スペイン料理といえば?定番・人気のレシピもご紹介
作成日: 2023/07/27
更新日: 2023/08/10
「スペイン料理」と聞くと皆さんは、どんな料理を思い浮かべますか?パエリアはすぐに思いつきますが、それ以外はよく知らない……という方も多いはず。
国によって食文化が異なりますが、スペインではどのような料理を食べるのでしょうか?
この記事では、スペイン料理の特徴や種類、おすすめレシピをご紹介します。
スペイン料理の特徴
スペインは軽食を含めて1日5回の食事をとる文化から、食文化が豊かになったと言われています。
料理には、にんにくとオリーブオイルが主に使われます。地中海沿岸は1年中温暖な気候なため、農産物や水産物が豊富です。スペインはさまざまな民族や文化、宗教が混ざっているので、食文化も地域によって異なります。
各地方の農産物や新鮮な海産物を使った料理が多いのが特徴で、北部では煮込み料理、中部では焼き物料理、南部ではフライがよく食べられています。
野菜は玉ねぎやじゃがいも、トマトがよく使われています。魚介類はイワシやタラ、肉類は豚や鶏、羊などを使用するのが一般的です。
人気・定番のスペイン料理
ここでは、人気・定番のスペイン料理をご紹介します。
パエリア
パエリアはスペイン東部のバレンシア地方の郷土料理。魚介や野菜などの具材をたっぷり使い、サフランで色付けした炊き込みご飯のようなものです。パエジェラと呼ばれる専用のパエリア鍋で作ります。
日本のようにフタをせず、お米に食感が残るように作るのが特徴です。また、鍋の底のカリッとしたおこげを楽しむのもパエリアの醍醐味です。
ガスパチョ
ガスパチョは、スペインのアンダルシア地方で産まれた家庭料理です。トマトや玉ねぎ、きゅうり、ピーマンなどを使った冷製の野菜スープです。
野菜とパン、オリーブオイル、ワインビネガー、調味料や香辛料などをミキサーにかけ、水を加えて濃度を調整してよく冷やして食べます。野菜スムージーのような飲み心地で、暑い時期にぴったり。タバスコで辛みをプラスすることもあります。
ソパ・デ・アホ
ソパ・デ・アホは、スペイン・カスティーリャ地方でよく食べられている「にんにくスープ」です。スペイン語で「ソパ」はスープ、「アホ」はにんにくのこと。少し固くなったパンをコトコト煮込むので、お腹が満たされます。
アヒージョ
アヒージョはオリーブオイルとにんにくで食材を煮込んだもので、スペインの代表的な小皿料理です。アヒージョはスペイン語で「刻んだにんにく」を表す言葉です。具材はえびやホタテなどの魚介類や鶏肉、野菜、キノコなどを使います。
オリーブオイルににんにくや食材の味が染みだしているので、バゲットをつけて食べるのがスペイン流です。
サルモレホ
サルモレホは、スペイン・アンダルシア地方コルドバの名物で、トマトを使った冷製スープです。ガスパチョは玉ねぎやきゅうりなどを入れるのに対し、サルモレホのメイン食材はトマトだけ。
トマトの甘酸っぱさをダイレクトに味わえます。味を濃くするとソースにもなるほど濃厚で、トマト好きにはたまらない一品です。
ピンチョス
ピンチョスとは「爪楊枝」「串」を指すスペイン語。生ハムやオリーブといった食材を串に刺した料理をピンチョスと呼びます。
バルで提供される料理の1つで、軽食やおつまみとして親しまれています。
ハモンセラーノ
ハモンセラーノはスペイン産の生ハムで、イタリアの「プロシュート・ディ・パルマ」、中国の「金華火腿(きんかかたい)」とともに世界三大生ハムと呼ばれています。
白豚の後ろ脚の皮の一部をはぎ取ってから塩漬けにし、乾燥して熟成させるという独自の製法が特徴。しっかりとした塩味があり、他の生ハムと比べると少し歯ごたえがあります。
トルティージャ
トルティージャはスペイン風のオムレツのこと。オムレツというと半月形が一般的ですが、トルティージャは円形。じゃがいもや玉ねぎを加えて、丸いフライパンで焼き上げるのが特徴です。厚みがある丸い形で、ケーキのように6等分や8等分に切り分けて食べます。
パタタス・ブラバス
パタタス・ブラバスは、フライドポテトやローストしたポテトに、ブラバスソースをかけた料理です。
ブラバスソースとは、トマトやパプリカなど赤い野菜を使ったソースで、ピリ辛な味付けが特徴。にんにくとマヨネーズを合わせたアリオリソースを添えるのが一般的です。
クロケータス・デ・ハモン
「クロケータス・デ・ハモン」は、生ハムで作るクリームコロッケのこと。日本ではかにクリームコロッケが一般的ですが、スペインでは塩気とうま味が凝縮された生ハムを使います。
クリーミーなホワイトソースと生ハムの塩味が相性ぴったり。どこのバルでも提供されるほど、スペインではメジャーな料理です。
タコのガルシア風
タコのガルシア風は、やわらかくゆでたタコとじゃがいもに、オリーブオイルとパプリカパウダーをかけた料理です。スペインのガリシア地方でよく食べられていて、スペインのバルでは、定番タパスとして親しまれています。
タコのぷりっとした食感とじゃがいものホクホク感、香辛料の風味がやみつきになるおいしさです。
パンコントマテ
パンコントマテはスペイン・カタルーニャ地方でよく食べられている郷土料理です。
パンにトマトとにんにくをこすりつけ、オリーブオイルと塩をかけて食べます。トマトの甘酸っぱさとにんにくの香りが効いていて、さっぱりとした味わいです。
生ハムやチーズ、アンチョビなどをトッピングして食べることもあります。
チュロス
日本でもテーマパークや映画館で売られているチュロスは、実はスペイン発祥の料理です。バターや小麦粉、砂糖などで作られた生地を星型の口金で絞り出し、油で揚げて作ります。
日本では砂糖やシナモンシュガーをまぶしたものが一般的ですが、スペインでは揚げたてのチュロスをホットチョコレートにつけて食べるのが定番。朝食や軽食として親しまれています。
DELISH KITCHENのおすすめレシピ
ここからは、ご家庭で作れるスペイン料理のレシピをご紹介します。
あさりとえびのパエリア
魚介のうま味がギュッと濃縮されたパエリアです。えびやあさり、野菜のうま味がお米に染み込んでいて、たまらない美味しさ。しっとりした部分とカリッとしたおこげの部分の食感の違いを楽しめます。
チキンのパエリア
フライパン一つで作れる、簡単なパエリアのレシピです。シンプルな材料で作りやすく、手軽にスペイン料理を楽しめます。見た目が華やかでおもてなしやパーティーにもぴったりです。
豚肉としめじのチーズパエリア
トマトの酸味と豚肉のうま味、チーズのコクが相性ぴったり。トマトで味付けした赤いパエリアは色合いもきれいです。蓋をせずに弱火でコトコト炊き、仕上げに中火にしてカリッとお焦げを作るのが美味しく作るポイントです。
あさりたっぷりトマトパエリア
あさりをたっぷり使った贅沢な味わいのパエリアです。ミニトマトとトマトジュースを使うことで、濃厚な味わいに仕上がります。バジルがアクセントになっていて、赤と緑の彩りも鮮やかです。
ブロッコリーとえびのアヒージョ
ブロッコリーとえびを使った定番のアヒージョです。ブロッコリーの甘みとえびのぷりっとした食感が最高の組み合わせ。オリーブオイルとにんにくの香りが食欲をそそります。バケットを添えていただきましょう。
べーコンとしめじのアヒージョ
ベーコンとしめじを使った、簡単に作れるアヒージョです。フライパンに材料を入れて火にかけるだけで作れるので、あと一品足りないときやササッとおつまみを作りたいときにおすすめです。
牡蠣のアヒージョ
牡蠣のクリーミーな味わいを存分に楽しめる一品です。手軽に作れておつまみにぴったり。にんにくとオリーブオイル、うま味たっぷりの牡蠣が相性バツグンです。キリッと冷やした白ワインとよく合いますよ。
パンコントマテ
トマトの酸味とにんにくの香りがクセになる一品です。さっぱりとした味わいでお酒とよく合います。トマトをすりおろすことで、パンに塗りやすくなりますよ。お好みで生ハムやチーズ、アンチョビなどをのせるのもおすすめです。
スペイン風オムレツ
フライパンで丸く焼き上げる「スペイン風オムレツ」のレシピです。卵のやさしい味わいと玉ねぎの甘み、ベーコンの塩気が相性ぴったり。お弁当やおつまみにもおすすめです。
じゃがいものシーフードおつまみ
タコとベビーホタテ、じゃがいもなどを炒めたスペイン風のおつまみです。魚介のうま味とじゃがいものホクホクとした食感がよく合います。簡単に作れるので、あと一品足りないときにもおすすめです。
ソパ・デ・アホ
にんにくスープを意味する「ソパ・デ・アホ」。にんにくの香ばしさと優しいうま味がじんわり広がりクセになる美味しさ。生ハムのうま味がアクセントになっています。パンを入れて煮込むので、満足感がありますよ。
チュロス
3時のおやつに外はカリッと、中はもっちりのチュロスはいかがですか? シナモンが効いていて、食べる手が止まらなくなること間違いなし。自宅でテーマパーク気分が楽しめます。
スペイン料理を作ってみよう
スペインは多数の民族や文化、宗教が混ざっているので、食文化が豊か。各地域で違った味わいが楽しめるのも魅力です。代表的な料理はパエリアやスペイン風オムレツ、ガスパチョなどさまざま。今回ご紹介したレシピを参考に、ご家庭でスペイン料理を作ってみてくださいね。