たけのこの旬はいつ?簡単に作れるレシピもご紹介!
作成日: 2021/11/02
たけのこが店頭に並び始めると、春の訪れを感じますよね。たけのこはたけのこご飯や煮物、炒め物などさまざまな料理で楽しむことできます。そんなたけのこには、さまざまな種類があり、それぞれ旬の時期も異なることをご存知でしょうか。
今回はたけのこの旬や美味しく食べられるレシピ、基本の下処理方法などついてご紹介します。
たけのこの旬
たけのこの旬は種類によって異なりますが、3月~4月ごろです。たけのこは2月頃から市場に出回り始めて、5月頃までがシーズンとされています。出荷量は3月から徐々に増え始め、4月頃にピークを迎えます。
たけのこの種類
たけのこは70種類ほどあるといわれていますが、そのなかでも食用とされているのはほんの数種類のみです。今回はよく食べられることの多い、代表的なたけのこの種類をご紹介します。
もうそうちく(孟宗竹)
一般的にたけのことして親しまれているのが、もうそうちく(孟宗竹)という種類のたけのこです。もうそうちくは直径10~15㎝くらいと太めです。たけのこの中ではえぐみは少なめで、肉質が柔らかく香りも良いのが特徴です。
旬の時期は3月~4月ごろです。主な産地は、九州を中心に四国、関西地方でも収穫されています。東北地方でも収穫されていますが、もうそうちくは寒冷地ではあまり育たないため、収穫量はそれほど多くはありません。
まだけ(真竹)
まだけ(真竹)の見た目は、細身で長さは30~50㎝ほどあり、皮に黒いまだら模様があるのが特徴です。別名「苦竹」といわれており、味にやや苦みを感じアクも強い方です。食感はコリコリしているのが特徴で、風味が良いので炒め物や煮物によく合います。
流通量は多くないため、スーパーではあまり見かける機会はありません。旬の時期はもうそうちく(孟宗竹)やはちく(淡竹)に比べて少し遅めの5月~7月ごろです。主に、近畿から九州にかけて収穫されます。
しほうちく(四方竹)
しほうちく(四方竹)の見た目は、細長く筍の太さも1~2㎝程度で、綺麗な黄緑色をしています。切った断面の角が丸い四角をしているのが特徴です。身は白く、独特の風味を感じられます。アクは比較的少なめで、歯触りが良いのが特徴です。
旬の時期は10月上旬から中旬にかけてですが、9月下旬ころから11月上旬ごろまで楽しめます。秋の季節も旬を迎える、珍しいたけのこです。主な産地は、東北以南の各地です。中でも高知県が有名で、中山間地域を中心に収穫されています。
はちく(淡竹)
はちく(淡竹)は、少し赤紫かかった薄い皮に包まれており、産毛があまりありません。スラっとした見た目の少し細身のたけのこです。
味は甘味があり淡白でえぐみが少なく、アク抜きをしなくても食べられるのが特徴です。皮をむいて、水から下茹ですると食べられます。果肉は柔らかく、シャキッとした食感を楽しめます。
旬の時期は、5月~6月ごろです。主に近畿から九州にかけて収穫することができます。しかしはちくは、寒さに弱いもうそうちくなどとは違い、北海道でも育つことができます。
たけのこの選び方
生のたけのこは、選ぶ際にいくつかポイントがあります。
形が太く短い釣鐘型のもの
品種にもよりますが、なるべく形が綺麗で、ずんぐりとした釣鐘型のものを選びましょう。細いものよりも、太く短いものが美味しいとされています。
穂先が黄色っぽいもの
穂先が緑色をしているものは、なるべく避けましょう。緑色をしているものは土から頭がでて光合成をしており、えぐみが強くなってしまいます。穂先が黄色に近いものは、土から出ていない証拠でえぐみが少ないです。
全体的に色が薄いもの
たけのこはなるべく伸びすぎておらず、皮の色が薄いものが日にあたっている時間が短くおすすめです。日にあたる時間が長いものほど、皮の色が濃くなります。色の濃いたけのこはアクが強いので、全体的に色の薄いたけのこを選ぶといいでしょう。
皮が湿っていて乾燥していないもの
皮の部分がしっとりしていて乾いていないもの選びましょう。掘ったばかりのたけのこは新鮮で、皮も少し湿っています。新鮮なたけのこは、アクが少なく美味しく食べることができます。逆に、時間が経過するとアクが強まってしまうので注意しましょう。
切り口が白くみずみずしいもの
新鮮なたけのこは、切り口が白くみずみずしい状態です。時間が経過すると水分が抜け、切り口もアクによって茶色く変色していきます。
根もと周りにぶつぶつが少ない
根もと周りに赤いぶつぶつが少ないものを選びましょう。赤いぶつぶつが多いものはアクが強い傾向があります。また、ぶつぶつの色が薄いものもアクが少ないため、選ぶ際に参考にすると良いでしょう。
たけのこの下ごしらえ
生たけのこはきちんと下ごしらえをしてから食べると、より美味しく食べることができます。家庭で下処理をすることで、水煮のたけのことは違う味わいを楽しめるのでおすすめです。ここでは、たけのこの下処理のコツやポイントをご紹介します。
たけのこを美味しく食べるコツ
生のたけのこは米ぬかと唐辛子を使って、たっぷりのお湯で茹でます。水が減ってきたら継ぎ足しして、常に沸いている状態を保って茹で続けます。茹で時間は1時間半~2時間ほどですが、たけのこの量に合わせて時間の調整をしましょう。
たけのこのゆで方(アク抜き)
米ぬかの代わりに、お米を使用してたけのこのアク抜きを行うこともできます。お米のとぎ汁を使用してアク抜きを行うため、使用するお米は無洗米ではないものを選びましょう。
重曹を使ったたけのこのアク抜き方法
たけのこのアク抜きを、米ぬかや唐辛子を使わずに重曹のみを使用して行う方法です。切ってたけのこを茹でる場合は、米ぬかを使用すると入り込んでしまうため、重曹を使えばその心配はありません。茹でる際に使用する重曹の量は注意しましょう。
たけのこの圧力鍋でのゆで方(アク抜き)
たけのこを長時間茹でるのは大変ですよね。圧力鍋を使えば30分で茹でることが可能です。時間がない時や、早く茹でてしまいたい時におすすめの方法です。圧力鍋を持っている場合は、ぜひ試してみてください。
たけのこの保存方法
ひとつのサイズが大きいたけのこは、一度に食べきるのも大変ですよね。そこで、たけのこに適した保存方法を行い、最後まで美味しく食べられるようにしましょう。ここでは、冷蔵保存と冷凍保存の方法をご紹介します。
冷蔵
鮮度が大切なたけのこは、アク抜きをした後すぐに保存するようにしましょう。アク抜きをしたたけのこは保存容器にいれ、たけのこ全体が浸かるくらいの水を入れて、冷蔵庫で保存します。
また、水は毎日取り替えるようにしましょう。日が経つにつれて風味は落ちるため、なるべく早く食べるようにしましょう。保存期間の目安は4~5日ほどです。
冷凍
たけのこは冷凍保存することができます。使い切れない場合は、冷凍保存するのがおすすめです。しかし、冷凍保存すると食感は変わってしまうので、注意しましょう。
冷凍保存する際は、繊維を断ち切るように薄切りや細切りするのが良いです。穂先の部分は冷凍せずに、使い切るのがいいでしょう。
【生】たけのこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
たけのこを楽しめる料理をいくつかご紹介します。生のたけのこや水煮のたけのこでも作れるので、ぜひ参考にしてください。
たけのこのお刺身
新鮮な生のたけのこは、下処理をしたらそのままお刺身としていただくことができます。たけのこの風味や食感を存分に堪能できるため、おすすめです。新鮮なゆでたてのたけ
【ゆで】たけのこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
すでに下処理済みのゆでたけのこを使って、簡単に作れるレシピをご紹介します。
若竹煮
たけのこの定番料理のひとつである若竹煮。薄味で上品に仕上げることで、どこか落ち着く優しい味わいになります。作る時のポイントは、弱火で煮ることです。煮るだけで簡単に作れるので、たけのこが手に入ったときにまずは一品いかがでしょうか。
たけのこと肉団子の煮物
豚ひき肉でつくる肉団子とたけのこを一緒にあわせて煮物にします。豚肉のうま味が溶けだした煮汁がたけのこに染み込んで、美味しくいただけます。食べ応えがあるので、お弁当のおかずにもおすすめですよ。
【水煮】たけのこを使ったDELISH KITCHENのレシピ
たけのこの水煮を使えば、いつでも簡単に美味しいたけのこ料理を楽しめます。ここでは、たけのこの水煮でもつくれるおすすめのレシピをご紹介します。
基本のたけのこの土佐煮
たけのこの土佐煮は、たけのこ料理の定番料理のひとつですよね。濃いめの味付けなので、ご飯にもよくあうおかずになります。仕上げにまぶすかつお節が味のアクセントになって、より美味しく仕上がります。
基本の筍の炊き込みご飯
たけのこをたっぷり加えて炊き込んだたけのこご飯は絶品です。薄めの味付けにすることで、たけのこのうま味を引き立たせた炊き込みご飯になります。ゴロっと大きめにたけのこを切ることで、食感も楽しめます。
たけのこのみそバター焼き
たけのこをみそバター味に仕上げることで、食欲のそそられる香りが楽しめます。みその風味とバターのコクや香りが、たけのこによく合う一品です。短時間ですぐに作れるので、ちょっとしたおつまみにもおすすめです。
たけのこは鮮度が大事!新鮮なうちに美味しく食べよう
たけのこは2月から市場に出始めて、5月まで楽しむことができます。なかでも3月~4月にかけて旬を迎えてもっとも美味しくいただくことができます。
生のたけのこの下処理は時間がかかり少し大変ですが、家庭で茹でたたけのこは水煮とは違う美味しさを味わえておすすめです。たけのこは時間が経つと味が落ちやすいため、手に入ったらなるべく早く使い切るように心がけましょう。