DELISH KITCHEN

幕の内弁当とは?由来や特徴・定番おかずレシピをご紹介

作成日: 2021/11/12

コンビニや弁当屋などでよく見かける「幕の内弁当」。たくさんのおかずを一度に楽しめることから、子供から大人まで幅広い世代に人気があります。しかし、なぜ幕の内弁当という名前がついているのか、知らない方も多いかもしれません。

そこでこの記事では、幕の内弁当の由来や特徴、幕の内弁当と混同されやすい「松花堂弁当」との違いなどを解説します。また、幕の内弁当の定番おかずのレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. 幕の内弁当について
    1. 幕の内弁当とは
    2. 幕の内弁当の由来・語源
  2. 幕の内弁当の特徴
    1. ご飯
    2. おかず
  3. 幕の内弁当と松花堂弁当の違い
  4. 幕の内弁当で定番のDELISH KITCHENのおかずレシピ
    1. 【焼き魚】
    2. ぶりの漬け焼き
    3. サバの照り焼き
    4. フライパンで鮭の塩焼き
    5. 卵焼き
    6. 基本のだし巻き卵
    7. 【煮物】
    8. 基本の筑前煮
    9. 基本のかぼちゃの煮物
    10. 基本の里芋の煮ころがし
    11. 【揚げ物】
    12. 基本の唐揚げ
    13. 基本のエビフライ
    14. 基本のちくわの磯辺揚げ
    15. 【漬物】
    16. 大根の甘酢漬け
    17. 白菜の浅漬け
    18. きゅうりの味噌漬け
  5. 幕の内弁当は芝居の間に食べるお弁当だった!

幕の内弁当について

まずは、幕の内弁当とはどんなものなのか、由来や語源についてみていきましょう。

幕の内弁当とは

幕の内弁当とは、俵型のおにぎりと数種類のおかずをつめ合わせたお弁当のことです。昔から食べられてきた歴史あり、現在では最も一般的なお弁当になっています。

たくさんのおかずがひとつの弁当箱につめられていて、見た目も豪華なので幅広い世代の方に愛されています。

幕の内弁当の由来・語源

幕の内弁当の由来や語源には諸説あります。芝居の幕間(まくあい)に観客が食べるものとして考案されたことから、幕の内弁当と呼ばれるようになったという説が有力です。

また演劇の役者が、幕が下がっている場所の内側(舞台裏)で食べていたため、幕の内弁当と名前がつけられたともいわれています。ほかにも、幕の内弁当に入っている小さなおむすびと、相撲の幕内力士「小結(こむすび)」をかけて名付けられたとの説もあります。

このように幕の内弁当の語源には、さまざまな説があります。

幕の内弁当の特徴

ここからは、幕の内弁当の特徴をみていきましょう。

ご飯

幕の内弁当のご飯は、もともと俵型のおにぎりをつめるのが一般的でした。しかし現在では、俵型のように型押しされたものが多く、型押しなしの場合もあります。また、ごま塩や梅干しが乗っているものがほとんどです。

おかず

幕の内弁当のおかずは、いろいろつめ合わせるのが一般的です。焼き魚、卵焼き、かまぼこ、揚げ物、漬物、煮物など、汁気のないおかずを入れます。

現在は、エビフライやハンバーグ、鶏の唐揚げなどの洋食のおかずを入れることも多くなっています。

幕の内弁当と松花堂弁当の違い

幕の内弁当と松花堂弁当は、見た目が似ていて違いがわからないという方も多いでしょう。

松花堂弁当とは、内側を十字に仕切った弁当箱に料理を盛りつけたお弁当です。略式の懐石料理に用いられていることも多く、料亭などで楽しむことができます。松花堂弁当には、刺身や煮物、焼物と、ごはんやお吸い物が小鉢を使用して盛り付けられています。

このように、どこでも食べられるよう俵型おにぎりや汁気がないおかずを使用している幕の内弁当とは、大きな違いがあります。

幕の内弁当で定番のDELISH KITCHENのおかずレシピ

最後に、幕の内弁当で定番のおかずレシピをご紹介します。

【焼き魚】

幕の内弁当によく使われる、魚のおかずをご紹介します。

ぶりの漬け焼き

柚子胡椒の爽やかな香りと辛みがくせになる一品です。しょうゆとみりんに漬け込むことで、味がしっかり染み込み、甘辛い味付けでご飯との相性抜群。魚の生臭さがなく、幕の内弁当にぴったりのおかずです。

サバの照り焼き

脂ののったサバを甘辛く味付けした、ご飯が進む照り焼きです。サバをふっくら仕上げるには、弱火でじっくりと火を通すのがポイントです。お弁当に入れるときには、汁気が出ないように調味料をしっかりと煮つめましょう。

フライパンで鮭の塩焼き

魚焼きグリルがなくても作れる、鮭の塩焼きのレシピです。おいしく作るコツは、ふたをして弱火で加熱すること。蒸し焼きにすると身がふっくらと仕上がります。お弁当に入れるときは、半分に切ってから焼くと盛り付けやすくなりますよ。

卵焼き

お弁当の定番おかず、卵焼きのレシピです。

基本のだし巻き卵

幕の内弁当の定番おかず、だし巻き卵のレシピです。じゅわっと染み出るだしの風味とふわふわの食感がたまらないおいしさ。だし巻き卵は水分が多く崩れやすいため、巻くときはフライ返しを使いましょう。

【煮物】

続いては、ご飯と相性のよい煮物のレシピをご紹介します。

基本の筑前煮

根菜がたっぷり入った、冷めてもおいしい筑前煮のレシピです。鶏肉やたくさんの野菜から出るうま味を存分に楽しめます。甘辛い味つけがくせになり、彩りもよいためお弁当にぴったりのおかずです。

基本のかぼちゃの煮物

やさしい甘みとほくほくした食感のかぼちゃの煮物は、ホッとする味わいです。みりん、しょうゆ、砂糖の割合がすべて同じなので覚えやすいのもうれしいところ。面取りをすることで煮崩れを防げます。

基本の里芋の煮ころがし

里芋特有のねっとり食感と甘辛い味付けがたまらない一品。下ゆでをしてぬめりを落とすことで、味の染みたおいしい煮物なり、焦げ付きも防げます。煮るときは、里芋を転がすように煮汁をからめましょう。

【揚げ物】

お弁当に入っているとうれしくなる、揚げ物のレシピもチェックしましょう。エビフライやちくわの磯辺揚げ、唐揚げをご紹介します。

基本の唐揚げ

お弁当の定番おかず、鶏の唐揚げの作り方をご紹介します。しょうがとにんにくがアクセントになった醤油味の唐揚げです。調味料と鶏肉を合わせて冷蔵庫に30分入れておくことで、しっかりと味が染み込みます。

基本のエビフライ

サクサクの衣とプリプリした食感のエビフライは、子供にも大人にも大人気のおかずです。腹側に浅く切り込みを入れて伸ばすと、揚げたときに丸まらず、まっすぐに仕上がります。

基本のちくわの磯辺揚げ

お弁当のおかずとして根強い人気、青のりの風味がおいしいちくわの磯辺揚げのレシピです。サクサクの食感にするコツは、衣には冷水を使い、軽く混ぜること。揚げ時間も短くて簡単なので、ぜひ試してみてくださいね。

【漬物】

最後は漬物のレシピです。漬物の定番である大根、白菜、きゅうりを使ったものをご紹介します。

大根の甘酢漬け

大根を切って調味料に漬け込むだけの簡単レシピです。塩昆布のうま味と甘酸っぱい味付けが、ご飯によく合います。幕の内弁当のおかずにするときは、しっかりと水気を切ってから入れましょう。

白菜の浅漬け

少ない材料で作れる白菜の浅漬けです。漬け込み時間は必要ですが、調理自体はとても簡単。昆布のうま味とほどよい塩味が、白菜の甘さを引き立てます。お好みで鷹の爪やゆずの皮を入れるのもおすすめです。

きゅうりの味噌漬け

ご飯のおかずや箸休めにぴったりなきゅうりの味噌漬けです。きゅうりを叩くことで短時間でも味がよくなじみます。水分が出やすいため、お弁当に入れるときは水気をしっかり切ってから盛り付けましょう。

幕の内弁当は芝居の間に食べるお弁当だった!

諸説ありますが、幕の内弁当は、芝居の間に観客や役者が食べるお弁当だったことがわかりました。俵型のおにぎりと、汁気のないおかずをいろいろつめ合わせるのが一般的です。

さまざまなおかずを一度に食べられる幕の内弁当は、ご家庭でも作ることができますよ。ご紹介した定番のおかずレシピを参考に、お好みのお弁当を楽しんでみましょう。

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