昆布だしは何に使う?使い道やだしの取り方をご紹介
作成日: 2023/08/22
煮物やお味噌汁、鍋など私たち日本人の食卓には欠かせない「だし」。かつおだしや合わせだし、煮干しだしなどいろいろな種類があります。
代表的なものに「昆布だし」がありますが、どのような料理に使うといいのでしょうか。この記事では昆布だしの使い道や、だしの取り方などについてご紹介します。
昆布だしの特徴
昆布だしは雑味が少なく、あっさりとした上品な味わいが特徴です。煮干しだしやかつおだしに比べて手軽にだしが取れます。どの料理とも相性がよく、煮物や味噌汁などの温かい料理だけでなく、酢の物や和え物などにも使えます。
昆布だしが使われる料理
続いては、昆布だしが使われる料理をご紹介します。
お吸い物やスープ
昆布だしはスッキリとした味わいなので、汁がメインのお吸い物にぴったりです。昆布の上品な味わいと、具材の風味を楽しむことができます。
松茸のお吸い物
昆布だしを使った松茸と花麩のシンプルなお吸い物です。松茸の風味に三つ葉の爽やかな香りが合わさり極上の美味しさ。花麩を使うことで見た目も華やかな仕上がりになります。
鍋
昆布だしはシンプルな味わいなので、魚介類やお肉、きのこ、野菜など、どの具材とも相性ぴったりです。和風の素材を活かした優雅な味わいを楽しめます。
牡蠣鍋
こっくりとした牡蠣の風味と豊かな旨味が楽しめるお鍋です。昆布を使って丁寧にだしを取ることで、牡蠣の美味しさが一層引き立ちます。シメには、牡蠣の旨味たっぷりのスープを活かした雑炊がおすすめです。
鶏もも肉の水炊き
シンプルながら、鶏肉と野菜、そしてきのこの旨みが際立つ絶品のお鍋です。食材の風味がじっくりと溶け込んだスープは、ほのかな旨みが心地よく染み渡る美味しさ。お好みでポン酢を添えてお召し上がりください。
しゃぶしゃぶ
淡い黄色の昆布だしは、豊かな香りが特徴で、まさにプロの味わいです。昆布だしはじっくり煮出すことで、濃厚な旨みが引き出されるため、しゃぶしゃぶとの相性も抜群です。
お手軽ブリしゃぶ
脂がのったブリの旨みを昆布だしが引き立ててくれるシンプルながら上品な一品です。さっと昆布だしにくぐらせ、ねぎポン酢だれをつけて食べると絶品です。
豚のしゃぶしゃぶ鍋
昆布のきいた旨み豊かなだしに、豚肉をさっとくぐらせていただくしゃぶしゃぶ鍋です。昆布を水に浸けておけばあとは煮るだけなので、忙しい日にもおすすめです。お好みの野菜でもアレンジしやすいため、冷蔵庫にある野菜でぜひお試しください。
精進料理
精進だしは、「昆布」や「干しシイタケ」などの植物性の材料だけを使用して作られるだしのことです。野菜類の食材によく合い、素材の味を活かした調理が可能です。動物性の素材を一切使わずとも、旨みをしっかりと引き出すことができます。
みつばの湯豆腐
昆布だしをしっかりきかせた湯豆腐は、上品な香りで豆腐本来の味がしっかり感じられます。三つ葉とレモンを使ったさっぱりとした味わいです。火が通りやすい食材を使っているため、短時間で簡単に作れるのも嬉しいポイントです。
おでん
おでんはかつお節のかつおだしや、かつお節と昆布の合わせだしなど地域により違いがありますが、昆布だしを使ったおでんは、上品で優しい味わいが特徴です。
味しみ具沢山おでん
かつお節と昆布でだしから作ったおでんはたまらない美味しさ。大根や卵、練り物などの旨みがギュッと詰まって、素材の味が引き立ちます。火が通りにくい食材を順番に入れて弱火でじっくり煮込むのがポイントです。
昆布だしの取り方
続いては昆布だしの取り方についてご紹介します。どちらも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
水出し
水出しは、昆布と水を容器に入れ、冷蔵庫で一晩寝かせて作る方法です。水出しの昆布だしは、クセのないスッキリとした味わいです。海の香りや旨味が柔らかく、穏やかな味わいを楽しむことができます。
お吸い物や、やさしい味わいの煮物など、薄味で上品な料理に使うのがおすすめです。水出しは加熱しないので昆布の繊細な香りを楽しめ、ねばりが出にくいのがメリットです。素材の持つ味を活かしつつ、自然な旨みを楽しむことができるので、ぜひ料理に取り入れてみてください。
煮出し
煮出しのだしは、濡れ布巾でさっと拭いた昆布、水を鍋に入れて30分以上おいて加熱し、沸騰直前に昆布を取り出して作ります。水出しと比べて香りや風味が強く、コクも豊かになります。うどんやそばなど、だしをしっかり味わいたい料理や、濃い味の調味料を使用する場合におすすめです。
例えば、味噌汁は水出しのだしだと味噌の風味に負けてしまうことがあるため、煮出しの昆布だしを使うといいでしょう。
昆布をしっかり加熱してだしを取ることで、香りや風味、コクがより一層引き立ちます。ぜひ、料理に活用してみてください。
昆布だし
いろいろな料理に使える基本の昆布だしのレシピです。昆布を沸騰直前に取り出すのが美味しく作るコツです。煮干しやかつおだしに比べて簡単なので手軽に取り入れやすく、日々の料理に活用できます。
二番だしのとり方
二番だしとは、一番だしを取っただしがらをじっくりと煮出し、残った旨みを引き出しただしのこと。一番だしに比べると香りが少し弱くなりますが、お味噌汁や煮物、炊き込みご飯に最適です。
だし取りにおすすめの昆布
昆布は産地や収穫年によってだしの風味が異なるため、自分好みの昆布を見つける楽しさがあります。昆布の特徴や傾向を知っておくと、特定の料理にピッタリの昆布を使い分けることができ、より美味しい料理を楽しむことができます。
利尻昆布
利尻昆布は北海道の利尻島周辺で収穫される昆布で、風味は豊かで独特のコクがあります。昆布の中でも特に風味が強く、香り高いだしをとることができます。上品な味わいが特徴的で、繊細な料理や和食全般に合います。昆布本来の旨味を活かした料理や、和食のエッセンスとして利用されることが多いです。
日高昆布
日高昆布は北海道の日高地方で収穫される昆布で、柔らかく煮えやすいのが特徴です。煮崩れしにくいため、昆布巻きや煮物、炊き込みご飯に最適です。昆布の食感をしっかりと楽しむことができます。
真昆布
真昆布は函館沿岸が主な産地で、穏やかな香りが広がりながらも、上品な甘みとクセのない澄んだ旨みが口の中に広がる、非常に洗練された味わいを持つだしです。4種の中で最も上品で、料理に優雅な味わいを添えることができます。
羅臼昆布
羅臼昆布は羅臼沿岸が主な産地で、非常に濃厚なだしが取れます。香りはしっかりとしていて、味は濃厚で甘味があり、黄色味を帯びています。とても主張が強いので、合わせだしよりも、昆布だし単体で使うのがおすすめです。
だしを取った後の昆布の活用方法
だしを取った後やお鍋の時に使った昆布をそのまま捨てていませんか?だしを取った後の昆布は、無駄にせずに有効活用できます。昆布を佃煮にしたり、ふりかけや塩昆布など、いろいろなアレンジが可能です。
昆布の佃煮
だしを取った後の昆布を無駄なく使える、おいしい佃煮レシピです。昆布とかつお節の旨みと甘辛い味付けがごはんやおにぎりにぴったり。冷蔵庫にあると嬉しい一品です。ぜひお試しください。
昆布だしは上品な味わいでいろいろな料理に使える
昆布だしはあっさりとした上品な味わいが特徴で、煮物や味噌汁だけでなく、酢の物や和え物など、どの料理とも相性がよく使えます。幅広く使えるので、料理のアレンジやバリエーションを楽しむことができます。ぜひ昆布だしの優れた特性を活かして、さまざまな料理をお楽しみください。