
チヂミにはどんな具材を入れる?おすすめの具材や美味しいレシピをご紹介 !
作成日: 2023/02/27
更新日: 2025/05/19
外はカリカリ、中はもちもちの食感がくせになる韓国定番のチヂミ。チヂミを作るとき、何を入れようか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。チヂミは入れる具材を変えることで、さまざまな楽しみ方ができます。
この記事では、定番から変わり種までチヂミの具材をまとめました。また、おすすめのチヂミレシピもご紹介しますので、ぜひ作ってみてくださいね。
チヂミについて
チヂミとは?
チヂミとは、小麦粉の生地にネギやニラ、海鮮などを混ぜて焼き上げた韓国料理です。
韓国では「プチム」や「ジョン」と呼ばれています。
チヂミの歴史
チヂミの起源は高麗時代(918〜1392年)にあるといわれており、当時は米粉を使って素朴な材料で調理されていたようです。
その後、朝鮮時代に小麦粉が広く使われるようになり、現在見られるチヂミのスタイルに近づいていきました。
なかでも韓国の釜山や全羅道では、豊富な海産物を活かした「海鮮チヂミ(ヘムルチヂミ)」が発展し、土地の名物として定着しています。
そして戦後の食糧事情から、家庭で簡単に作れる粉料理として親しまれるようになり、今ではさまざまな種類のチヂミが楽しまれています。
韓国での風習
韓国では、チヂミは家庭料理として親しまれており、特に雨の日に食べると縁起が良いとされる風習があります。これは、チヂミを焼く音が雨音に似ていることや、雨天で買い物に出かけにくい際に、冷蔵庫の食材で手軽に作れることが背景にあります。
また、チヂミは旧正月や秋夕(チュソク)などの名節(ミョンジョル)にも欠かせない料理です。家族が集まり、さまざまな具材を使ったチヂミを作って先祖を祀る祭壇に供えることで、家族の絆を深める役割も果たしています。
定番の食べ方
チヂミは醤油ベースに辛味の効いたタレをつけて食べるのが一般的です。
さらに、チヂミはマッコリとの相性が良く、居酒屋や市場でも定番のメニューとして提供されています。
具材一覧
ここからは、チヂミに入れるとおいしい具材をご紹介します。
定番の具材
韓国では、ニラや玉ねぎ、にんじん、じゃがいもなどの野菜を入れたチヂミが定番です。
ニラ
ニラはチヂミの定番の具材です。ニラを入れることで、シャキシャキした食感と独特の香りが楽しめます。また、生地から緑色が透けて見え、見た目が華やかになります。
玉ねぎ
玉ねぎをチヂミに入れると風味と甘み、食感が加わります。味にくせがないため、ほかの野菜や肉、海鮮といったさまざまな具材と組み合わせることができます。
にんじん
にんじんを入れることで彩りが鮮やかになります。細切りにして加えるのが一般的ですが、すりおろすと生地全体がオレンジ色になり、より綺麗な仕上がりになります。
じゃがいも
じゃがいもはすりおろして加えるともっちり、細切りにして加えるとカリッとした食感になります。使い方次第で食感の違いが楽しめるうえ、ボリュームが増すのもうれしいポイントです。
海鮮チヂミの具材
韓国ではえびやたこ、いかといった魚介類を入れた海鮮チヂミもポピュラーです。
えび
えびを加えることで食感や旨みを楽しめます。手軽に作るには冷凍えびやむきえびがおすすめです。手間なくプリッとした食感のチヂミを作ることができます。
たこ
たこもチヂミの具材として相性抜群です。カリカリもちもちの生地と、コリコリとしたたこの食感の違いが楽しめます。
いか
チヂミにいかを加えることで、独特の歯ごたえと風味をプラスできます。食べやすい大きさにカットして生地に混ぜ込むといいでしょう。
アレンジにおすすめの変わり種具材
つづいては、アレンジにおすすめの具材をご紹介します。
チーズ
チーズもチヂミによく使われる具材で、韓国でもチーズ入りのチヂミがよく食べられています。生地にピザ用チーズを混ぜ込んで焼くと、コクととろける食感が楽しめます。
キムチ
韓国の伝統料理キムチも、チヂミとよく合います。定番の白菜キムチを刻んで加えれば、野菜の代わりとして使えます。また、タラの内臓を漬け込んだチャンジャを入れるのもおすすめです。
ツナ
長期間保存できるツナは、いつもとひと味違うチヂミを食べたいときにおすすめです。いろいろな食材と相性がいいので、お好みの具材と組み合わせてアレンジが楽しめます。
ほうれん草
ニラの代わりに匂いのないほうれん草を使えば、お出かけの前の日や平日でも気にせず食べられます。ほうれん草と相性のいいチーズやベーコンを加えるのもおすすめです。
ひき肉
韓国ではひき肉を使ったチヂミがよく食べられています。ひき肉を入れることで旨みが増し、食べ応えのあるチヂミに仕上がります。
チヂミ粉について
チヂミ粉とは?
チヂミ粉はチヂミを手軽に作るための専用ミックス粉です。
主成分は小麦粉ですが、片栗粉や米粉が加えられており、外はカリッと、中はもちっとした食感を生み出します。
市販のチヂミ粉を活用すれば、初心者でも失敗なく美味しいチヂミを作ることができ、家庭で本場の味を手軽に楽しめます。
チヂミ粉がない時の代用法
チヂミ粉が手元にない場合でも、小麦粉と片栗粉を組み合わせることで代用可能です。小麦粉の風味と片栗粉のもちもち感が合わさり、チヂミ特有の食感を再現できます。さらに、米粉を加えると、よりもちっとした仕上がりになります 。
お好み焼きとの違いは?
チヂミとお好み焼きは、見た目が似ていても、その調理法や味わいには明確な違いがあります。お好み焼きは、小麦粉をベースにした生地にキャベツや豚肉を加え、ふんわりと焼き上げ、ソースやマヨネーズで味付けするのが一般的です。
一方、チヂミは小麦粉に米粉や片栗粉、卵、水を混ぜた生地に、ニラや海鮮などの具材を加え、多めの油で薄く焼き上げます。味付けには、酢醤油や酢を加えたコチュジャン(チョコチュジャン)などのタレを用いることが多く、香ばしさとピリ辛さが絶妙に調和します。
また、お好み焼きは生地の上に具材を重ねて焼くスタイルが一般的ですが、チヂミは具材を生地に混ぜ込んでから焼く点も異なります。
このように、両者は同じ粉物料理でも、食感や味付け、調理法において独自の魅力を持っています。
デリッシュキッチンのチヂミのレシピ
ここからは、おすすめのチヂミレシピをご紹介します。
ニラ以外のレシピや米粉を使ったアレンジレシピもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ニラとチーズのチヂミ
ニラの食感と香り、チーズのコクを楽しめるチヂミです。こんがり焼いたサクサクのチヂミはおやつにはもちろん、おかずやお酒のお供にもおすすめ。タレはポン酢しょうゆの酸味が効いたさっぱりした味わいです。
キムチチヂミ
キムチの辛みと酸味がアクセントになった、大人の味わいのチヂミです。ニラの香りとキムチの歯ごたえ、ごま油の香りが絶妙なバランス。コチュジャン入りのタレがくせになるおいしさです。
じゃがいもチヂミ
定番のニラとじゃがいもを加えた素朴な味わいのチヂミです。千切りにしたじゃがいもを加えることで、カリカリもちもちの食感に仕上がります。ラー油とごま油を使ったたれが、チヂミと相性抜群です。
にんじんチヂミ
にんじんを一本丸ごと使って作るチヂミのレシピです。にんじんのオレンジ色が鮮やかで、食卓が華やかになります。にんにくが効いたタレにつけると、お箸が止まらなくなりますよ。
ほうれん草と明太子の餅チヂミ
ほうれん草と明太子を使った変わり種のチヂミです。お餅を加えることでもちもちした食感に。明太子のプチプチ感とピリッとした辛さがくせになる味わいです。おつまみや夕食のおかずにおすすめです。
海鮮とニラのチヂミ
魚介の旨みとニラの食感が楽しめる海鮮チヂミのレシピです。シーフードミックスを使うことで下処理が簡単に。玉ねぎの食感と甘みもプラスされて、やみつきになるおいしさです。
合い挽き肉とニラのチヂミ
合い挽き肉を使った食べ応え満点のチヂミです。口に入れるとお肉の旨みとニラの風味、ごま油の香りがふわっと広がります。みそを使ったコクのあるタレは、チヂミと相性抜群です。
米粉のシーフードチヂミ
シーフードを使った米粉チヂミをご紹介!粉は米粉のみを使うことで外はカリカリ、中はもっちり仕上がります。キムチを入れたり豚肉などでもアレンジできます。
チヂミのタレ
家にあるもので簡単に作れるチヂミのタレのご紹介です。ごまの風味と酢が効いたシンプルな味わいで、チヂミのおいしさが引き立ちます。お好みで一味唐辛子を加えるのもおすすめです。
いろいろな具材を入れてチヂミを作ってみよう
韓国ではニラや玉ねぎ、にんじん、じゃがいもなどを入れたチヂミが定番です。とはいえ、チヂミはどんな食材とも相性がいいため、アレンジ次第でさまざまな味わいを楽しめます。
尚、チヂミに合う献立については、以下のページで紹介していますので、こちらも合わせて参考にしてみてくださいね。