クランブルとはどんな生地?上手に作るコツやレシピをご紹介
作成日: 2021/06/03
お菓子やスイーツで使われる「クランブル」とは、どのようなものでしょうか。
クランブルとは、お菓子作りによく使われる生地のことです。他にもクランブルとよく似ている、クリスプやコブラーといった生地もあります。
この記事では、クランブルと他の生地との違いや、失敗しやすいクランブルを上手く作るコツを解説します。
独特の食感を持つクランブルを使ったケーキやマフィンなど、おすすめのレシピもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
クランブルについて
ここではクランブルの特徴と、よく似ているといわれるクリスプやコブラーとの違いを比較していきましょう。
クランブルとは
クランブルとは英語で「ぽろぽろと崩れる」という意味を持ち、小麦粉、砂糖、バターなどを混ぜ合わせ、そぼろ状にしたイギリス発祥の生地のことをいいます。
具材の表面にトッピングして一緒に焼きあげることでカリカリ食感を生み出します。
お菓子作りによく使われますが、塩味のクランブルもあります。
クリスプとの違い
クリスプはクランブルと見た目がよく似ていますが、分かりやすい違いは材料になります。
クリスプは、クランブルの材料である小麦粉、砂糖、バターなどに加えて、オーツ麦を混ぜて作られます。
生地にオーツ麦を入れることで、ザクザクしたグラノーラのような食感になるのも特徴です。
コブラーとの違い
コブラーとは、煮つめたフルーツの上にビスケット生地をのせて焼く、アメリカの家庭料理として食べられているお菓子です。
コブラーは各家庭でアレンジされていることもあるため、使われるビスケット生地は形状もさまざまです。
クランブルのようにかりっとするものから柔らかいものまで、焼きあがりの食感もひとつの形にとらわれない特徴があります。
クランブルを作るコツ
クランブルは、シンプルな材料を混ぜるだけで作れます。
ですが、仕上がりが粉っぽかったり、ゴロゴロと大きな塊になってクッキーのような見た目になるなど、失敗しやすい生地でもあります。
ここではクランブルを上手く作るためのコツをご紹介します。
冷やしたバターを使う
バターは冷たい状態で使うのが重要なポイントです。
計量後は、粉類と混ぜ合わせる直前まで冷蔵庫に入れておきましょう。
できれば室温も高すぎない場所で作業できると理想的です。
混ぜる加減に注意する
ふるった粉類の入ったボウルに冷たいバターを加え、バターを細かくしながら混ぜ合わせていきます。バターが溶けないうちに手早く混ぜましょう。
そして、粉っぽさがなく塊がまとまりすぎていない、バランスのよい状態で混ぜるのをやめます。
混ぜすぎて大きな塊になってしまった場合は、一度冷蔵庫で冷やし固めてから、再び細かく刻むとよいでしょう。
クランブルを使ったDELISH KITCHENのレシピ
最後にクランブルを使ったケーキやマフィンなどのレシピをご紹介します。
【アップルクランブル】
アップルクランブル
バターとグラニュー糖でソテーしたりんごの上にクランブルをのせて焼きあげたイギリスの伝統菓子。
ジューシーなりんごのソテーと、カリカリ食感でシナモン風味のクランブルがよく合います。できたて熱々が特においしいですよ。
【ケーキ】
クランブルチーズケーキ
ラムレーズンの香りが贅沢なチーズケーキの上に、クランブルをトッピングして焼きあげます。
こちらのレシピは、クランブルをホットケーキミックスで作るので計量が楽に済みます。
(このレシピはアルコールを含んでいます)
クランブルベイクドチーズケーキ
しっとり濃厚なベイクドチーズケーキにザクザクのクランブルが相性抜群です。
ホットケーキミックスを使えば、クランブルも底生地も簡単に作れます。
ココアクランブルチーズケーキ
濃厚でなめらかなチョコチーズケーキと、ザクザク楽しい食感のクランブルの組み合わせがたまらない一品です。
ホットケーキミックスで、クランブルと底生地を一度に作ります。
キャラメルクランブルチーズケーキ
生クリームを使ったキャラメルソースを混ぜ込んだチーズケーキ。
クランブルを上にのせて焼きあげるので、表面がサクサク食感で見た目も華やかになります。
【マフィン】
ベリークランブルマフィン
ミックスベリーをたっぷりと入れたマフィンの上にクランブルをのせました。
マフィンはしっとりと、クランブルはザクザクした食感に焼きあがります。手土産にも喜ばれるお菓子です。
くるみクランブルのバナナマフィン
クランブルにローストしたくるみを使ったマフィンです。
くるみの香ばしさが加わったクランブルとバナナが香る生地は相性抜群です。紅茶やコーヒーのお供におすすめです。
じゃがいもとチーズのお食事マフィン
砂糖の代わりに粉チーズを使ったクランブルなら、食事系のマフィンともよく合います。
マッシュポテトを練りこんだしっとりしたマフィンに、チーズの香りが豊かなザクザク食感のクランブルがよいアクセントになっています。
【タルト】
アップルクランブルタルト
ジューシーなりんごと、ザクザクしたタルト、クランブルの食感がおいしい一品。
タルトやクランブルはホットケーキミックスを使い、りんごは生のまま焼きあげるので手軽に作ることができます。
【シャーベット】
ブルーベリージャムシャーベット
水切りヨーグルトとブルーベリージャムを合わせて作ったシャーベットに、クランブルをかけて食感をプラスしました。
クランブルは市販のビスケットにバターを合わせて冷やすだけで簡単に作れます。
クランブルでザクザク食感を楽しもう
クランブルは、お菓子やスイーツにザクザクとした食感をプラスしてくれます。
材料は少なくシンプルですが、失敗することも多い生地です。上手く作るには、冷やしたバターを使うことや、手早く混ぜ合わせるなど、いくつかポイントがあります。
ご紹介したコツを参考に、クランブルを使ったレシピに挑戦してみてはいかかでしょうか。