マカロンってどんなお菓子?特徴や簡単に作れるレシピもご紹介
作成日: 2023/10/22
更新日: 2023/11/06
コロンとした形とカラフルな色が可愛らしいマカロンは、人気のある焼き菓子のひとつです。バニラやチョコレートなどさまざまなフレーバーのマカロンが、有名なスイーツブランドやケーキ屋、コンビニなどで売られています。
マカロンは生地の間にガナッシュクリームやジャムをはさんだお菓子で、外側はサクッと内側はねっとりとした食感の生地が特徴です。
今回の記事では、マカロンがどのようなお菓子かという解説と、簡単に作れるおすすめレシピもご紹介します。ご自宅でマカロンを手作りしてみたいという方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
今更だけどマカロンってどんなスイーツ?
大人から子どもまで人気のマカロンですが、どのような特徴のお菓子か詳しく知らない方もいらっしゃるかもしれません。ここでは、マカロンとはどのようなお菓子か、歴史や名前の由来をご紹介します。
マカロンの定義
マカロンとは、卵白や粉砂糖、アーモンドプードルで作ったマカロン生地でガナッシュクリームやジャムなどをはさんだ焼き菓子のひとつです。食紅などでカラフルに色付けされたマカロン生地と、生地の間にクリームをはさんだ丸みのあるフォルムが印象的です。
チョコレートやバニラ、抹茶など味のバリエーションも豊富で、お店によっては数十種類以上のフレーバーをそろえているところもあります。ショーケースに並べられた色とりどりのマカロンから、どのフレーバーにするか迷いながら選ぶのも楽しみです。
※アーモンドプードルは、アーモンドを粉状にしたものでマカロン作りには欠かせないものです。アーモンドの風味やコクを出すために使われます。
※ガナッシュクリームはクリームの一種で、生クリームとチョコレートを合わせて作ります。
マカロンの歴史・名前の由来
フランス菓子として有名なマカロンですが、実はフランスで生まれたものではありません。マカロンの原型はイタリアで生まれたバーチ・ディ・ダーマという焼き菓子だといわれています。16世紀にイタリアのメディチ家から、カトリーヌ・ド・メディシスがフランス王室のアンリ2世に嫁いだときにイタリアの食文化が伝わり、その過程でバーチ・ディ・ダーマを参考に今のマカロンを作ったといわれています。そのためフランスではマカロンの正式名称を「マカロン・パリジャン(=パリ風マカロン)」と呼んでいます。
ちなみにバーチ・ディ・ダーマはアーモンドプードルと小麦粉でつくった生地にチョコレートを挟んで焼き上げた焼き菓子です。
マカロンの特徴
ここからは、マカロンの食感や味などの特徴について解説します。
マカロンの食感
マカロンの生地は、外側はサックリと内側はねっとりとした食感が特徴です。口の中に入れると生地が溶けて、口当たり滑らかなガナッシュクリームと合わさり豊かな味わいが広がります。
マカロンの味
マカロンの生地に使われている原料は、おもに砂糖やアーモンドプードルなので、生地には濃厚な甘みがあります。また間にはさむクリームやジャムの味付けによって、チョコレートやいちご、ピスタチオなどいろいろな味わいを楽しむことができます。
いちごやオレンジなどフルーツ系のジャムでお店のようなマカロンを作ったり、抹茶やごま、きな粉を加えた和風アレンジや、すりおろしにんじんやトマト、かぼちゃペーストを使ってひと味違う大人味のマカロンにするのもおすすめです。
可愛いアレンジが可能!
マカロン生地の色や間にはさむクリーム以外でも、マカロンを可愛らしくアレンジできます。
形を可愛くアレンジ
マカロン生地をクッキングシートに絞るときに、通常のような丸い形ではなくハート形や雲のような形にすることで、可愛らしい見た目のマカロンが作れます。
形をアレンジしたマカロンのレシピは、一番下の章でご紹介するので、そちらも参考にしてください。
アイシングで可愛くデコレーション
マカロン生地にアイシングでデコレーションすると、可愛らしい仕上がりが楽しめます。
アイシングとは、粉砂糖と水、またはレモン果汁を混ぜた砂糖衣のことです。そのままの色や食紅を加えてピンク色や水色、黄色などさまざまな彩りを楽しめます。アイシングをクッキングペーパーなどで作った絞り袋に詰めて、先端をカットして使います。
アイシングでマカロン生地に細かい模様をつけたり文字を書いたりして、可愛らしくデコレーションしましょう。また、耳となる部分を付け加えたマカロン生地に、アイシングで目や鼻などを描けばネコやクマなどの動物マカロンを作ることも可能です。
食材を変更して変わり種マカロンに
マカロンに使う定番の食材を変更して、変わり種マカロンにアレンジするのもおすすめです。たとえば、マカロン生地のアーモンドプードルの代わりに米粉を加えることで、いつもと違うもちっとした食感のマカロンを作れます。
※レシピは一番最後にご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
また、間にはさむクリームを変えれば、マカロンアイスを楽しむことができます。マカロンの上に生クリームやイチゴやキウイなどのフルーツをトッピングすれば、デコレーションケーキのようなアレンジが可能です。
初心者でも作れる!簡単マカロンの作り方
マカロンは、何かと工程が多く難易度の高い、お菓子作り上級者向けのスイーツです。自宅で手軽にマカロン作りを楽しめるように、ここからは簡単に作れるおすすめレシピをご紹介します。自宅で手軽に時間をかけずにマカロンを作るには、マカロンミックスを使うとよいでしょう。
料理やお菓子作りを始めて間もない方なら、まずは以下でご紹介するレシピからチャレンジしてみましょう。
材料 【10個分】
マカロン10個分を作るのに必要な材料は、以下のとおりです。
- マカロンミックス:50g
- 水:30cc
- 食紅:少々
- 粉砂糖:50g
- アーモンドプードル:50g
☆ガナッシュ
- ミルクチョコレート:100g
- 生クリーム:80cc
- 無塩バター:10g
手順
ここでは、マカロンを作る手順についてガナッシュ、粉類、マカロン生地に分けて解説します。
ガナッシュ
マカロンにはさむガナッシュは、チョコレートと生クリーム、バターで作ります。
①チョコレートは溶けやすいように細かく刻んでから、耐熱容器に入れましょう。ふんわりとラップをして600Wの電子レンジで1分間加熱し、軽く混ぜます。再度ラップをして、さらに1分間加熱してしっかりと溶かし、バターを加えて混ぜましょう。
②生クリームを加えて、よく混ぜ合わせます。用意しておいたバットに流し入れてラップをかけ、冷蔵庫で30分以上冷やしましょう。
粉類
マカロン生地に使う粉砂糖やアーモンドプードルは、あらかじめ合わせておきます。
③粉砂糖とアーモンドプードルを合わせて、ふるっておきましょう。
マカロン生地
マカロン生地を作っていきましょう。マカロン生地は、ポイントを押さえながら作ることが上手に仕上げるのに大切です。
④ボウルにマカロンミックスと水を入れて、ハンドミキサーで泡立てます。そこに食紅を加えて、ツノがピンと立つまで泡立てましょう。合わせておいた粉類を2回に分けて加え、その都度粉っぽさがなくなるまで、切るように混ぜます。
⑤ボウルの側面に生地をすりつけ、泡をつぶします。この作業をマカロナージュといいます。生地は丸口金をつけた絞り袋に入れます。
⑥天板にクッキングシートを2枚敷いて、マカロン生地を直径3cmほどの大きさの円状に絞ります。
⑦あらかじめ140℃に温めておいたオーブンで、15分焼きます。焼きあがったらしっかりと冷ましましょう。
仕上げ
⑧別で用意した絞り袋に2で作ったガナッシュクリームを入れ、片方のマカロン生地に絞ってもう片方の生地ではさんで完成です。
今回ご紹介したレシピの詳細は、以下のページでもご紹介しています。動画で分かりやすく解説していますので、ぜひこちらも参考にしてみてください。
ポイント
・このレシピでは、乾燥卵白を原料としたマカロンミックスを使っています。マカロンミックスは種類によって原料が異なり、作り方が変わる場合があります。原料や使用方法は、作るときに必ず確認するようにしましょう。
・マカロナージュは、生地をすくい上げたらリボン状に流れ落ちるくらいを目安にしましょう。マカロナージュについて詳しく知りたい方は、次のページもご覧ください。
・オーブンはあらかじめ温めておきましょう。焼き始める10分前にオーブンを140℃に予熱しておきます。
DELISH KITCHENのマカロンのレシピをご紹介
先ほどは、マカロンミックスを使った初心者向けのレシピをご紹介しましたが、ここからはより本格的なマカロンのレシピを載せています。マカロンは製造工程が多く料理上級者向けと言っていいほど難しく、時間もかかるスイーツです。
そのため、誕生日やバレンタインデーのプレゼントとしてマカロン作りに挑戦する場合は、一度で完成させようとせずに何度か試しに作ってみることをおすすめします。難易度が高い分、上手に作れたときの喜びは大きく、プレゼントされた相手もきっと喜んでくれることでしょう!
お店の味に挑戦!ピスタチオマカロン
香り豊かなピスタチオガナッシュをはさんだマカロンです。ピスタチオパウダーを練り込んだマカロン生地はほんのり緑色で、ガナッシュとのグラデーションカラーが可愛らしい仕上がりです。
コロンと可愛い♪抹茶マカロン
抹茶パウダーを練り込んだマカロンは、ほんのり苦みが効いた大人の味わいです。生クリームとホワイトチョコのなめらかな口当たりのガナッシュクリームが、サクッとしたマカロン生地によく合います。ぜひチャレンジしてみてください。
ティータイムにぴったり♪紅茶のマカロン
マカロン生地に紅茶の茶葉を混ぜこんで、風味豊かに仕上げます。ホワイトチョコレートのガナッシュをはさんで、まるでロイヤルミルクティーのような味わいが楽しめます。ティータイムのお供に、紅茶と一緒に味わいましょう。
バレンタインにもぴったり♪チョコマカロン
大切な人へのプレゼントに、可愛らしいチョコマカロンを手作りしてみませんか。クリーミーなガナッシュクリームをサクッとしたマカロン生地ではさんで、つい手が止まらなくなる味わいです。ぜひ作ってみてくださいね。
チャレンジしたい!雲マカロン
もこもことした形がキュートな、雲の形をしたマカロンです。甘いマカロン生地に、クリームチーズ入りのコクのあるクリームが意外にも相性抜群で、ついクセになる味わいです。マカロンミックスを使うので、簡単に作れます。
爽やかチョコを挟んで♡レモンマカロン
レモンの皮と果汁を加えて風味たっぷりに焼き上げたマカロン生地に、マーマレードを混ぜこんだガナッシュをはさみます。さわやかな味わいのマカロンは、ひとつ食べたら止まらなくなるおいしさです。ぜひチャレンジしてみてください。
ピンクが愛らしい♪ ラズベリーマカロン
甘酸っぱいラズベリークリームをはさんだマカロンにチャレンジしてみませんか。可愛らしいピンク色のマカロンは、ラズベリークリームとの相性もよく、ついやみつきになってしまう味わいです。プレゼントにしても喜ばれるでしょう。
ころっとかわいい♪米粉のマカロン
アーモンドプードルの代わりに米粉を使った、変わり種マカロンです。外側はサクッと内側はもっちりとして、思わずやみつきになる食感です。いつもと違うマカロンを作ってみたいというときに、ぜひお試しください。
濃厚でなめらかな口溶け♪マカロンのガナッシュクリーム4種
手作りマカロンにおすすめのチョコレート、ホワイト、イチゴ、抹茶のガナッシュクリームをご紹介します。生クリームのコクたっぷりの滑らかなクリームは、サクッとねっとりとした食感のマカロン生地によく合います。
可愛らしい見た目が魅力!マカロン作りにチャレンジしてみよう
マカロンとは、アーモンドプードルや砂糖などを原料にしたマカロン生地にガナッシュクリームやジャムをはさんだお菓子です。フランスのお菓子だと思われていますが、その発祥はイタリアといわれています。丸くてコロンとした形が可愛らしいマカロンですが、形やガナッシュクリームなどを変えてさまざまなアレンジが楽しめます。
手順が難しく上級者向けのスイーツですが、マカロンミックスを使うことで手軽に手作りすることもできます。この機会に、自宅で手作りマカロンに挑戦してみてはいかがでしょうか。