ヒラメってどんな魚?カレイとの違いやおすすめレシピもご紹介!
作成日: 2022/09/30
更新日: 2022/10/04
平べったい見た目のヒラメは、高級食材としても有名です。そんなヒラメの生態や舌平目、カレイとの違いについて、知らない方も多いかもしれません。
この記事ではヒラメの特徴や呼び名、舌平目、カレイとの違いなどについて詳しく解説します。また、食べ方やおすすめレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ヒラメとは
ヒラメとは、カレイ目カレイ亜目ヒラメ科に分類される魚です。ヒラメ科の中で最も食用として扱われていることが多く、広く親しまれています。
ヒラメは日本近海全域に生息しており、浅い沿岸付近で漁獲されます。淡白な味わいで、刺身や寿司といった生食用に食される高級魚です。
ヒラメの生態
ヒラメは、沿岸の砂泥地を好む海水魚で、夜に積極的に捕食活動を行うという性質があります。体表をさまざまな色に変化させる「擬態」という能力をもっており、体表を海底の砂や岩礁の色などあらゆる背景に溶け込むことが可能です。
擬態に要する時間はたった15分ほどで、砂に潜らないときは体表を海底の色に変化させています。昼はよく砂の中にもぐり、頭だけを出して擬態を行っています。
小魚や甲殻類、貝類、ゴカイ類などを捕食します。ヒラメは海底で身を潜めていることが多いため、動きが鈍いと思われがちですが、獲物を捕らえるときの動きは俊敏。そのため、身が引き締まっていて歯応えがあります。
ヒラメの呼び名
ここからは、ヒラメの呼び名について見ていきましょう。
由来
和名の「ひらめ」という名前は、諸説ありますが『平たい魚(め)』が由来とされています。漢字もヒラメの平べったい形に由来して、魚篇に平たい「鮃」と表記します。
もともとは、東京付近のみで「ひらめ」という呼び名が使われており、本来は「ヒラメ」と体の右側に目がある「カレイ」を区別していなかったようです。
地方ごとの呼び名
ヒラメは、各地さまざまな名前が付けられています。それぞれの呼び名は以下の通りです。
・北海道…テックイ
・関西…カレ
・東北・関西…オオクチ・オオクチガレ
・関東…ソゲ
・静岡・愛知…ハス
・新潟…オオガレイ
・富山…メビキ
・和歌山…ホンガレイ
・山口…ヒダリノグチ
このように地方によって、さまざまな呼び名があります。
舌平目、カレイとの違い
ここからは、見た目が似ている舌平目、カレイとの違いについて解説します。
舌平目との違い
舌平目は名前にヒラメとつきますが、生物学的に見るとヒラメではない別の魚です。
舌平目に関しては、以下の記事で解説しておりますので合わせてご覧ください。
カレイとの違い
カレイはヒラメと同様、カレイ目カレイ亜目に分類される魚で、見た目はよく似ていますが別の生物です。「左ヒラメに右カレイ」という言葉がある通り、目の位置で見分けることができます。
ヒラメとカレイの違いについては、以下の記事で詳しく紹介していますので、合わせてご覧ください。
ヒラメのさばき方
ヒラメは、刺し身用の短冊で売られていることが多いため、さばく機会は少ないかもしれませんが、丸ごとは手に入ったときはぜひ参考にしてください。
ヒラメの頭を落として上身背、腹、下身背、腹、骨の5枚におろす方法です。
煮付けやムニエル、フライなどさまざまな料理に使えます。縁側の部分を切り取り、皮を引けば刺身にもできるので、やり方を知っておきましょう。
ヒラメを使ったDELISH KITCHENのレシピ
ここからは、ヒラメを使ったおすすめレシピをご紹介します。
ヒラメの刺身の切り方
さっぱりとした味わいのヒラメは、刺身で食べるのがおすすめです。刺身の一般的な切り方である平造りと、身の締まったヒラメにぴったりなそぎ造りと薄造りの方法を紹介しています。
ヒラメの煮付け
火を通しても身が固くならないヒラメは、煮付けに最適。ヒラメの淡泊な味わいを生かすために、あっさりとした煮汁で煮付けます。ふっくらとしたヒラメの煮付けは、ごはんと相性抜群です。
ヒラメのムニエルレモンバターソース
ヒラメのムニエルレモンバターソース濃厚なバターソースと一緒に味わうヒラメのムニエルです。レモンの酸味でさわやかな味わいのバターソースと淡泊な味わいのヒラメがよく合います。
ヒラメのカルパッチョ
オリーブオイルとしょうゆを使ったドレッシングで味わう、カルパッチョのレシピです。ミニトマトとパセリを使うことで彩りが鮮やかになり、おもてなしやパーティーにおすすめです。
ヒラメの漬け丼
上品な味わいのヒラメを贅沢に使った漬け丼のレシピです。漬け汁の味付けをシンプルにすることで、ヒラメ本来の味わいを楽しめます。卵黄と大葉を乗せることで、濃厚かつ爽やかな味わいに仕上がります。
ヒラメのレシピは下記の特集でも紹介していますので、合わせてご覧ください。
ヒラメはさっぱりとした味わいの高級魚
ヒラメは、日本近海全域に生息している魚で、刺身や寿司など生食として多く利用されています。平たい形をしていることから、「ひらめ」という名前が付けられ、地方によってさまざまな呼び名があります。あっさりとした味わいと引き締まった身が特徴の高級魚なので、今回ご紹介したレシピを参考においしく味わってみてください。