チョコです。見た目も華やかで、ドライいちごの酸味と食感がよいアクセントになっています。生チョコは簡単に作れるのでおすすめのお菓子です。
ホワイトチョコいちご
ドライいちごを丸ごと使ってホワイトチョコレートでコーティングします。高級感があってプレゼントにもぴったりですよ。濃厚なホワイトチョコレートと甘酸っぱいいちごの相性は抜群です。
【その他】
ホワイトチョコレートはさまざまなお菓子に活用できます。
ホワイトチョコムース
濃厚でなめらかな仕上がりのムースは、材料3つだけで作れます。さらに火を使わずレンジで手軽に仕上がりますよ。ミックスベリーのほかに、お好みフルーツをのせるのもおすすめです。
ホワイトチョコマシュクッキー
ホットケーキミックスを使って手軽に作れるクッキーです。ホワイトチョコレートやマシュマロで白くきれいな仕上がりになります。ソフトな食感でホワイトデーにもぴったりです。
抹茶チョコラスク
余ったバゲットがあれば、ラスクにアレンジしてはいかがでしょうか。抹茶チョコレートは抹茶パウダーとホワイトチョコレートを混ぜるだけでとても簡単に作れます。
まろやかで濃厚なホワイトチョコレートを楽しもう
ホワイトチョコレートはココアバター、ミルク、砂糖から作られています。苦味のあるカカオパウダーが含まれていないため、まろやかで濃厚な甘味が特徴です。
そのきれいな色合いや味わいを活かして、さまざまなお菓子に活用できます。通常のチョコレートの代わりにホワイトチョコレートを使うと、いつもと違った風味に仕上がりますよ。
【出典】
日本食品標準成分表 2020年版(八訂)